2024年10月衆議院議員ランキング 8回戦
馬場雄基 vs 渡海紀三朗
勝: 馬場雄基
戦評
議員Aと議員Bを比較すると、議員Aは若くして国会議員に当選し、ジェンダー問題や憲法改正に関する議論に積極的に参加するなど現代的な課題への対応に力を入れています。一方、議員Bは長年の政治経験と政策実績が豊富で、特に文教と科学技術に関する貢献が目立ちますが、過去の政治資金問題が指摘されており、これに対する世間の信用が課題です。議員Aは、新しい視点を政治に取り入れる可能性があり、特に地方の復興やジェンダー問題への取り組みに注目です。議員Bは、長年に渡る経験と確かな実績が強みですが、過去の問題に対する真摯な反省と今後の透明性が求められています。最終的に、議員Aの方が現代の重要課題に対する柔軟性と将来の可能性があると判断しました。
馬場 雄基(ばば ゆうき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 32歳 (1992年10月15日生) |
所属政党 | 立憲民主党 |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 福島県郡山市生まれ、4歳で福島市に転居し、同市で育つ。 - 父は福島県警察本部事務官、母は保育士という家庭環境で育つ。 - 姉がいる。 - 福島大学附属小学校、福島大学附属中学校を経て、福島県立福島高等学校に進学。 - 慶應義塾大学法学部政治学科に2011年入学、2015年卒業。 - 在学中の2012年、国会議員秘書研修を2か月間受ける。 - 2015年4月に三井住友信託銀行に就職、神戸支店で勤務。 - ボランティア活動を通じて福島第一原子力発電所事故避難者との交流を持ち、復興に貢献したいという思いから、2017年に退社。 - 同年、松下政経塾に入塾し(38期)、それに伴い政治、経済の研修を重ねる。
政治家としてのキャリア
- 2017年、交流施設「アオウゼ」の事業統括コーディネーターを務め、地域活動を支援。 - ふくしま地域活動団体サポートセンターで連携・人材育成コーディネーターとして活動。 - 2021年6月、立憲民主党の福島2区からの衆議院選挙出馬を要請され、正式に表明。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で福島2区に出馬、比例代表で復活当選し、衆議院議員として初当選。立憲民主党内では唯一の20代当選者で、平成生まれとして初の選出議員となる。
政治活動上の実績
- 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙において、野党の選挙協力により福島2区での野党共闘を実現し、比例復活当選を果たす。 - 同選挙では、福島県選出の唯一の20代当選者として注目を集め、最年少国会議員としての活動を開始。 - 衆議院議員として、憲法改正について議論の必要性を訴え、またジェンダー関連問題、特に選択的夫婦別姓制度や同性婚の法改正について議会での議論に賛成姿勢を示す。
政治的スタンス
- 憲法改正については、議論には賛成の立場をとるが、自衛隊の憲法9条への明記については「どちらかといえば反対」としている。 - ジェンダー問題として、選択的夫婦別姓制度や同性婚に対しては「どちらかといえば賛成」と姿勢を示している。 - 原子力発電については「依存度を下げるべき」と考えている。 - 新型コロナウイルス対策として、消費税率の一時的引き下げを必要と回答し、経済対策に意欲。 - LGBT理解増進法案については「どちらとも言えない」と回答し、慎重姿勢も見せる一面がある。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 20代で国会議員として選出され、その若さと新しい視点を持ち込むことが期待される。 - 多様な経歴を持ち、銀行員や地域活動のコーディネーターとしての経験が、地域社会の理解にも役立っている。 - 家族や地域との深い結びつきから、福島の復興や地域課題に対する深い理解と積極的姿勢を示している。 - 松下政経塾で培った政治討論や政策研究の経験が、国政における論点への取り組みで生かされる。 - 政策について議論を重視し、広い視点での議論の場をつくることに力を入れており、リーダーシップの可能性を持つ。
渡海 紀三朗(とかい きさぶろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年02月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党→)(新党さきがけ→)自由民主党(石原派→無派閥) |
選挙区 | 兵庫10 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1948年2月11日、兵庫県高砂市曽根町で渡海元三郎の長男として生まれる。 - 兵庫県立姫路西高等学校を卒業。 - 早稲田大学理工学部で建築学を学び、1970年に卒業。 - 一級建築士の資格を取得。 - 株式会社日建設計に入社し、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場の設計やグリーンスタジアム神戸の構想計画に参画。 - 父親の死去後、安倍晋太郎外務大臣の秘書として政治の道を歩み始める。
政治家としてのキャリア
- 1986年から旧兵庫3区で衆議院議員に初当選。以後、2021年までの間に計10回の当選。 - 1993年、自民党を離党後、新党さきがけを結成し、政策調査会長・国会対策委員長を歴任。 - 自民党に復党後、2000年の総選挙で国政復帰。 - 福田康夫内閣の下で2007年から2008年にかけて文部科学大臣を務める。 - 自由民主党政調会長(第62代)を2023年から2024年にかけて務める。
政治活動上の実績
- 2007年、文部科学大臣在任中に、iPS細胞研究のために30億円の予算を獲得し、学力低下への対応として『ゆとり教育』の見直しを提唱。 - 2008年、内閣総理大臣補佐官(教育再生担当)として教育改革に尽力。 - 2023年、自民党内の政治資金パーティーを巡る裏金問題を受け、政務調査会長に就任し政治改革を訴える。 - 建設会社からの違法献金が報じられ、その後返金を表明。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に9条の改憲および自衛隊の明記を支持。 - 安全保障関連法を評価し、敵基地攻撃能力の行使についても容認の姿勢を示す。 - 原子力発電の再開を支持。 - 選択的夫婦別姓やジェンダー関連の法案について、状況に応じた柔軟な立場を見せる。 - 教育の重要性を唱え、教育環境整備に積極的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 文教と科学技術政策に精通し、さらには建築士としての技術的知識も持ち合わせる。 - 広範な人脈を持ち、特に異なる派閥とも協調する資質がある。 - 過去に党を離党・復党し、政治的柔軟性を示す。 - 過去の献金問題がクリーンな政治姿勢を損なう可能性があるが、問題発覚後は返金を表明し対応に動いた。