2024年10月衆議院議員ランキング 4回戦
長島昭久 vs 神田潤一
勝: 長島昭久
戦評
議員Aには長年の政治経験と国際的な視野があり、防衛や安全保障に関する役職を歴任してきた経験がある。政策の一貫性を保ちつつ、現行の政党の方針と時に対立しながらも批判的に政策に関わる姿勢がみられる。汚職事件での返金問題にも迅速に対応したことから、誠実さを示している。一方、議員Bは経済学・金融分野における専門性を備え、金融安定性やフィンテックに関する重要な知見を持っている。地方政治への理解も厚く、地域と中央の政治をつなぐ役割を果たそうとする意欲がある。最終的に、どちらを選ぶかは選挙区のニーズによるが、総合的には、国際的な安全保障や防衛に強みを持ち、誠実な対応を見せている議員Aが現状の国際情勢を考慮すると、選ぶべき候補に適切であると判断する。
長島 昭久(ながしま あきひさ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1962年02月17日生) |
所属政党 | 自由民主党 (民主党(菅直人G)→)(民進党(国軸の会)→)(無所属→)(希望の党→)(無所属/未来日本→) 自由民主党(二階派) |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 神奈川県横浜市生まれ。 - 幼稚舎から一貫して慶應義塾で学び、慶應義塾大学法学部法律学科及び政治学科を卒業。 - 慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程(憲法学)を修了。 - 1990年から1993年まで石原伸晃衆議院議員の公設秘書を務める。 - 1992年、大前研一が創設した平成維新の会に参加。 - ヴァンダービルト大学客員研究員(1993年)。 - ワシントンDCのジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で国際関係論と国際経済学の修士号を取得(1995年)。 - 1997年、アメリカ合衆国外交問題評議会研究員(アジア政策担当)に就任。 - 東京財団主任研究員を務める。
政治家としてのキャリア
- 2000年に衆議院東京21区の補欠選挙に民主党公認で立候補するも落選。 - 2003年の第43回衆議院議員総選挙に初当選(民主党公認)。 - 野田内閣で内閣総理大臣補佐官(外交および安全保障担当)(2011年)および防衛副大臣(2012年)。 - 第2代希望の党政策調査会長(2017年 - 2018年)。 - 2019年、自由民主党に入党、東京18区から立候補。 - 2021年、岸田政権で衆議院安全保障委員長に就任。
政治活動上の実績
- 2003年、第43回衆議院議員総選挙に東京21区から民主党公認で初当選。 - 2011年9月、野田内閣の内閣総理大臣補佐官に就任。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で4選。 - 2014年の第47回総選挙で比例復活当選で5選。 - 2017年、第48回総選挙で希望の党公認で当選。 - 民進党を批判し、離党し無所属で活動。 - 自由民主党入党後、東京18区から立候補し続ける。 - 五輪汚職事件での献金問題で65万円を返金(2022年)。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、自衛隊の保持などを明記するべきと主張。 - 安全保障関連法の成立を一定評価。 - 原発については新基準を満たしたものは再開すべきと主張。 - 自民党の政策に寄り添う形でのスタンスを維持。 - 外国人参政権にはどちらかと言えば反対。 - アベノミクスに対してはどちらかと言えば評価しないとの立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 幼少期からの一貫した学歴と豊富な国際経験があり、知識と見識に秀でている。 - 自信のある政策については独自の意見を持ち行動を起こす、強いリーダーシップがある。 - 民主党政権下においても政策に対する批判を公開し、対立を避けない姿勢を持つ。 - 自民党移籍後も、保守的な立場を貫き、政策面では整合性を保っている。 - 五輪汚職事件での返金対応など誠実さを求められる場面では迅速に対応。
神田 潤一(かんだ じゅんいち)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 54歳 (1970年09月27日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | 青森2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 青森県八戸市に生まれる。曽祖父は八戸市長を務めた神田重雄、父は八戸市議会議員の神田洋一。 - 青森県立八戸高等学校卒業。 - 東京大学経済学部を卒業後、1994年に日本銀行に入行。 - 2000年に米イェール大学で修士号を取得。 - 日本銀行金融機構局にて主要行や外国金融機関等のモニタリング・考査を担当(2004年以降)。 - 2011年から2012年まで日本生命に出向し、運用リスク管理を担当。 - 2014年に日本銀行の考査グループ長として活躍。 - 2015年から2017年まで金融庁に出向、決済制度・フィンテックの調査・政策企画を行う。 - 2017年、マネーフォワードに入社し執行役員に、子会社の代表取締役社長にも就任。2021年まで務めた。
政治家としてのキャリア
- 2021年8月に自由民主党の青森2区総支部長に就任。 - 2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で初当選し、青森2区から衆議院議員として活動開始。 - 2022年2月、宏池会(岸田派)に入会。 - 内閣府大臣政務官として2023年に任命され、政府の一員としての責務を担う。
政治活動上の実績
- 2021年の第49回衆議院議員総選挙において、青森2区で12万6137票を獲得し、得票率61.53%で当選。 - 自由民主党たばこ特別委員会の幹事として、健康政策や関連法制についても関与。
政治的スタンス
- 自由民主党における政策推進に傾注し、たばこ特別委員会に関与。 - 金融安定性およびフィンテックに関する政策企画に強い関心と知見を有する。 - 大島理森氏の後継として、地方政治と中央政治の橋渡し役を目指す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 経済学のバックグラウンドと豊富な金融分野での経験は、政策決定における現実的かつ専門的なアプローチを可能にしている。 - 日本銀行や金融庁出身のエキスパートとしての視点は、経済関連の法案審議に資する。 - 実家の政治的背景(祖父、父の政治活動歴)と、自身の市民へのサービス志向が、地域の声を国政に届ける使命感に貢献。 - 政治と金融界の両方でリーダーシップを発揮する能力と、国際的な学術経験を有する。