2024年10月衆議院議員ランキング 6回戦
鷲尾英一郎 vs 井上貴博
勝: 鷲尾英一郎
戦評
両議員とも政治家として十分な経験があるため、どちらを選ぶかの判断は具体的な実績やスタンスに依存します。 議員Aは幅広い経済的知識を有し、多様な政党で活動し続けた柔軟性を持っています。しかし、過去に統一教会との接点についての認識誤りを訂正した経緯があります。それに対して、外務副大臣としての国際的な活動歴があり、政策影響力も持っています。一方で、立場の変動が多く、継続的な信念の保持について考える必要があります。 議員Bは福岡地域での政治経験が豊富で、財務大臣政務官として経済政策にも深く関わっています。しかし、報道規制発言問題や寄付金の記載漏れ事件などの不祥事があり、誠実性についての懸念が残ります。政策スタンスは明確であり、保守的な視点を一貫して持ち続けていることは評価できます。 整合性と透明性、政策一致度から考えると、議員Aの方が幅広い政策経験と柔軟性が今後の国際情勢変動に対して有望であると考えられます。
鷲尾 英一郎(わしお えいいちろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 48歳 (1977年01月03日生) |
所属政党 | 自由民主党 (民主党(鳩山G)→)(民進党(民社協会・国軸の会)→)(無所属→)自由民主党(二階派) |
選挙区 | (比)北陸信越 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 新潟県新潟市生まれ。実家は魚屋で、祖父は珠算塾を経営していた。 - 新潟市立坂井東小学校、新潟市立坂井輪中学校、新潟県立新潟高等学校を経て、東京大学経済学部を卒業。 - 2001年、新日本監査法人に入社。 - 2005年、新日本監査法人を退社し、鷲尾英一郎公認会計士・税理士・行政書士事務所を開業。
政治家としてのキャリア
- 2005年、第44回衆議院議員総選挙に民主党公認で新潟2区から出馬し、比例復活で初当選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で新潟2区から出馬し、当選。 - 2012年、野田第3次改造内閣で農林水産大臣政務官に就任。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で無所属で新潟2区から出馬し当選。 - 2019年、自民党に入党し、同年には二階派に入会。 - 2020年、外務副大臣に就任。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で比例北陸信越ブロックから出馬し6選。
政治活動上の実績
- 2009年、第45回衆議院議員総選挙で新潟2区で当選。 - 2010年、石川知裕衆議院議員の逮捕を考える会に参加。 - 2012年、比例復活により3選を果たし、農林水産大臣政務官を歴任。 - 2017年、無所属で新潟2区で当選し、野党共闘が他の選挙区では成立していた中で結果を出す。 - 2019年、立場を変え自民党に入党。 - 駐日イラン大使館の式典において、日本の外務副大臣としてメッセージを寄せたことがある。 - 新潟市長選挙において保守系候補を支援。
政治的スタンス
- 財政健全化について、現状の政府の取り組みに疑問を示している。 - 永住外国人への地方選挙権付与、人権侵害救済法案、朝鮮学校の授業料無償化について慎重な立場。 - 集団的自衛権の行使を禁じた内閣法制局の憲法解釈の見直しに賛成。 - 日本国憲法第九条の改正、憲法緊急事態条項の創設に賛成。 - 原子力規制委員会の新基準を満たした原発の再稼働に賛成しつつ、将来的には廃止すべきとの姿勢を示す。 - TPPへの参加には反対の立場を取っている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 資格を持つ公認会計士、税理士、行政書士として、経済の専門知識を有している。 - 国会対策副委員長として、党内および社会と幅広く連携を図る能力を持つ。 - 二階派に所属し、自由民主党内の政策形成において影響力を持つ。 - 過去には民主党、民進党、無所属と複数の党を渡り歩いた経歴があり、変動する政治的立場がある。 - 統一教会との接点については一時的に認識を誤って回答したことがあったが、その後訂正を行っている。
井上 貴博(いのうえ たかひろ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1962年04月02日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(麻生派) |
選挙区 | 福岡1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
* 1962年4月2日に福岡県福岡市博多区で生まれる。 *小学校は福岡市立冷泉小学校(現・福岡市立博多小学校)に通い、その後、福岡市立博多第二中学校(現・福岡市立博多中学校)に進学。 *高等教育は西南学院高等学校からスタートし、獨協大学法学部法律学科を卒業。 *祖父の井上吉左衛門と父の井上雅實はどちらも福岡県議会議員を務めており、政治家としての家系に生まれる。
政治家としてのキャリア
* 2003年に福岡県議会議員選挙に博多選挙区から立候補し、初当選。 *議員として3期務め、2007年、2011年には再度選挙で当選。 * 2012年に、衆議院議員選挙に自民党公認で立候補、福岡1区で議席を獲得し初当選。 * 2014年の選挙では無所属で立候補し、再選。直後に自民党の追加公認を受ける。 * 2017年、衆議院議員に3選。 * 2018年、麻生太郎財務大臣により財務大臣補佐官に任命され、G20福岡会合の準備を担当。 * 2019年に財務大臣政務官に就任。 * 2021年、衆議院議員として4選を果たす。
政治活動上の実績
* 2003年に福岡県議会議員選挙で初当選以降、3期連続で県議会議員を務める。 * 2012年の衆議院議員総選挙で福岡1区から出馬し初当選。 * 2014年、党内で無所属で立候補し再選、後に自民党追加公認。 * 2019年から2020年にかけて財務大臣政務官を務める。 * 2020年、自民党財政・金融・証券関係団体委員会副委員長を務めた。 マイナスの実績: * 2015年、報道規制発言問題で党から厳重注意を受けた。 * 2015年、収支報告書に寄付金1300万円の記載漏れが発覚。修正申告を行うことになった。
政治的スタンス
* 憲法改正に賛成。 * 集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈の見直しに賛成。 * 日本の核武装については検討すべきでないとしている。 * 女性宮家の創設に反対。 * 日本のTPP参加に反対。 * 選択的夫婦別姓制度の導入に反対。これについては、「家族という基礎的単位を尊重してきた日本風土からすれば夫婦同姓がなじみやすい」と主張している。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
* 政治家としての経験が豊富であり、県議会議員として3期、衆議院議員として4期の経験を持つこと。 * 財務大臣補佐官、財務大臣政務官としての実務経験がある。 * 政治的スタンスとしては保守的であり、憲法改正や集団的自衛権の解釈見直しを推進する姿勢を持っている。 * 一方で、報道規制発言問題や収支報告書記載漏れなどの不祥事もあり、誠実さや透明性についての懸念点も残る。