2024年10月衆議院議員ランキング 26回戦
高木毅 vs 秋葉賢也
勝: 秋葉賢也
戦評
議員Aは政治経験が豊富で、様々な役職を歴任していますが、過去の不祥事や逮捕歴によって政治的信頼性が大きく損なわれています。特に、2023年に明らかになった裏金問題や過去の窃盗報道は、国民の代表としての適格性に重大な疑問を投げかけています。一方、議員Bも多くの疑惑に関与しており、特に統一教会関連の問題や政治資金に関する疑惑が信頼性を低下させていますが、Aほど重大な法的問題が報告されているわけではありません。両者とも疑惑や不祥事を抱える中、より国会でのパフォーマンスや政策提案に余裕がある方を選ぶべきであると考えると、議員Bの透明性の欠如は問題ですが、より直接的に違法行為が指摘されている議員Aよりもまだ可能性があるかもしれません。よって、次の選挙で選ばれるべきは政治的経験と結果に基づき議員Bと判断します。
高木 毅(たかぎ つよし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1956年01月16日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 福井2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1956年1月16日に福井県敦賀市で生まれる。 - 福井県立敦賀高等学校を卒業。 - 青山学院大学法学部を卒業し、法学士の称号を取得。 - 高木商事株式会社の代表取締役を務める。 - 父親の髙木孝一は元敦賀市長であり、政治家一家に育つ。 - 日本青年会議所北陸信越地区協議会会長を歴任。
政治家としてのキャリア
- 2000年に第42回衆議院議員総選挙で福井3区から自民党公認で立候補し初当選。 - 2005年に第3次小泉改造内閣で防衛庁長官政務官に任命。 - 2012年の第46回衆議院議員総選挙で福井3区から5選。 - 2014年に第2次安倍内閣で国土交通副大臣に任命される。 - 2015年10月7日、第3次安倍第1次改造内閣で復興大臣に任命され、初入閣。 - 2021年に自由民主党国会対策委員長に就任。 - 2022年、安倍派事務総長に就任。
政治活動上の実績
- 2013年、佐田玄一郎の辞任を受け衆議院議院運営委員長に就任。 - 2015年から2016年まで復興大臣を務める。 - 2021年から2023年まで自民党国会対策委員長。 - 2023年に安倍派の裏金問題で国会対策委員長を辞任し、後に党員資格停止6カ月の処分を受ける。 - 福井県警に下着窃盗で現行犯逮捕されていたという報道が残る。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成、特に憲法9条への自衛隊の明記を支持。 - 敵基地攻撃能力の保有に賛成。 - 緊急事態条項の憲法への導入には反対。 - 原子力発電には依存度を高めるべきという立場。 - 同性婚の法改正にどちらかといえば賛成。 - 選択的夫婦別姓制度にどちらかといえば反対。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 過去の不祥事や逮捕歴に関する報道が影を落としており、政治的信頼性に疑問がある。 - 自民党内で重要な役職を多数歴任し、影響力を有するが、裏金問題によって党内外での評判が揺らいでいる。 - 人生経験の豊富さや実業界での経験は評価できる一方、不祥事の処理や説明に対する姿勢が批判を受けている。
秋葉 賢也(あきば けんや)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1962年07月03日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(無派閥→茂木派) |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1962年7月3日、宮城県丸森町に生まれる。 - 宮城県角田高等学校を卒業。 - 1987年、中央大学法学部を卒業し、法学士を取得。在学中は辞達学会(弁論部)幹事長を務める。 - 1988年、松下政経塾に入塾し、宮城県出身者として初の入塾者となる。第9期生で、松下幸之助から直接薫陶を受けた最後の期の一員。 - 東北大学大学院法学研究科博士前期課程に進学、1998年に修士(法学)を取得。その後、博士後期課程に進学し、単位取得満期退学。
政治家としてのキャリア
- 1995年、宮城県議会議員選挙に初出馬し、当選。仙台市泉区選挙区にて最多票を獲得し、2003年まで3期連続で当選。 - 2005年、自由民主党公認で宮城2区の衆議院補欠選挙に出馬、初当選。 - 2007年、総務大臣政務官に就任。 - 2012年、第2次安倍内閣で厚生労働副大臣兼復興副大臣に就任。 - 2013年、衆議院東日本大震災復興特別委員長に就任。 - 2019年9月11日、内閣総理大臣補佐官に就任。 - 2022年8月10日、第2次岸田第1次改造内閣で復興大臣に就任。同年12月まで在任。
政治活動上の実績
- 2019年、内閣総理大臣補佐官としてふるさとづくりの推進および少子高齢化対策を担当。 - 2022年、復興大臣として旧統一協会との関係について疑惑を受ける。数々の疑惑により同年12月に大臣を辞任。 - 2012年、第2次安倍内閣で復興副大臣に就任し、厚生行政の担当をした。 - 2011年、復興庁設置法に関する質疑で復興庁の役割の限定性を批判し、権限の強化を求めた。 - 2021年の衆院選で比例復活し7選を果たすが、再選挙では鎌田さゆりに敗北。
政治的スタンス
- 2021年のアンケートで、憲法改正および9条への自衛隊の明記に賛成。 - 敵基地攻撃論に関しては「どちらかといえば賛成」との立場。 - 選択的夫婦別姓制度や同性婚の法制化には反対の立場。 - 中国主導のAIIBへの日本の参加には反対し、慎重な対応を主張。 - 原子力発電への依存度は今後下げるべきとの見解を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 複数の不祥事や疑惑(政治資金の還流疑惑、影武者使用、選挙運動員買収)が報じられ、政治家としての清廉性が問われる事態に。 - 統一教会関連団体との接触について記憶曖昧な発言が多く、透明性への疑念が示されている。 - 政策においては保守的なスタンスが目立ち、特に憲法改正や安全保障に関する対応に関心が高い。 - 政治活動における経験は豊富で、複数の大臣や委員会委員長職を歴任。ただし近年の疑惑がそのキャリアに影を落とす。