2024年10月衆議院議員ランキング 25回戦
金田勝年 vs 梅谷守
勝: 金田勝年
戦評
両議員ともに支持基盤が異なり、政治的な経験やスタンスに特色があります。議員Aは長年にわたる政治経験と行政に対する深い理解を持ち、いくつかの重要な法案改正に成功していますが、失言や選挙関連の不祥事が彼の実績を曇らせています。一方、議員Bは新しい政治の風を吹かせていますが、日本酒提供の不祥事が彼の政治的キャリアに影響を与える可能性があります。慎重さと改革精神のバランスを取りつつ、具体的な政策の影響力と実行力を考慮した結果、現時点では議員Aの豊富な経験が次期選挙でより貢献する可能性が高いと判断されます。
金田 勝年(かねだ かつとし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 75歳 (1949年10月04日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(竹下派→二階派) |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1949年10月4日、秋田県南秋田郡昭和町(現・潟上市)生まれ。 - 父親の勤務で昭和町、雄勝町、増田町と移り住む。 - 増田中学校、秋田高校卒業。 - 1968年、秋田県立秋田高等学校卒業。 - 東京大学受験予定であったが東大紛争で入試が中止、一橋大学経済学部に入学。 - 大川政三教授や荒憲治郎教授のゼミに参加。 - 1973年、一橋大学経済学部を卒業後、大蔵省に入省。 - 大蔵省では主計局総務課、東京国税局山梨税務署長などを歴任。 - プリンストン大学客員研究員として日米関係を研究。 - 1991年、証券局証券取引審査室長に就任。 - 1995年、主計局給与課長を最後に大蔵省を退官。
政治家としてのキャリア
- 1995年、第17回参議院議員通常選挙で秋田県選挙区から初当選。自民党に所属。 - 1999年、小渕第2次改造内閣で農林水産政務次官に就任。 - 2001年、第19回参議院議員通常選挙で再選。 - 2005年、第3次小泉改造内閣で外務副大臣に就任。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で衆議院議員に初当選。 - 2016年8月、第3次安倍第2次改造内閣で法務大臣として初入閣。 - 2020年、衆議院予算委員長に就任。 - 2023年、自由民主党総務会長代行に就任。
政治活動上の実績
- 2005年、外務副大臣として活躍。 - 2016年10月、法務大臣時代、死刑制度の廃止に否定的見解を示す。 - 2017年2月、テロ等準備罪に関する失言で野党から批判を受ける。 - 2017年5月、第193回国会で120年ぶりの民法の大規模改正を成立させた。 - 森友学園問題や財務省公文書書き換え調査プロジェクトに参加し、財務省幹部からの聴取を行う(2018年)。 - 選挙で公職選挙法違反の疑いに関わる問題が発生(2012年、2014年)。
政治的スタンス
- 憲法改正および集団的自衛権の行使禁止の憲法解釈見直しに賛同。 - 日本国憲法第9条の改正と集団的自衛権行使の解禁に賛成。 - 原子力発電所の再稼働を支持。 - TPPに関する日本参加には反対の意向を示す。 - 死刑制度の存続に肯定的立場。 - 特定秘密保護法への支持を表明。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年の政治経験と省庁での勤務を背景に、行政改革や法改正を進めた実績を持つ。 - 失言や法案に関する混乱が指摘されることがあるため、説明責任やリーダーシップにおいて課題が見られる点がある。 - 死刑制度に対する強硬な立場は、死刑廃止を求めるグループからの批判の的となることがある。 - 選挙関連の不祥事が公職選挙法違反となった事例があり、クリーンな政治という観点での懸念を生じている。 - 長年にわたり日本会議国会議員懇談会や神道政治連盟国会議員懇談会に参加しており、民族主義的な立場を支持する背景がある。
梅谷 守(うめたに まもる)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 51歳 (1973年12月09日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党(細野派)→)(民進党→)(旧国民民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | 新潟6 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都文京区出身。父母はピアノの教師。 - 文京区立誠之小学校、早稲田実業学校中等部・高等部を卒業。 - 1997年に早稲田大学教育学部を卒業。 - 卒業後、蝶理に就職するが、入社10か月後に退職。 - 2001年に政策秘書試験に合格し、細野豪志衆議院議員の政策秘書、黒岩宇洋参議院議員の政策秘書を務める。 - 筒井信隆元衆議院議員の娘と結婚。
政治家としてのキャリア
- 2007年、新潟県議会議員選挙に上越市選挙区から民主党公認で立候補し初当選、2011年に再選。 - 2014年の第46回衆議院議員総選挙に新潟6区から民主党公認で立候補するも落選。 - 2017年の第48回衆議院議員総選挙で無所属で立候補するが、再び落選。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙において新潟6区から立憲民主党公認で立候補し初当選。 - 民進党の解党後、国民民主党新潟県連の代表に就任、旧立憲民主党と旧国民民主党の合流に伴い新立憲民主党に所属。
政治活動上の実績
- 2007年4月、新潟県議会議員選挙で初当選。2011年には再選。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で新潟6区で初当選、僅差で高鳥修一を破る。 - 不祥事として、2024年に有権者に日本酒を提供、これが公職選挙法に抵触する可能性が問題視された。この件で党員資格停止や党役職停止などの処分を受けた。
政治的スタンス
- 憲法改正に対しては「どちらかといえば賛成」としており、緊急事態条項の設けには反対。 - 憲法9条への自衛隊の明記には「反対」と回答。 - 北朝鮮に対する方針について「どちらとも言えない」としており、慎重な立場を示す。 - ジェンダー問題では選択的夫婦別姓制度や同性婚の法改正に賛成。 - 原子力発電への依存度は「ゼロにすべき」と回答。 - コロナ対策として消費税率の一時的な引き下げを「必要」と回答。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 議員としての経験は新しさがある一方、議員秘書としての経験が豊富。 - 政治家としての活動中に、地元に根差した活動をする一方で、日本酒配布問題など政治家として清廉性に挑戦がある。 - 憲法やジェンダー問題において一貫したスタンスを持っているが、最近の不祥事が国民の信頼をどの程度損なったかは注意が必要である。