2024年10月衆議院議員ランキング 6回戦
額賀福志郎 vs 中村喜四郎
勝: 額賀福志郎
戦評
議員Aと議員Bの情報を比較すると、両者ともスキャンダルに関与した経歴があり、政治倫理についての疑問が浮上する点では同様です。しかし、議員Aは長年に渡って国政の中枢で様々な重要な役職を歴任しており、その経験と政治的な影響力において肯定的な評価を受ける側面があります。一方で、議員Bは過去の重大な汚職事件により信用を大きく毀損し、議員失職を経験している点が非常にマイナスです。議員Aも不祥事に関与したことがありますが、それを乗り越えて職務を続けており、現在も議長としての役割を果たしています。この経験と実績は政策運営の安定性に寄与する可能性が高く、また日本の安全保障政策への貢献も考慮すべきです。そのため、安定した政策運営と経験を重視する観点から、議員Aを次の選挙で選ぶ方が国益に資すると考えられます。
額賀 福志郎(ぬかが ふくしろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 81歳 (1944年01月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(茂木派) |
選挙区 | 茨城2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 茨城県行方郡小高村で生まれる。 - 父・額賀万寿夫は地元で町議会議員として活動。 - 佼成学園高等学校を経て、早稲田大学第一政治経済学部経済学科に進学。在学中、雄弁会に所属。 - 卒業後、産経新聞社に入社し記者として政治部などで活動。
政治家としてのキャリア
- 1978年、産経新聞社を退社し、茨城県議会議員選挙に出馬し初当選。 - 1983年、旧茨城1区から衆議院議員選挙に出馬し初当選(以降13選)。 - 1997年、第2次橋本改造内閣で内閣官房副長官に就任。 - 1998年、小渕内閣で防衛庁長官に任命され初入閣。 - 2000年、第2次森改造内閣で経済企画庁長官に就任。 - 2001年、経済財政政策担当大臣に就任。 - 2007年、安倍改造内閣で財務大臣に就任し、福田康夫内閣でも再任。 - 2023年、第79代衆議院議長に就任。
政治活動上の実績
- 1998年、防衛庁長官として防衛庁調達実施本部背任事件に関わり辞任。 - 2001年、KSD事件で閣僚辞任。 - 2007年、財務大臣として先進国財務相会議で議長を務める。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で民主党候補に敗れ比例復活する中9選。 - 2023年、衆議院議長就任時、国会開会式で式辞の手渡しに関する手順ミスを起こし陳謝する事態に。
政治的スタンス
- 選択的夫婦別姓制度導入に賛成の意向を示す。 - 自由民主党内での橋本派や津島派の一員として活動。 - 経済政策では財政重視の姿勢を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長きにわたり政治の第一線で活動しており、深い政治経験を有する。 - 幾度かのスキャンダルや不祥事により、政治倫理に関する批判を受けることもある。 - 国際問題や防衛問題に経験を有しており、日本の安全保障政策に貢献。 - 一方で、政治献金やスキャンダル関連の問題が適格性に疑問を投げかけることもある。
中村 喜四郎(なかむら きしろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 75歳 (1949年04月10日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (無所属→)(自由民主党(田中派→竹下派)→)(無所属→)(改革クラブ→)(無所属→)立憲民主党(小勝会) |
選挙区 | (比)北関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1949年4月10日、茨城県猿島郡境町に生まれる。 - 茨城大学教育学部附属中学校、啓明学園高校を卒業。 - 1972年、日本大学法学部卒業。法学士の称号を取得。 - 大学卒業の直前に田中角栄事務所に入所し、田中角栄の秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 1976年12月、第34回衆議院議員総選挙で旧茨城3区から無所属で立候補し、初当選。当選後に自民党から追加公認を受け、田中派に所属する。 - 1982年、第1次中曽根内閣で建設政務次官に就任。 - 1989年、宇野内閣で科学技術庁長官に任命。 - 1992年、宮澤内閣で建設大臣に就任。 - 1994年以降、ゼネコン汚職事件で逮捕され議員失職。その後刑期満了し、2005年に政治活動を再開。 - 自民党を離党後、無所属や立憲民主党などで活動。最初から無所属の議員としても活動を継続。 - 2020年、立憲民主党に入党し、同党の一員として活動している。
政治活動上の実績
- 1989年、宇野内閣での科学技術庁長官就任があり、この際、戦後初めて生まれの閣僚として注目された。 - 1994年、ゼネコン汚職事件による斡旋収賄容疑で逮捕され、1997年に懲役1年6か月および追徴金1000万円の実刑判決を受けた。 - 2003年、最高裁判決で実刑が確定し、衆議院議員を失職。 - 2005年の第44回衆議院議員総選挙に無所属で再出馬し、当選を果たす。 - 過去には圏央道のルート変更に関わり、地元選挙区への利益誘導があったとされる。
政治的スタンス
- 憲法改正賛成。ただし、憲法9条への自衛隊の明記には反対。 - 緊急事態条項の憲法への導入には賛成。 - 安全保障法制関連では評価しないスタンス。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。 - LGBT理解増進法案の早期成立に賛成。 - 原子力発電の依存度は今後下げるべきと考えている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 静謐な政治活動スタイルが評価されるが、過去のゼネコン汚職事件により有罪判決を受けたため、適格性には疑問が残る。 - 議員活動中に要職に就かず、質問や議員立法の数は少ない。 - 政治的姿勢を変え、新たな政治スタンスに挑む意志は示されているが、長年の選挙地盤と後援会組織に依存する姿勢が散見される。 - マスコミ嫌いで有名だが、近年野党としての立場を重説明する場面も。 - 息子が政治家として地元県議を務め世襲の形を強めつつある印象もあり、政治の透明性を問う声もある。