2024年10月衆議院議員ランキング 28回戦
青柳仁士 vs 鈴木庸介
勝: 青柳仁士
戦評
議員AとBの双方ともに国際的な視野と経験を有しており、持続可能な社会を目指す姿勢や国際貢献の意欲が共通しています。しかし、選出する必要がある場合には、以下の点を考慮しました。 議員Aは、国際協力機構や国連での経験に基づいて国際的な問題に対する理解と交渉力を備え、SDGs普及活動など環境分野に強い関心を持ち、国際的な視点で日本の役割を強化しようとしています。彼のキャリアは民間セクターの経験も含む幅広いものです。 一方、議員Bは、NHKの記者経験や国際的な教育背景に加え、ビジネス経営にも携わっており、特にゼロから多方面の問題にアプローチできる基盤を持っています。また、政治献金を受け取らないというクリーンな姿勢や、ウクライナを訪問するなど前線に出ていく行動力も評価されます。しかしながら、その行動ゆえに、自らのリスク管理への批判も受けています。 最終的に、選出の理由には、議員Aの幅広い経験に基づく安定性と、改革的な政策を支える能力に重きを置くことを選びました。特に、国際的な協力や交渉の可能性がより実践的であると判断しました。
青柳 仁士(あおやぎ ひとし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 46歳 (1978年11月07日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (旧日本維新の会→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪14 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 埼玉県所沢市出身。 - 早稲田大学政治経済学部を卒業(2001年)した後、デューク大学公共政策大学院を修了(2008年)。 - 2001年、国際協力機構(JICA)に入構し、アジア、中東、アフリカ地域で経済産業・エネルギー開発を担当。その後、アフガニスタンに赴任し、平和構築及び復興支援事業に従事。 - スーダンやニューヨークで国連職員として勤務。 - 2013年よりプライスウォーターハウスクーパース(PwC)でコンサルタントおよびマネージャーとして、民間企業の経営戦略や中央省庁の政策立案に関するコンサルティングを担当。 - 2016年には国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所の広報官として、SDGs普及に責任を持つ。
政治家としてのキャリア
- 2012年、日本維新の会の結党に参画し、第46回衆議院議員総選挙に埼玉4区から出馬するも、惜敗。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で埼玉9区から維新の党公認で出馬し落選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙に再び埼玉4区から出馬したが落選。 - 2018年、政界引退を表明。 - 2021年、大阪14区支部長に就任。第49回衆議院議員総選挙で初当選。 - 現在は衆議院予算委員会理事、日本維新の会国際局長、国会議員団政務調査会長代行などを兼任。
政治活動上の実績
- 2021年、第49回衆議院議員総選挙で大阪14区において、自民党の長尾敬を大差で破り初当選し、衆議院議員としてのキャリアをスタート。 - 2022年、世界178か国の立法府が参加するIPUにおいて、日本人初の国連委員会理事に選出。 - 日本維新の会役員(国際局長)として、国際的な議論に参加し、国際的な問題に貢献。
政治的スタンス
- 環境問題、特にSDGs(持続可能な開発目標)の普及に強い関心を持ち、普及活動を実施。 - 日本維新の会に所属し、比較的新しい改革的な政策を支持。 - 国際的な視点を持ち、日本の国際的立場や役割を強化しようとする姿勢。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 国際協力機構や国連での経験により、国際的な問題に対する理解と交渉力を備えている。 - 民間セクターや国際機関での経験を活かし、多方面からの問題解決アプローチを持っている。 - 複数回の選挙戦を経て、多様な選挙区での経験を持ち、多様な国民の声を理解する努力を重ねている。
鈴木 庸介(すずき ようすけ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 49歳 (1975年11月21日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都豊島区北大塚で生まれる。 - 豊島区立西巣鴨小学校を卒業。 - 立教大学経済学部在学中にレスリング部でキャプテンを務める。 - 学生時代にボスニア・ヘルツェゴビナ、アフガニスタン、パレスチナなど戦争の現場を訪れ、戦争の理不尽さに触れ、政治家を志すようになる。 - ルワンダでの薄暗い経験が大きな影響を与える。 - 大学卒業後、NHKに入局し、オウム真理教事件や日本人拉致事件を担当する事件記者として活躍。 - 2007年NHKを退職し、コロンビア大学大学院で黒人初のニューヨーク市長であるデイヴィッド・ディンキンズ教授に師事。 - ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで行政学修士号を取得。 - 帰国後、起業家として活動。外国人向けシェアハウスの会社や飲食店を経営。 - 立教大学経済学部の兼任講師、国土交通省の観光アドバイザーを務める。
政治家としてのキャリア
- 2015年12月、民主党東京10区支部長に就任。 - 2016年、東京10区の補欠選挙に民進党から立候補するが落選。 - 2017年、民進党の方針に反対し、無所属での立候補を表明。最終的には立憲民主党から立候補するも落選。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で立憲民主党公認で立候補し、比例復活により初当選。 - 立憲民主党副幹事長、外務委員会次席理事などの役職を歴任。
政治活動上の実績
- 2022年3月1日の法務委員会でウクライナの避難民問題を追及し、政府の対応転換のきっかけを作る。 - 外国人技能実習制度の廃止を法務委員会で強く要求。政府もその方針を受け入れる。 - 新たな在留資格法案「戦争等避難者」を提出。 - 2022年7月、単独でウクライナに入り、現地で政府高官や軍関係者と会談。その結果、一部党役職を停止される。 - 2023年8月、「ロシア後の自由な民族フォーラム」を東京で開催し、「東京宣言」に署名。
政治的スタンス
- 憲法9条への自衛隊の明記に反対。 - 安全保障関連法の成立に批判的。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。 - 同性婚を可能とする法改正に賛成。 - 原子力発電への依存度をゼロにすべきと主張。 - 新型コロナウイルス対策としての消費税率の一時引き下げを支持。 - 企業・業界団体からの政治献金を受け取らず、政治資金パーティーも開催しないスタンス。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 多方面での国際経験があることで、国際的視点を持つ。 - コロンビア大学とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの修士号を有し、学問的素養が豊富。 - 起業経験があり、経済やビジネスへの理解も深い。 - 政治献金を受け取らないクリーンなイメージを推進。 - リスクを恐れず自らウクライナを訪問し、現地の状況を直接視察する行動力を持つ一方、不安定地域への渡航が批判され党役職停止の処分を受けるなど、時に判断が議論の対象となる。