2024年10月衆議院議員ランキング 21回戦
吉川赳 vs 中根一幸
勝: 中根一幸
戦評
議員Aは直近の不祥事や健康問題により信頼性に疑念が付きまとい、議会活動へも影響を及ぼしています。これらの問題に対する十分な説明責任を果たしていないことが国民の代表としての適格性に大きく影響を与えています。 一方、議員Bは複数の不祥事があったものの、国政において多くの役職を務めている経験があり、最近の問題を除けば一定の成果やリーダーシップを示しています。また、国際協力や国内の政策推進に関しても実績があります。 両名とも問題を抱えていますが、議員Bの方が基本的な政治活動における経験や実績において信頼性が比較的高いと判断されます。従って、次の選挙で選ばれるべきはBと考えます。
吉川 赳(よしかわ たける)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 42歳 (1982年04月07日生) |
所属政党 | 無所属 (自由民主党(岸田派) →)無所属 |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 静岡県富士宮市出身。 - 大東文化大学法学部を卒業(2008年)。 - 日本大学大学院国際関係研究科国際関係研究専攻博士前期課程修了(2016年)。 - 委託給食事業会社員や老人保健施設職員として働く。 - 宮澤洋一衆議院議員および岩井茂樹参議院議員の秘書を務める。 - 実父が設立した医療法人社団静寿会で職員やクリエイティブ常務取締役を務める。 - 父親の吉川雄二は元静岡県議会議員であり、日韓親善交流活動を展開する団体の会長でもある。
政治家としてのキャリア
- 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で比例東海ブロックから初当選。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で敗れ、比例復活もできず落選。 - 2019年3月、田畑毅議員の辞職に伴う繰り上げ当選。 - 2020年9月、菅義偉内閣で内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官に就任。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で再び敗れるが、比例復活で当選。
政治活動上の実績
- 2020年5月、経済産業委員会において、「特選飛切まくら集」を読むなどの不適切な行動。 - 2022年6月、18歳の女子学生との不祥事(パパ活疑惑)により、自民党に離党届を提出し受理される。 - 2023年、健康問題を理由に衆院本会議のうち半数を欠席。 - 2024年7月、「パパ活」報道を巡る名誉毀損訴訟の一審で訴えを棄却され、控訴。
政治的スタンス
- 2017年以降、複数のアンケートで憲法改正に賛成し、自衛隊の存在を明記すべきとの意見を表明。 - 緊急事態条項の新設を含めて憲法改正を主張。 - 北朝鮮への対応で対話よりも圧力を優先する姿勢。 - 選択的夫婦別姓に対しては消極的な反対。 - アベノミクスと安倍内閣のスキャンダル対応を評価。 - 同性婚を可能にする法改正にどちらかと言えば賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 18歳の女性と飲酒し、パパ活疑惑が報じられた後も説明責任を果たさず。 - 不祥事の影響によって党を離党したが議員辞職せず、議会出席も不規則。 - 統一教会の関連団体の会合に出席しており、旧統一教会との関係が疑われるが、アンケートへの回答を拒否。 - 父親の影響か、自己の利害関係への依存が指摘される。 - 信用に関わる問題が続いているため、国民の代表としての信頼性に疑問がある。
中根 一幸(なかね かずゆき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 55歳 (1969年07月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | (比)北関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 埼玉県鴻巣市に生まれる。 - 日本体育大学体育学部健康学科を卒業。 - 専修大学大学院法学研究科公法学を修了。 - 議員秘書としての経験を積む。
政治家としてのキャリア
- 1995年から1999年まで鴻巣市議会議員を務める。 - 2001年に鴻巣市長選挙に立候補するも落選。 - 2005年に第44回衆議院議員総選挙に自民党公認で出馬し比例北関東ブロックで初当選。 - 2009年に第45回衆議院議員総選挙で落選。 - 2012年に第46回衆議院議員総選挙で埼玉6区の小選挙区で初当選。 - 2014年から自民党内閣部会長、自民党国土交通部会長、自由民主党総務部会長、外務大臣政務官、外務副大臣、内閣府副大臣などの役職を歴任。 - 2021年には衆議院国土交通委員長に就任。 - 2023年に原子力問題調査特別委員長を務める。
政治活動上の実績
- 2012年、埼玉6区での小選挙区初当選を果たす。 - 外務副大臣在任中、日本政府の脱炭素化戦略を推進し、OSCE外相理事会で北朝鮮に対する国際連携の重要性を訴える。 - 内閣府副大臣時、G7男女共同参画担当大臣会合に参加し、女性活躍を推進。 - 暴力行為事件に巻き込まれる。2006年に池袋飲食店での暴力事件で起訴猶予処分。 - 不適切な報酬受取りの疑惑(2012年)。 - 2015年、公設秘書が過去に逮捕歴のある人物で問題が発覚。 - 2024年、安倍派の裏金問題で党役職停止処分を受ける。 - 2021年、統一教会系の行事にメッセージを送ったことが発覚。
政治的スタンス
- 憲法9条改正と集団的自衛権の行使に賛成。 - アベノミクスを評価。 - 原発の必要性を支持。 - 特定秘密保護法を支持。 - 村山談話・河野談話の見直しを求める。 - 選択的夫婦別姓制度に対しては反対の姿勢。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 法学と体育学に基づく多様な教育背景を持つ。 - 国内外での外交経験が豊富。 - 数回の不祥事(暴力行為や政治資金の不適切管理)により、信頼性が問われる一面も持つ。 - 自由民主党内で部会長や副大臣を歴任するなど、指導的立場を多く経験。 - 政治活動において、一貫した保守的立場を取るが、統一教会との関係は物議を醸す。