2024年10月衆議院議員ランキング 5回戦
鳩山二郎 vs 二階俊博
勝: 二階俊博
戦評
議員Aと議員Bの比較において、選挙違反疑惑や不適切発言を抱える議員Aと、過去に不祥事はあるものの長年の経験と党内での重要な役割を果たしてきた議員Bの間で選択が求められています。議員Aは若手としての期待を受けつつも、度重なる問題行動が懸念されます。一方、議員Bは政治キャリアの終盤において次期選挙には出馬しないと表明し責任を取った点で、一定の誠実さを示しています。したがって、議員Bの方が実績や責任の取り方を含めた政治的成熟度で優れていると判断され、次の選挙で選ばれるべきと考えられます。
鳩山 二郎(はとやま じろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 46歳 (1979年01月01日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)自由民主党(二階派) |
選挙区 | 福岡6 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1979年1月1日、東京都文京区で生まれる。 - 青山学院に初等部から入学、中等部・高等部へ進学したが中途退学。 - オーストラリアのザ・サウスポートスクールを卒業。 - 杏林大学社会科学部で学士(社会科学)を取得。 - 杏林大学大学院国際協力研究科博士前期課程に進学するも中退。 - 父である鳩山邦夫元衆議院議員の秘書を務めた。 - 2011年、福岡県知事選挙への立候補を検討したが、出馬を断念。
政治家としてのキャリア
- 2013年、福岡県大川市の市長選挙に無所属で出馬し、史上最年少で当選(在任期間:2013年7月23日 - 2016年9月9日)。 - 2016年、父・邦夫の死去に伴う衆議院福岡6区補欠選挙に出馬し当選。自民党の追加公認を受ける。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で再選。 - 2021年、第1次岸田内閣の総務大臣政務官(地方自治と消防の担当)に就任。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で三選を果たす。
政治活動上の実績
- 2013年、福岡県大川市長に史上最年少で就任。 - 2016年、父・邦夫の死去に伴い衆議院福岡6区補欠選挙にて当選し、衆議院議員となる。 - 2016年、衆院補選で自民党の追加公認を受け、二階派に入会。 - 2021年、総務大臣政務官に就任。 - 統一教会との関係が2022年に自民党により発表。 - 不祥事: 2016年、筑後市に対する発言で物議を醸し、「冗談」と釈明するも批判を受ける。 - 公職選挙法違反疑惑(2016年):報じられたが具体的な処分に関する言及なし。 - 国税局への圧力問題(年代不明): 鳩山の秘書が関与した国税問題での説明要求が報じられる。
政治的スタンス
- 選択的夫婦別姓制度については、どちらかと言えば反対。 - 自民党たばこ議員連盟に所属し、たばこ産業に関する議論に関与。 - 神道政治連盟国会議員懇談会に所属し、宗教や文化に関連する政策に関心を持っている可能性がある。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 鳩山家という政治・実業界に数多くの著名人を輩出した家庭に生まれた背景が影響している可能性。 - 選挙活動において、常に高い得票率を誇るが、選挙違反疑惑や不適切発言での批判もある。 - 大川市長時代に最年少市長としての実績があるが、その後の政治活動では多くの議論を呼ぶ行動が見られる。 - 統一教会との関係が指摘されるが、公表後のメディア取材に対して答えない方針を示している。
二階 俊博(にかい としひろ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 85歳 (1939年02月17日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党(田中派→竹下派→羽田派)→)(新生党→)(新進党→)(自由党→)(保守党→)(保守新党→)自由民主党(二階グループ→二階派→無派閥) |
選挙区 | 和歌山3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
和歌山県御坊市で生まれる。父親の俊太郎は和歌山県議会議員、母親は女性医師である。 和歌山県立日高高校に進学し、高校生時代に生徒会長を務める。 中央大学法学部政治学科に進学。学生時代は政治家や文化人との交流を持つ。 大学卒業後、遠藤三郎衆議院議員の秘書を務める。 1975年、和歌山県議会議員選挙に立候補し2回当選し、政治家としてのキャリアをスタートさせる。
政治家としてのキャリア
1983年、衆議院議員に初当選。以来、自由民主党、離党・復党を経て現在まで13期連続当選を重ねている。 運輸大臣(1999年-2000年)、経済産業大臣(2005年-2006年、2008年-2009年)などを歴任。 自由民主党幹事長(2016年-2021年)を務め、党内で重要な役割を果たす。 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長森喜朗の発言でもボランティア辞退者が出る中、影響力を見せた。 2024年、次期衆院選には出馬しない意向を表明。
政治活動上の実績
1983年、衆議院議員選挙で初当選を果たし、以来13期にわたり国会議員を務める。 1993年、新生党の結成に参加し、小沢一郎と政治行動を共にする。 2005年、郵政民営化法案の衆院通過に尽力し、選挙責任者として自民党を大勝利に導いた。 2009年、西松建設事件で秘書が虚偽記載で略式起訴され、自身は起訴を免れた。 2024年、派閥の裏金問題で責任を取り、次期選挙への立候補を取りやめる意向を表明。
政治的スタンス
親中派として中国との関係強化に積極的であり、日中友好議員連盟会長も務める。 国土強靭化を推進し、災害に対する防災対策にも注力している。 積極財政を支持し、経済対策や財政出動を推進する立場。 選択的夫婦別姓制度にもどちらかといえば賛成の立場を示している。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
多党派時代を通じて培われた幅広い人脈と調整力を持ち、派閥を超えて影響力を発揮してきた。 幹事長在任中は党内の派閥を調整し、自民党の党運営に関して重要な役割を果たした。 2009年に西松建設事件や2024年の裏金問題で秘書が起訴されるなど、不祥事がある。 2024年には政治責任を取って次期選挙には出馬しない意向を示すなど、状況に応じた責任の取り方を見せている。