2024年10月衆議院議員ランキング 7回戦
野田佳彦 vs 勝俣孝明
勝: 野田佳彦
戦評
議員Aは、長年にわたる国政の経験とリーダーシップを発揮しており、特に財務政策における一貫した姿勢と経験がある一方で、その政策が一部国民から批判を受けている点がある。特に消費税増税を積極的に推進した過去が、一部の有権者にはマイナスとして評価されるかもしれない。ただし、彼の温厚な性格と真摯な姿勢は、信頼を築く上で大きなプラス要因と考えられる。 議員Bは、比較的新しい政治家であり、専門的な経済知識と様々な政府ポストでの行政経験を持っているが、政治資金を巡る問題で個々の倫理観が疑問視されることがある。具体的な政策実績については、まだ多くが期待される段階にあり、今後の展開次第で評価が変わる可能性がある。 どちらも利点と課題を抱えているが、政治経験の豊かさ、安定したリーダーシップ、実績に基づく信頼性の観点から、議員Aが次の選挙で選ばれるべきと判断する。
野田 佳彦(のだ よしひこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 67歳 (1957年05月20日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (無所属→)(日本新党→)(新進党→)(民主党→)(民進党→)(無所属/千葉民主連合→)立憲民主党(野田G) |
選挙区 | 千葉4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 千葉県船橋市で育ち、父親は自衛官、母親は千葉県農家の末っ子だった。 - 3歳で政治に興味を持ち始めた。 - 早稲田大学政治経済学部政治学科に入学、立花隆に憧れジャーナリストを志望。 - 学生時代に参院選でボランティア活動し、アメリカ旅行を勝ち取る経験をした。 - 松下政経塾の第1期生として入塾し、5年間の学びを得た。 - 卒業後、家庭教師や都市ガス点検員を経験。 - 松下政経塾では学童保育の研究を行った。
政治家としてのキャリア
- 1987年、千葉県議会議員選挙に船橋市選挙区から立候補し、当選。2期務める。 - 1992年、日本新党の結党に参加。 - 1993年、旧千葉1区から衆議院議員に初当選。 - 1996年、新進党公認で立候補するも、105票差で落選。 - 2000年、民主党から千葉4区で当選し国政復帰。 - 2010年、菅直人内閣で財務大臣に就任。 - 2011年、民主党代表及び内閣総理大臣に就任。 - 2024年、立憲民主党代表に選出。
政治活動上の実績
- 2010年、財務大臣として為替介入を行った。 - 2011年、消費増税を含む社会保障・税一体改革を推進。 - 2012年、野田内閣第2次改造で消費増税関連法案を成立させるも党内分裂を招く。 - 2012年、尖閣諸島の国有化を行い、中国の反発を招いた。 - 財務大臣時代の円高対策は一定の評価を受けるも批判も多かった。
政治的スタンス
- TPP推進、財政再建派とされ、消費税増税にも積極的。 - 大連立に肯定的で、幅広い協力を志向。 - 選択的夫婦別姓や同性婚については賛成の姿勢。 - 防衛省昇格を喜ぶなど防衛問題に関心がある。 - 国益に基づいた現実的な外交政策を重視している。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 温厚で、低姿勢な性格と評される。 - 財政再建を軸とした政策に一貫性がある。 - 首相在任中の強引な消費税増税推進は批判を受け続けている。 - 党を率いる能力には意見が分かれる。 - 長期間にわたって駅前演説を続ける真摯な姿勢が評価されることもある。
勝俣 孝明(かつまた たかあき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 48歳 (1976年04月07日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(二階派) |
選挙区 | 静岡6 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 沼津市立門池小学校卒業。 - 沼津市立門池中学校卒業。 - 静岡県立沼津東高等学校卒業。 - 学習院大学経済学部卒業により経済学士を取得。 - 慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了し、MBA(経営学修士)を取得。 - 2000年4月:スルガ銀行株式会社に入社。 - 2010年12月:スルガ銀行を退職し、政治活動を開始。
政治家としてのキャリア
- 2012年12月:第46回衆議院議員総選挙において、比例東海ブロックから復活当選し初当選(静岡6区)。 - 2014年12月:第47回衆議院議員総選挙で比例東海ブロックに復活当選し、再選。 - 2017年10月:第48回衆議院議員総選挙で比例東海ブロックで復活し、3選。 - 2018年10月:第4次安倍改造内閣で環境政務官に就任。 - 2021年10月:第49回衆議院議員総選挙で小選挙区で初当選し、4選。 - 2022年8月:第2次岸田第1次改造内閣で農林水産副大臣に就任。 - 2023年10月:衆議院外務委員長に就任。
政治活動上の実績
- 2012年:第46回衆議院議員総選挙で初当選、比例復活(静岡6区、民主党の渡辺周に敗北後)。 - 2014年:第47回選挙でも比例復活当選、地域経済活性化を訴えるも小選挙区では敗北。 - 2018年:第4次安倍改造内閣で環境政務官に就任し、環境政策に関わる。 - 2021年:第49回衆議院選挙で渡辺周を破り、小選挙区で初当選。 - 2013年:補助金交付決定後に寄付を受けた問題が報じられる。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に憲法9条改正を支持。 - 集団的自衛権の行使を可能にするための憲法解釈の見直しを支持。 - 消費税の引き上げには賛成の立場を取るが、一時的に消費税0%の検討も支持。 - 首相の靖国神社参拝について問題なしと認識。 - ヘイトスピーチの法律による規制を支持。 - 村山談話、河野談話の見直しを支持。 - 選択的夫婦別姓制度の導入には反対。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 経済学と経営学の専門的知識を生かし、政策面での判断力があると考えられる。 - 比較的短期間で環境政務官や農林水産副大臣といった政府ポストを経験し、行政経験が豊富である。 - 政治資金問題などの報道があり、政治倫理について指摘される事項が存在する。 - 二階派に所属し、政党内でのネットワークや影響力が期待される。