2024年10月衆議院議員ランキング 26回戦
鈴木庸介 vs 馬淵澄夫
勝: 馬淵澄夫
戦評
議員Aと議員Bの両方が豊富な背景と実績を持っていますが、それぞれ異なるアプローチと経験を持つことが明らかです。議員Aは国際的視野と、人権や社会問題に対する強い意識を持っており、多岐に渡る国際経験が彼の政策に国際的な観点をもたらしています。特に、外国人技能実習制度の問題やウクライナ避難民への対応に関する働きかけは、現代の国際問題に対する敏感さを示しています。しかし、行動が時に過激と見られることもあり、大胆さが批判の対象となる可能性もあります。 一方で、議員Bは国内の政策、特にインフラや災害対応に関する実績が強力です。八ッ場ダムの方針転換や原発事故対応など、具体的で実行力のある政策履行をしてきたことは評価に値します。企業献金の廃止を実践する姿勢も信頼性を高めています。 総じて、議員Aは国際的な問題視点と新しい提案を積極的に推進する行動力があり、若者や国際問題に関心を持つ市民からの支持を受けやすいでしょう。その一方で、議員Bは経験に基づいた安定感のある政策実現力があり、長期的な視点での国政運営を望む層に支持される可能性が高いです。 現状の社会問題、特に国内政策の安定と国際問題における即応性を評価して、私は議員Bを選びます。彼の経験と堅実な姿勢は、現在の日本の政治環境において安定したリーダーシップを発揮すると思われます。
鈴木 庸介(すずき ようすけ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 49歳 (1975年11月21日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都豊島区北大塚で生まれる。 - 豊島区立西巣鴨小学校を卒業。 - 立教大学経済学部在学中にレスリング部でキャプテンを務める。 - 学生時代にボスニア・ヘルツェゴビナ、アフガニスタン、パレスチナなど戦争の現場を訪れ、戦争の理不尽さに触れ、政治家を志すようになる。 - ルワンダでの薄暗い経験が大きな影響を与える。 - 大学卒業後、NHKに入局し、オウム真理教事件や日本人拉致事件を担当する事件記者として活躍。 - 2007年NHKを退職し、コロンビア大学大学院で黒人初のニューヨーク市長であるデイヴィッド・ディンキンズ教授に師事。 - ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで行政学修士号を取得。 - 帰国後、起業家として活動。外国人向けシェアハウスの会社や飲食店を経営。 - 立教大学経済学部の兼任講師、国土交通省の観光アドバイザーを務める。
政治家としてのキャリア
- 2015年12月、民主党東京10区支部長に就任。 - 2016年、東京10区の補欠選挙に民進党から立候補するが落選。 - 2017年、民進党の方針に反対し、無所属での立候補を表明。最終的には立憲民主党から立候補するも落選。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で立憲民主党公認で立候補し、比例復活により初当選。 - 立憲民主党副幹事長、外務委員会次席理事などの役職を歴任。
政治活動上の実績
- 2022年3月1日の法務委員会でウクライナの避難民問題を追及し、政府の対応転換のきっかけを作る。 - 外国人技能実習制度の廃止を法務委員会で強く要求。政府もその方針を受け入れる。 - 新たな在留資格法案「戦争等避難者」を提出。 - 2022年7月、単独でウクライナに入り、現地で政府高官や軍関係者と会談。その結果、一部党役職を停止される。 - 2023年8月、「ロシア後の自由な民族フォーラム」を東京で開催し、「東京宣言」に署名。
政治的スタンス
- 憲法9条への自衛隊の明記に反対。 - 安全保障関連法の成立に批判的。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。 - 同性婚を可能とする法改正に賛成。 - 原子力発電への依存度をゼロにすべきと主張。 - 新型コロナウイルス対策としての消費税率の一時引き下げを支持。 - 企業・業界団体からの政治献金を受け取らず、政治資金パーティーも開催しないスタンス。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 多方面での国際経験があることで、国際的視点を持つ。 - コロンビア大学とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの修士号を有し、学問的素養が豊富。 - 起業経験があり、経済やビジネスへの理解も深い。 - 政治献金を受け取らないクリーンなイメージを推進。 - リスクを恐れず自らウクライナを訪問し、現地の状況を直接視察する行動力を持つ一方、不安定地域への渡航が批判され党役職停止の処分を受けるなど、時に判断が議論の対象となる。
馬淵 澄夫(まぶち すみお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 64歳 (1960年08月23日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党(馬淵G)→)(希望の党→)(無所属→)(旧国民民主党→)立憲民主党(一丸の会) |
選挙区 | 奈良1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1960年8月23日、奈良県奈良市に生まれる。 - 東京都立上野高等学校を卒業。 - 横浜国立大学工学部土木工学科を卒業。 - 大学卒業後、三井建設株式会社に就職。 - コンピューター関連商品製造販売会社ゼネラルに入社、後に北米法人の最高経営責任者、文房具会社役員を歴任。 - ゼネラルにおいて非同族では史上最年少の上場企業取締役を務める。
政治家としてのキャリア
- 2000年に民主党公認で奈良1区から衆議院選に立候補するも落選。 - 2003年、奈良1区で初当選、その後4期連続で当選。 - 国土交通副大臣(2009年-2010年)、菅内閣で国土交通大臣に就任(2010年)。 - 東北地方太平洋沖地震の際、内閣総理大臣補佐官として原発事故対応を担当(2011年)。 - 民進党、希望の党、無所属期間を経て立憲民主党に所属。 - 立憲民主党国会対策委員長、第2代に就任(2021年)。
政治活動上の実績
- 国土交通大臣として、八ッ場ダム建設中止方針を事実上撤回(2010年)。このことで下流6都県からの事業負担金支払いが再開される(2010年)。 - 東北地震後、福島原発事故対応に従事し、現場での高線量下活動を指導(2011年)。 - 企業献金全面廃止を主張し、自身も実践。 - 高速道路無料化を推奨。
政治的スタンス
- 企業献金の全面廃止を主張し、実践。 - 高速道路無料化を推進。 - 皇室典範改正により天皇退位を可能にするべきと提言。 - 憲法第9条含む改正に賛成。 - 選択的夫婦別姓制度導入、女性宮家の創設を支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 高いリーダーシップを持ち、大臣職務や災害対応の際には自ら危険を掛け現場確認を行う。 - 堅実さをうかがわせる企業献金全面廃止の信念。 - 原発事故対応時の迅速な決断力と勇気。 - 国民に支持を求めるために個別訪問をする誠実な政治姿勢。