2024年10月衆議院議員ランキング 3回戦
高鳥修一 vs 加藤鮎子
勝: 高鳥修一
戦評
議員Aは長く政治に携わり、災害対応や厚生労働政策などにおいて具体的な成果を残している一方、不祥事や旧統一教会関連の問題がある点が懸念材料です。一方で、議員Bは議員としての経験は比較的浅めながら、国土交通や子ども政策など幅広い分野で多様な立場を経験しており、特に孤独・孤立対策などの現代的な政策課題に取り組んでいます。両者共に政治資金の問題があるものの、議員Aは主要な地元問題に迅速に対応した実績があり、これが国会議員としての重要な任務である点で評価されるべきです。
高鳥 修一(たかとり しゅういち)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 64歳 (1960年09月29日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | (比)北陸信越 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 新潟大学教育学部附属高田中学校を卒業。 - 新潟県立高田高等学校を卒業。 - 早稲田大学法学部を卒業。 - 国土計画、大沢商会で勤務を経験。 - 1993年、父・高鳥修の秘書として政治の世界に入る。
政治家としてのキャリア
- 2003年、第43回衆議院議員総選挙に新潟6区から出馬するも落選。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙で初当選。 - 2012年の第46回総選挙で再び当選し国政に復帰。以降5期当選。 - 第2次安倍内閣で厚生労働大臣政務官に就任。 - 第3次安倍内閣で内閣府副大臣を歴任。 - 農林水産副大臣、自民党政調厚生労働部会長等を歴任。 - 2020年、衆議院農林水産委員長に就任。2021年、自民党政務調査会長代理を務める。
政治活動上の実績
- 2016年、糸魚川市駅北大火で被災者支援に奔走し、見舞金の支給や瓦礫の処理費用負担ゼロを実現(被災者生活再建支援法適用) - 2020年、国会議員初の新型コロナウイルス感染者として報じられ、後に回復し活動を再開。 - 2021年、新潟5区の支部長となる。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、集団的自衛権の行使解禁も支持。 - 東日本大震災の復興財源に関して増税に反対し、被災地限定の財源使用を主張。 - TPPに関して当初反対していたが、条件が整ったとして賛成に転向。 - LGBT理解増進法案に強く反対。 - 消費税の税率引き上げに関して時期により賛否が変化している。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 糸魚川市駅北大火では迅速かつ実効的な対応を行った。 - 政策スタンスにおいて、信念を貫く姿勢が見受けられる(例:LGBT法案でのトイレ退席行動)。 - 某不祥事対応では、政治資金の不記載問題で訂正と県連会長辞任の処分を受けている。 - 旧統一教会関連団体との関係も取り沙汰されている。
加藤 鮎子(かとう あゆこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 45歳 (1979年04月19日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(谷垣G→無派閥) |
選挙区 | 山形3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1979年4月19日、山形県鶴岡市に生まれる。 - 慶應義塾女子高等学校を卒業し、その後、慶應義塾大学法学部に進学する。 - 卒業後は株式会社ドリームインキュベータで勤務する。 - 衆議院議員野田聖子の私設秘書として勤務する。 - コロンビア大学国際公共政策大学院に留学し、国際公共政策を学ぶ。 - 日本国際交流センター及びピープルフォーカス・コンサルティング株式会社で勤務。 - 父・加藤紘一の秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 2013年、故・父加藤紘一から後継指名を受け、山形3区支部長に就任。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙に自民党公認で出馬し初当選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で再選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で3選を果たす。 - 2019年、環境大臣政務官及び内閣府大臣政務官に就任。 - 2021年、第1次岸田内閣で国土交通大臣政務官に就任。 - 2023年、第2次岸田第2次改造内閣で内閣府特命担当大臣(こども政策・少子化対策など)に就任し、初入閣。
政治活動上の実績
- 2014年、第47回衆議院議員総選挙で山形3区の自民党公認候補として初当選。 - 2015年、国会の予算委員会第八分科会で、日本海沿岸東北自動車道の早期開通を求める質疑を行う。 - 2021年、自民党山形県連会長を辞任。理由は山形県知事選挙の擁立候補が敗北したため。 - 2023年、内閣府特命担当大臣として孤独・孤立対策やこども政策などの担当。 - 選挙を巡る不祥事として、2017年国政選挙直前に国の公共事業を受注した企業から寄付を受け、2023年にはパーティー券の不適切な処理を訂正。
政治的スタンス
- 憲法改正には「賛成」的立場をとっている。 - 憲法9条への自衛隊の明記に賛成している。 - 敵基地攻撃能力の保有には「反対」としている。 - 選択的夫婦別姓制度には賛成の意向を示している。 - 同性婚に関しては、最新では否定的で「認めるべきでない」と回答。 - 消費税率は「当面は10%を維持すべき」と主張。 - 原子力発電への依存度は「下げるべき」と回答。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 家族構成から見ると、日本の政治家として世襲的な要素が強い。ただし、この背景を活用して政治ネットワークを形成。 - 知名度と政策の推進力はあるが、政治資金を巡る不祥事が数件あり、長年の政治家家系のリスクをどう処理するかが求められる。 - 特に、一部の政策については、曖昧さを指摘されることがあり、明確なビジョンとコミュニケーションが今後期待される。 - 秘書や政務官としての豊富な経験があるため、実務面での能力は高評価。 - 政治的立場は穏健保守で、一部では支持する意見も根強い。