2024年10月衆議院議員ランキング 12回戦
金子俊平 vs 藤丸敏
勝: 金子俊平
戦評
議員Aは世襲政治家であり、政治的キャリアのほとんどが家族の影響を受けて形成されたと言えます。父が国会議員であり、自身もそれを引き継ぐ形で選挙に出馬し、当選を果たしたことから、地元における強固な支持基盤は確保されていることでしょう。一方で、政策スタンスは保守的であり、特に憲法改正に積極的で、伝統的な価値観を重視する姿勢を示しています。また、政権与党内での役職経歴や政策支持に関しても、安定志向が強いと言えます。しかし、全国的な知名度や影響力にはまだ成長の余地があると考えられます。 議員Bは、長年の政治家秘書経験を持ち、政治的経験は豊富です。しかし、これまでに失言や不倫騒動といったスキャンダルがあり、それが彼の信頼性に影響を与えているのは否めません。政策スタンスについては、消費税0%という国民目線に立った改革案を支持するなど、大胆な方針も見られるものの、一方で憲法9条の改正において一貫性に欠ける対応が見受けられます。 総合的に判断すると、政治経験や政界での信頼性、役職の安定性から、議員Aが次の選挙で選ばれるべきだと考えます。議員Aの保守的な政策スタンスは安定感をもたらし、本人のスキャンダルが無いことも選挙において有利です。
金子 俊平(かねこ しゅんぺい)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 46歳 (1978年05月28日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | 岐阜4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1978年、岐阜県高山市に生まれ、東京都で育つ。 - 慶應義塾大学経済学部を卒業。 - 大学卒業後、三井不動産において5年間勤務。 - 2006年より、父・金子一義(元国土交通大臣)の秘書を務める。その後、麻生内閣で父が国土交通大臣に就任したため、秘書官に就任。 - 2015年、高山青年会議所の理事長に就任。 - 2016年、日本青年会議所岐阜ブロック協議会会長を務める。
政治家としてのキャリア
- 2017年、父の政界引退に伴い、第48回衆議院議員総選挙で岐阜4区から自民党公認で立候補し、初当選。 - 初当選後、自由民主党岸田派に入会。 - 2019年、内閣広報官に任命。 - 2020年、自民党総裁選で岸田文雄氏を推薦人として支持。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で再選を果たす。 - 2022年から2023年にかけて、財務大臣政務官を務める。
政治活動上の実績
- 2017年、第48回衆議院議員総選挙で初当選を果たし、その後、自由民主党で岸田派に入会。 - 2020年、自民党総裁選で岸田文雄を推薦し、彼の支持を明確にする。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で再選。 - 2018年から2022年にかけて、元美濃加茂市長の藤井浩人が金子の秘書を務めた。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成。特に憲法9条への自衛隊の明記や緊急事態条項の創設を支持。 - 安全保障関連法の成立を評価。 - ジェンダー問題では、選択的夫婦別姓制度には「どちらかといえば賛成」、同性婚法改正には「どちらとも言えない」としている。 - 原子力発電の必要性を認め、現状維持を主張。 - アベノミクスを評価し、消費税率の10%への引き上げにも賛成。 - 普天間基地の辺野古移設を支持し、沖縄県が譲歩すべきと考えている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 社会的背景として、世襲政治家であり、祖父も父も国政に携わる重要な役職を務めた。 - 財務大臣政務官という政府の中枢に近い役職を務めた経験がある。 - 政権与党の中で積極的に役職をこなしてきた政治力を持つ。 - 家族や地元での活動を基盤にした地域社会へのコミットメントが見られるが、全国的な知名度や影響力の点ではまだ途上。 - 政策や主張が保守的傾向を持ち、伝統的価値観を重んじるスタンスが見られる。
藤丸 敏(ふじまる さとし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1960年01月19日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | 福岡7 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 福岡県山門郡瀬高町上庄に生まれる。 - 瀬高町立上庄小学校、瀬高町立瀬高中学校、福岡県立山門高等学校を卒業後、1年間の浪人生活を経て、東京学芸大学教育学部に入学。 - 在学中の1980年から、古賀誠衆議院議員の下で書生秘書を務める。 - 1985年、東京学芸大学教育学部を卒業後、東京学芸大学大学院に進みつつ、立正大学付属立正中学校・高等学校で非常勤講師を務める。 - 1987年からは本郷中学校・高等学校で社会科の非常勤講師を歴任。 - 1988年、大学院を中退し、1996年より古賀誠の秘書として活動開始。 - 2010年には古賀誠の公設第一秘書に就任。
政治家としてのキャリア
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙で古賀誠から後継指名を受け、福岡7区から自由民主党公認で出馬し初当選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2015年、第3次安倍第1次改造内閣で内閣府大臣政務官および防衛大臣政務官に就任。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で3選。8月、自民党有志議員勉強会「日本の明日を創る会」の呼びかけ人を務める。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙にて4選。 - 2022年、第2次岸田第1次改造内閣で内閣府副大臣に任命。
政治活動上の実績
- 2015年、第3次安倍第1次改造内閣で内閣府大臣政務官および防衛大臣政務官を歴任。 - 2016年、佐賀市での講演での失言により批判を受け、防衛大臣政務官在任中の発言に関する謝罪を行う。 - 2017年、フリークッションのないタワーマンションへの不倫騒動が報じられた。 - 2022年、内閣府副大臣として、経済再生、新型コロナウイルス対策、日本学術会議、国際貿易協定国内対策などを担当。
政治的スタンス
- 日本国憲法の改正に賛成しているが、憲法9条改正には反対の姿勢を示す。 - 国連のみが将来的に軍隊を持つべきと発言しており、非核三原則の維持を支持。 - 緊急事態条項の創設に賛成。 - 原子力発電の必要性を支持。 - カジノの解禁に賛成。 - 女性宮家の創設を支持。 - 消費税0%に向けた制度改革に賛同。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたり政治家の秘書を務めており、政治的経験は豊富である。 - 防衛大臣政務官時代に公表してはいけない情報を講演で話してしまった失態があり、発言に対する慎重さが問われる。 - 2017年に不倫騒動を報じられ、家庭内問題が公私に影響しているとの指摘を受けている。 - 日本国憲法、特に9条に関する表現のぶれが目立ち、政策方針の一貫性に対する疑問が残る。 - 国民目線に立った政策提言(消費税0%など)に賛同する姿勢は持っている。