2024年10月衆議院議員ランキング 17回戦
高木陽介 vs 漆間譲司
勝: 高木陽介
戦評
議員Aは豊富な国政経験と多様な政策に関する実績を持ち、特に経済・インフラ政策において成果を上げています。また、政治資金に関する問題があるものの、多方面での経験と理性的なアプローチによって信頼を築いています。対して、議員Bは地方政治から国政に移行した経歴を持ち、一部の政策に対しては明確なスタンスを表明していますが、重要な政策課題について曖昧な回答をすることが多く、経験不足が懸念されます。国政において必要とされる経験と実績の観点から、議員Aが次の選挙で選ばれるべきでしょう。
高木 陽介(たかぎ ようすけ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1959年12月16日生) |
所属政党 | 公明党 (公明党→)(公明新党→)(新進党→)(新党平和→)公明党 |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1959年12月16日生まれ、東京都大田区出身。 - 創価高等学校を卒業。 - 創価大学法学部法学科を1984年に卒業し、法学士の称号を取得。 - 毎日新聞社に入社し、浜松支局、静岡支局、東京本社社会部記者として勤務。
政治家としてのキャリア
- 1993年7月、第40回衆議院議員総選挙で公明党公認で旧東京11区から初当選。 - 2000年6月、第42回衆議院議員総選挙で比例東京ブロック単独候補で国政に復帰し、以後9回当選。 - 第1次小泉第1次改造内閣で国土交通大臣政務官を務める。 - 経済産業副大臣兼内閣府副大臣を第2次安倍改造内閣から第3次安倍第2次改造内閣の間務める。 - 公明党内で国会対策委員長、選挙対策委員長、政務調査会長を歴任。 - 衆議院総務委員長、復興・防災部会顧問なども務めた。
政治活動上の実績
- 2002年から2003年にかけて国土交通大臣政務官を務め、多くのインフラ関連政策に関与。 - 2014年以降、経済産業副大臣兼内閣府副大臣として安倍内閣の経済政策に関与。 - 様々な内閣で副大臣を務め、特に経済政策や産業政策で成果を上げた。【期間:2014-2017年】 - 政務調査会長として公明党の政策立案における重要な役割を担った。【期間:2022-2024年】 - 2021年、新型コロナ禍の中での会食問題で批判を受けるが、メディア対応でその場をしのぐ。【期間:2021年】
政治的スタンス
- 憲法改正について、「どちらかといえば賛成」としながらも、9条改正には一貫して反対を含めた立場を取る。 - 北朝鮮問題では「対話よりも圧力を優先すべき」との姿勢。 - アベノミクスの経済政策は評価する立場を取っている。 - 社会問題では選択的夫婦別姓制度や同性婚、ジェンダー関連のクオータ制の導入を支持。 - 教育においては道徳を評価基準に含めることに対しては反対の立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 新聞記者出身であることから、メディア対応能力に優れ、公明党内で若手の論客として知られる。 - 体調不良による職務を続ける中で、一時療養し復帰。この間の対応は復帰を待つ期待を支えるものだった。 - 政治資金に絡む面では、道路運送経営研究会からの資金援助問題や旧統一教会との関連が示唆されるが、公明党内のポジションを維持している。 - 柔道や将棋、読書など、多趣味を持ち、特に柔道では高校時代にベスト16まで進むなどの成果を見せる。 - 政策に対しては一貫して理性的なアプローチを試みる姿勢が見られる。
漆間 譲司(うるま じょうじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 50歳 (1974年09月14日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (大阪維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪8 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 大阪府門真市出身。 - 同志社香里高等学校を卒業。 - 慶應義塾大学商学部を卒業。 - 第一勧業銀行で1年間勤務。 - 家業である葬儀会社と運輸会社の役員を務める。
政治家としてのキャリア
- 2011年、大阪府議会議員選挙に豊中市選挙区から大阪維新の会公認で立候補し、初当選。 - 大阪府議会議員を3期務める。 - 2020年12月、日本維新の会から次期衆院選大阪8区への擁立が発表される。 - 2021年10月、衆議院議員選挙大阪8区で当選し、衆議院議員としてのキャリアをスタート。
政治活動上の実績
- 2011年から2021年まで大阪府議会議員を務め、地方政治に貢献。 - 2021年の衆議院選挙で初当選し、国政に進出。 - 憲法改正、緊急事態条項の導入、選択的夫婦別姓制度及び同性婚の導入に賛成という立場を表明(2021年)。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に憲法9条への自衛隊明記、緊急事態条項の制定に賛成。 - 外交・安全保障に関し、敵基地攻撃能力については明瞭な回答を避けるが、普天間基地の辺野古移設については政府に即中止を求めている。 - 歴史問題や日韓関係など、特定の質問には回答を避けるケースもある。 - ジェンダー問題では、選択的夫婦別姓と同性婚に対して一部賛成の姿勢を示しているが、クオータ制には反対。 - 経済政策として、消費税の引き下げや原子力発電への依存度低下を主張。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 商学部を卒業し、金融から家業の経営に携わった経歴があり、経済的視点を持つ。 - 大阪府議会議員としての経験を背景に、地方政治でのノウハウを持つ。 - 様々な政治的テーマに対して明確なスタンスを示す一方、一部の重要な外交・歴史問題について回答を避ける傾向も見られる。 - リーダーシップや誠実さについては直接の評価材料が少ないが、複数の業種を経験した多様な経歴からの視点は期待される。