2024年10月衆議院議員ランキング 31回戦
細野豪志 vs 穀田恵二
勝: 細野豪志
戦評
議員Aと議員Bの両者ともに長い政治家としてのキャリアを持ち、それぞれ異なる政策スタンスと実績を有している。議員Aは危機管理能力の高さが評価され、原発事故対応や政策立案能力があり、一方で議員Bは国会内外での交渉能力および一貫した理念に基づく政治活動が評価される。議員Aは倫理的問題で批判されることがあるが、政策実現への実行力や危機対応能力が卓越しており、特に東日本大震災後の対応は高く評価されていることから、全体的な政策実行能力を重視する観点で選ばれるべきだと考えられる。また、現在の安全保障環境を考えると、現実的なアプローチと積極的な政策実行能力が求められることも判断に影響を与えた。したがって、議員Aが次期国会議員として選ばれるべきと判断する。
細野 豪志(ほその ごうし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 53歳 (1971年08月21日生) |
所属政党 | 自由民主党 (民主党→)(民進党(細野G)→)(無所属→)(希望の党→)(無所属→)自由民主党(二階派) |
選挙区 | 静岡5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1971年8月21日、京都府綾部市で生まれ、滋賀県近江八幡市で育つ。 - 近江兄弟社中学校、滋賀県立彦根東高等学校を経て、京都大学法学部を卒業。 - 京大在学中は佐藤幸治のゼミに所属。 - 1995年4月から三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)で研究員を務める。 - 1999年から衆議院議員公設第二秘書として働く。
政治家としてのキャリア
- 2000年、第42回衆議院議員総選挙にて民主党公認で旧静岡7区から出馬し初当選。 - 静岡5区で連続7選を果たす。 - 2005年、前原誠司民主党代表の下で党役員室長に就任。 - 2007年、政策調査会筆頭副会長に就任。 - 党の組織委員長、企業団体対策委員長などを歴任。 - 2011年、菅直人内閣で内閣総理大臣補佐官に任命。 - 2011年、原発事故収束担当大臣、消費者及び食品安全担当大臣として初入閣。 - 2011年、野田内閣で環境大臣に就任。 - 2016年、民進党代表代行も務めた。
政治活動上の実績
- 2000年、第42回衆議院選挙で初当選、以後静岡5区で連続当選。 - 2011年、内閣総理大臣補佐官として東日本大震災後の原発事故対応に関わる。 - 2011年、原子力損害賠償支援機構法の施行を主導。 - 2012年、民主党政策調査会長、党幹事長などを歴任。 - 2017年、希望の党をたちあげ、憲法調査会長に就任。 - 2021年、無所属から衆議院選で再度当選し、以降自民党に入党。
政治的スタンス
- 憲法改正には賛成し、特に自衛隊の存在明記を支持。 - 原発政策では、事故の収束と再発防止への強い関心を示す。 - LGBTなど性的少数者の権利保護に積極的な姿勢。 - 安倍政権の政策には批判的で、自民党との保守二大政党制を推進。 - 1000万人移民受け入れ構想など、移民政策にも関心。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政策立案能力の高さから多くの党内外の役職を歴任している。 - 原発事故対応など、危機管理能力が評価されている。 - 政策に対する誠実な態度と強いリーダーシップを持つ。 - 党派を越えた活動も行う反面、政党離脱や異動も多い。 - 以前報じられた不倫スキャンダルや財務報告の不備など、倫理的問題が批判されることもある。
穀田 恵二(こくた けいじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 78歳 (1947年01月11日生) |
所属政党 | 日本共産党 |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1947年1月11日に岩手県水沢市(現・奥州市)で生まれる。 - 1965年3月、岩手県立盛岡第一高等学校を卒業。 - 1969年3月、立命館大学文学部人文学科日本文学専攻を卒業。 - 1969年4月から学校法人立命館で職員として勤務する。 - 1972年には日本共産党北地区委員会の職員となる。
政治家としてのキャリア
- 1987年4月、京都市議会議員選挙(北区選挙区・日本共産党公認)にて初当選し、1991年まで在職。 - 1993年7月18日、第40回衆議院議員総選挙で初当選(旧京都1区)。 - 1996年、第41回衆議院議員総選挙で落選するも比例復活し、2期目となる。 - 以降、比例復活を続け、2021年の総選挙で10期目の当選を果たす。 - 日本共産党の国会対策委員長、選挙対策委員長、日本共産党常任幹部会委員を務める。
政治活動上の実績
- 憲法改正に一貫して反対。特に憲法9条への自衛隊の明記に反対している(2017年、2021年)。 - 安全保障関連法の成立について批判的な立場をとる(2017年)。 - 2014年から2021年にかけて、選択的夫婦別姓制度の導入や同性婚の法改正に賛成。 - アベノミクスや森友・加計学園問題への対応を評価しないとしている(2017年)。 - 公文書改竄問題での再調査を政府に求める姿勢を示す(2021年)。 - 静岡空港建設反対の国会議員署名活動に加わっている(2003年)。
政治的スタンス
- 憲法改正に反対し、特に自衛隊の憲法明記に強く反対。 - 国際的な歴史問題は過去の謝罪表明を維持すべきとする。 - 女性の権利向上やジェンダー平等に積極的で、選択的夫婦別姓制度やLGBTQ+の権利を支持。 - 原発ゼロを目指し、特定秘密保護法に反対姿勢を示す。 - 教育における『道徳』の評価に反対。 - 日本の過去の行動に関する謝罪を積極的に維持すべきとする。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 学生運動の盛んな時期に政治に興味を持ち、以後、共産党の理念に基づいた一貫した政治信条を持ち続けている。 - 長年にわたる国会対策委員長としての経験から、与野党を超えた人間関係を築く能力がある。 - 自身が敗れても比例での当選を続けることができる政治的戦略性も備えている。 - 小選挙区での勝利経験はないが、自身の選挙範囲で安定した支持基盤を持つ。