2024年10月衆議院議員ランキング 25回戦
吉川赳 vs 中川郁子
勝: 中川郁子
戦評
議員Aと議員Bの両者には不祥事やスキャンダルがあり、どちらも国民の信頼を得る上で課題がある。議員Aはパパ活疑惑や国会欠席、旧統一教会との関係等、説明責任を果たしていない点で信頼性が大きく損なわれている。一方、議員Bは同僚との不適切な交際や喫煙問題、旧統一教会との関係が問題視されているが、議員活動を継続し謝罪を行っている。倫理的なスキャンダルはあるが、議員Bの方が問題に対処する姿勢を見せている。 政策面では、両者ともに憲法改正、自衛隊の保持明記、対北朝鮮への強硬姿勢など共通点が多い。しかし、議員Aは選択的夫婦別姓には消極的な反対、議員Bは反対の立場を取るなど、若干の違いが見られる。 総合的に見ると、両者の過去のスキャンダルや政策における判断を考慮しても、議員Bは問題に対する謝罪や一定の政治活動の実績があるため、選ばれる可能性が高いと判断される。議員Aよりも議員Bの方が信頼回復の道筋を示しており、国民の代表としての適格性が若干高いと考える。
吉川 赳(よしかわ たける)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 42歳 (1982年04月07日生) |
所属政党 | 無所属 (自由民主党(岸田派) →)無所属 |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 静岡県富士宮市出身。 - 大東文化大学法学部を卒業(2008年)。 - 日本大学大学院国際関係研究科国際関係研究専攻博士前期課程修了(2016年)。 - 委託給食事業会社員や老人保健施設職員として働く。 - 宮澤洋一衆議院議員および岩井茂樹参議院議員の秘書を務める。 - 実父が設立した医療法人社団静寿会で職員やクリエイティブ常務取締役を務める。 - 父親の吉川雄二は元静岡県議会議員であり、日韓親善交流活動を展開する団体の会長でもある。
政治家としてのキャリア
- 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で比例東海ブロックから初当選。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で敗れ、比例復活もできず落選。 - 2019年3月、田畑毅議員の辞職に伴う繰り上げ当選。 - 2020年9月、菅義偉内閣で内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官に就任。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で再び敗れるが、比例復活で当選。
政治活動上の実績
- 2020年5月、経済産業委員会において、「特選飛切まくら集」を読むなどの不適切な行動。 - 2022年6月、18歳の女子学生との不祥事(パパ活疑惑)により、自民党に離党届を提出し受理される。 - 2023年、健康問題を理由に衆院本会議のうち半数を欠席。 - 2024年7月、「パパ活」報道を巡る名誉毀損訴訟の一審で訴えを棄却され、控訴。
政治的スタンス
- 2017年以降、複数のアンケートで憲法改正に賛成し、自衛隊の存在を明記すべきとの意見を表明。 - 緊急事態条項の新設を含めて憲法改正を主張。 - 北朝鮮への対応で対話よりも圧力を優先する姿勢。 - 選択的夫婦別姓に対しては消極的な反対。 - アベノミクスと安倍内閣のスキャンダル対応を評価。 - 同性婚を可能にする法改正にどちらかと言えば賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 18歳の女性と飲酒し、パパ活疑惑が報じられた後も説明責任を果たさず。 - 不祥事の影響によって党を離党したが議員辞職せず、議会出席も不規則。 - 統一教会の関連団体の会合に出席しており、旧統一教会との関係が疑われるが、アンケートへの回答を拒否。 - 父親の影響か、自己の利害関係への依存が指摘される。 - 信用に関わる問題が続いているため、国民の代表としての信頼性に疑問がある。
中川 郁子(なかがわ ゆうこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年12月22日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(二階派→麻生派) |
選挙区 | (比)北海道 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 新潟県で鹿島建設に勤めた岩田剛の娘として生まれる。 - 幼稚園入園と同時に東京都に転居し、聖心女子学院中等科、高等科を卒業。 - 1981年、聖心女子大学外国語外国文学科卒業。 - 1981年4月、三菱商事に入社。 - 1982年、日本興業銀行行員だった中川昭一との結婚で退職。 - 2007年、特定非営利活動法人「ラ・テール」代表に就任し、環境問題に関する啓蒙活動を展開。
政治家としてのキャリア
- 2011年、夫の死を経て自由民主党北海道第11区支部長に選出。 - 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で北海道11区から出馬し初当選。 - 2014年9月、農林水産大臣政務官に就任。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で落選後も支部長として政治活動を継続。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で比例復活し、再び国会へ。
政治活動上の実績
- 2014年、農林水産大臣政務官に就任し、再任される。 - 2015年、週刊誌によって自民党同僚議員との不適切な交際が報じられ、謝罪。 - 2015年、入院中に病室での喫煙を認め、再度謝罪。 - 2021年、比例北海道ブロックで惜敗率による比例復活当選。 - 統一教会の関連団体との関係が2022年に報じられる。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、自衛隊の保持明記、教育充実、緊急事態条項の新設等を主張。 - 安全保障関連法を評価し、敵基地攻撃には条件付きで賛成。 - 北朝鮮に対しては圧力優先。 - 選択的夫婦別姓制度と同性婚には反対。 - アベノミクスと消費税10%を評価。 - 原発の依存度は下げるべきだが運転再開に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家として目立った倫理的なスキャンダルが報道されており、信頼性に影響がある。 - 統一教会との関係が指摘されており、透明性が求められる状況。 - 改憲支持や安全保障政策への積極的な姿勢があり、保守的なスタンスを取る。 - 倫理的問題と政策姿勢が国民の意見と一致するか、多様な評価が必要。