2024年10月衆議院議員ランキング 18回戦
高階恵美子 vs 菊田真紀子
勝: 高階恵美子
戦評
議員Aと議員Bの双方を比較する際、まず彼らのバックグラウンドと政治的立場に注目することが重要です。 議員Aは医療・保健分野での専門的知識と経験が豊富です。看護師や保健師としての実務経験、厚生労働省での役職、国際NGOでの活動によって、保健医療政策に対する理解が深く、実践的な政策提言が期待されます。政治家としても、受動喫煙防止法改正など具体的な成果を挙げています。また、女性や医療職のエンパワメントに積極的に取り組んでおり、地域医療の推進という重要な社会問題にも取り組んでいます。 議員Bは長い政治経験と柔軟な政治姿勢が特徴です。異なる政策課題に応じてきた実績は、幅広い政治問題に対応する能力を示しています。憲法改正問題などで慎重な姿勢を取っており、ジェンダー平等や個人の権利を重視しています。外務大臣政務官を務めた外交経験もあり、国際的な視点での政策立案も期待できます。しかし、原発問題に関する立場の曖昧さなど、環境政策においては一貫性を欠く部分もあります。 これらの要素を考慮すると、医療政策への具体的な貢献と、看護や保健分野の知識を活かした実績を持つ議員Aが、次の選挙で選ばれるべき候補として適していると考えられます。特に、医療・保健分野への深い理解は、現代の健康問題に対応する上で非常に重要な資質です。
高階 恵美子(たかがい えみこ)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 61歳 (1963年12月21日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | (比)中国 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 宮城県加美郡中新田町(現・加美町)出身。 - 中新田町立中新田小学校、中新田町立中新田中学校卒業。 - 宮城県古川女子高等学校衛生看護科卒業。 - 埼玉県立衛生短期大学卒業後、看護師国家資格を取得。 - 同短期大学専攻科修了後、保健師国家資格を取得。 - 1989年3月、国立公衆衛生院専攻課程(Diploma in Public Health)修了。 - 東京医科歯科大学医学部保健衛生学科を卒業、1993年:第一期生として卒業。 - 1995年3月、東京医科歯科大学大学院医学系研究科博士課程前期修了、保健学修士を取得。 - 大学院在学中に中央アフリカ共和国でのHIV予防ケアのNGOに参加。 - WHOのエイズコントロール・ケア研修修了(アジア地域エイズ対策専門家)。 - 結核予防会結核研究所国際部特別研究員として勤務。 - その後、看護師や保健師として虎ノ門病院、宮城県精神福祉保健センターで勤務。 - 厚生労働省に看護技官として入省。保険局医療課長補佐を務める。 - 東京医科歯科大学医学部内講師、日本看護協会常任理事等を歴任。
政治家としてのキャリア
- 2010年、第22回参議院議員通常選挙で比例区より自民党公認で立候補し初当選。 - 2014年9月、厚生労働大臣政務官に就任。 - 2015年10月23日、自民党女性局長に就任。 - 2016年7月、第24回参議院議員通常選挙で再選。 - 2018年、厚生労働副大臣に就任。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で比例中国ブロックで当選し、衆議院議員に転じる。 - 2024年9月、自民党島根1区支部長に就任し、次期衆議院議員総選挙の候補として擁立される予定。
政治活動上の実績
- 2010年、参議院比例区から自民党公認で初当選。 - 2015年、自民党女性局長に就任。 - 2016年、第24回参議院議員選挙で再選。 - 受動喫煙防止を推進し、健康増進法改正を支持(2017年)。 - 2021年、衆議院議員として当選。
政治的スタンス
- 選択的夫婦別姓制度について、「どちらともいえない」との回答(2010年アンケート)。 - 受動喫煙防止を目的とした健康増進法改正に賛成し、原則屋内禁煙を支持(2017年)。 - 地域医療の推進や、看護問題に関する政策提言を行う。 - 女性の医療職エンパワメントを推進。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 保健医療分野での豊富な経験を持っており、政策にその視点を反映させることができる。 - 国際NGOでの活動など、国際的な視野を持つ。 - 政策の実行に対する積極性が見られる(受動喫煙防止法改正推進など)。 - 女性の社会進出や医療職のエンパワメントに関わる議連活動を行う。 - 公務員や看護師としての過去の職務経験は政策提言に具体性を与える。
菊田 真紀子(きくた まきこ)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 55歳 (1969年10月24日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (自由民主党→)(自由党→)(民主党(小沢G・民社協会)→)(民進党(前原G)→)(無所属→)立憲民主党(小勝会) |
選挙区 | 新潟4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 群馬県藤岡市で生まれ、新潟県加茂市で育つ。 - 新潟県立加茂高等学校に進学し、バレー部の主将を務める。 - 高校卒業後、父の勧めで中国の黒竜江大学に留学(1988年~1990年)。 - 帰国後、中国語会話教室を経営。
政治家としてのキャリア
- 1995年、25歳で加茂市議会議員に最年少で初当選し、自由民主党に所属。 - 2000年、新潟4区から自由党公認で衆議院議員選挙に初出馬するも落選。 - 2003年、衆議院議員選挙で民主党公認で初当選を果たす。 - 2010年には菅直人内閣で外務大臣政務官に就任。 - 2022年9月から立憲民主党ネクスト文部科学大臣を務める。
政治活動上の実績
- 2010年、菅直人第1次改造内閣にて外務大臣政務官に任命され、菅直人第2次改造内閣まで務めた。 - 立憲民主党新潟県連代表を務めたが、2022年の参議院選挙敗北の責任を取り辞任。 - 複数党派に所属しながら、7回の衆議院選挙当選を果たしている。 - 小選挙区では新潟4区でたびたび自民党候補に勝利。
政治的スタンス
- 憲法改正に対しては慎重な立場をとり、自衛隊の明記には反対。 - 選択的夫婦別姓制度や同性婚を支持し、ジェンダー平等に積極的。 - 外交・安全保障面では、安全保障関連法には批判的で、対話を重視。 - 経済政策ではアベノミクスを評価せず、森友学園問題での政府対応にも批判的。 - 原発の再稼働には以前は賛成していたが、現在は曖昧。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長きにわたる議員経験と党内外の政治キャリアを持ち、その間に培った政策立案能力がある。 - 家族や個人の困難を乗り越えつつ、議員活動を続けた粘り強さ。 - 多様な政策課題に応じた柔軟な政治姿勢を持ち、立憲的価値を支持。 - 選挙戦においても、地域での支持を受けつつ与党に対抗してきた実績がある。