2024年10月衆議院議員ランキング 8回戦
鈴木英敬 vs 中川正春
勝: 中川正春
戦評
議員Aは若くして三重県知事を務めた経験があり、県政においてデジタル化の推進やLGBTQ+の権利向上といった現代的な政策を実践してきた。しかし、政治資金に関する問題が複数存在し、政治倫理に対する疑問を抱かせる点が懸念される。一方、議員Bは長らく国政に携わり、多くの大臣職を歴任するなど豊富な行政経験を持つ。社会政策においては夫婦別姓制度に前向きであり、平和主義を強調する姿勢が見られる。既に引退を意識しているが、自らのキャリアを通じて政界での責任感を示している。両者には一長一短があるが、政治倫理に関する懸念が少ないBの方が国民からの信頼を得やすいと考えられるため、議員Bを選択。
鈴木 英敬(すずき えいけい)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 50歳 (1974年08月15日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党→)(無所属→)自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 三重4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1974年、兵庫県西宮市甲子園に生まれる。 - 灘中学校・高等学校を卒業。 - 1998年に東京大学経済学部を卒業。 - 同年、通商産業省(後の経済産業省)に入省し、大臣官房総務課に配属される。 - 2006年、内閣官房へ参事官補佐として出向。 - 2008年、経済産業省を退官し、自由民主党三重県第2選挙区支部長に就任。
政治家としてのキャリア
- 2009年、第45回衆議院議員総選挙に三重2区から出馬し落選。 - 2011年、無所属で三重県知事選挙に出馬し初当選。全国最年少知事となる。 - 2015年、三重県知事に再選。 - 2019年、三重県知事に三選。 - 2021年、三重県知事を辞職し、第49回衆議院議員総選挙に三重4区から出馬し、初当選。 - 2022年、第2次岸田第1次改造内閣で内閣府大臣政務官に任命。
政治活動上の実績
- 2011年、三重県知事に就任し、台風第12号の被災地支援に尽力する。 - 2012年、三重県知事としてレスリングの吉田沙保里選手への国民栄誉賞授与を要望。 - 2020年、性的少数者の同性カップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」を開始。 - 三重県版の「デジタル社会推進局」の設置を意図。 - 政治資金問題として、2010年に暴力団関連の業者から顧問料を受け取っていたこと、2021年には公職選挙法に違反する寄付を受けたことが指摘されたが後に返金対応。
政治的スタンス
- 敵基地攻撃能力の保有に賛成。 - 日本の核武装は将来にわたって検討すべきではないと考えている。 - 消費税率の当面の維持(10%)を支持。 - 原発の必要性を主張。 - 憲法改正に賛成し、特に9条に自衛隊の存在を明記すべきとしている。 - 女性天皇に反対し、男系継続・旧皇族復帰を提唱。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 若くして三重県知事として長期間にわたり県政を担当し、実務経験が豊富である。 - 複数の政治資金問題があり、過去に顧問料の問題や国の公共事業受注企業からの寄付問題が発覚している。 - 知事在任中には、デジタル社会推進やパートナーシップ制度など現代的課題に取り組む実績がある。 - イクメン活動など、育児参加への姿勢が評価されている。 - 龍馬プロジェクト全国会・副会長を務めるなど、多方面に関心を持つ人物である。
中川 正春(なかがわ まさはる)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 74歳 (1950年06月10日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (自由民主党→)(日本新党→)(新進党→)(国民の声→)(民政党→)(民主党→)(民進党→)(無所属/三重民主連合→)(旧立憲民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 三重県松阪市出身。 - 三重県立津高等学校を卒業。 - アメリカのジョージタウン大学外交学部国際関係学科を卒業。 - 大学卒業後、国際交流基金に勤務。
政治家としてのキャリア
- 1983年に三重県議会議員選挙に初当選、以後3期連続当選。 - 1996年に第41回衆議院議員総選挙で新進党公認で当選、以後9回当選。 - 民主党での要職を歴任し、文部科学副大臣、文部科学大臣、内閣府特命担当大臣などを務めた。 - 立憲民主党両院議員総会長を初代として務めた。
政治活動上の実績
- 2011年、野田内閣で文部科学大臣に就任し、八重山教科書問題や福島市の放射性セシウム問題に対応。 - 2012年、内閣府特命担当大臣として、防災や少子化対策、男女共同参画を担当。 - 三重2区で繰り返し当選し、地域への地盤沈下を防ぐ政治活動を展開。 - 民主党時代には税制調査会長や拉致問題対策本部事務総長として政策の形成に寄与。
政治的スタンス
- 憲法改正にはどちらかと言えば賛成、特に地方自治や環境権の改正を支持。 - エネルギー政策においては、原発ゼロの目標にどちらかと言えば賛成。 - 安全保障関連法案の成立を評価しない立場をとり、平和主義の観点を強調。 - 社会政策として、選択的夫婦別姓制度導入にどちらかといえば賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 数々の大臣職を歴任し、多岐にわたる行政経験がある。 - 強硬な方針や発言について厳しい批判を受け、表現の適切さが問われたこともある。 - 様々な政党に所属した経歴があり、多様な政治的見解を理解しようとする姿勢が見える。 - 高齢を理由に引退を表明し、時期を見定めた引退は政界での責任感を示すもの。