2024年10月衆議院議員ランキング 23回戦
野中厚 vs 大島敦
勝: 野中厚
戦評
議員Aは農業・環境政策に熱心で、政策推進の実績があり、農村振興に注力していることが評価できます。一方、旧統一教会との関係が指摘されるリスクがあります。議員Bは幅広い政党経験と多くの選挙での当選実績を持ち、柔軟性がある一方、政治的立場が変わりやすいと批判を受けることもあります。議員Aは特に環境と農業振興に具体的な成果を上げており、特定分野での専門性が際立っている点から、次の選挙では議員Aが選ばれるべきと判断します。
野中 厚(のなか あつし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 48歳 (1976年11月17日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(茂木派) |
選挙区 | (比)北関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 埼玉県加須市で生まれる。 - 久喜市立本町小学校に通学。 - 慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校を経て2004年に慶應義塾大学商学部を卒業。 - 2005年6月、親族が代表を務めるサイレキ建設工業に入社。
政治家としてのキャリア
- 2007年4月、埼玉県議会議員選挙に無所属で立候補し、初当選。 - 2011年4月、埼玉県議会議員選挙に自由民主党公認で立候補し、無投票で再選。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙に自民党公認で埼玉12区から出馬し初当選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で三選し、農林水産大臣政務官に就任。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で落選するが、比例北関東ブロックで比例復活し四選。 - 2022年8月、農林水産副大臣に就任。 - 2023年10月、衆議院農林水産委員長に就任。 - 2024年3月、自民党環境と調和した持続可能な農業推進委員会(みどり委員会)委員長に就任。
政治活動上の実績
- 2017年、農林水産大臣政務官として農業政策の推進に貢献。 - 2018年、森林減少を食い止めるための国際シンポジウムで開会挨拶を行う。 - 農泊(農村・漁村・山村の宿泊)を推進し、地域活性化を図る。 - 2022年、東日本大震災の被災地を訪問し支援要望を受け取る。 - G7農相会合の関連行事で気候スマート農林水産業について議論。 - 食料・農業・農村基本法の見直し作業に関わり、持続可能な農業システムの構築を推進。
政治的スタンス
- 憲法改正に肯定的で、特に緊急事態条項と自衛隊の明記を支持。 - 日本の防衛力強化を支持しており、集団的自衛権の行使に賛成。 - 原子力発電の再稼働と持続的な利用を支持。 - 消費税の引き上げには賛成だが、軽減税率の導入を求める立場。 - 大企業や高所得者への課税強化を支持。 - 同性婚や選択的夫婦別姓制度の導入に否定的。 - 森林減少や環境問題に対し、SDGsの達成に向けた取り組みを推進。 - 農村振興や地域経済活性化に積極的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 祖父が元国会議員であることから、政治家としての基盤と影響力を持っている。 - 慶應義塾大学での学歴を持ち、高レベルな教育を受けている。 - 農林水産副大臣として、農業振興と環境政策に積極的に取り組んでおり、農村経済の活性化を図る姿勢が認められる。 - 旧統一教会関連団体との過去の関係が報じられており、政治的リスクが指摘される場面もある。 - 複数の議員連盟に所属し、多様な政策分野に対して幅広く関与している。
大島 敦(おおしま あつし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 68歳 (1956年12月21日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党(鳩山G→大畠G)→)(希望の党→)(旧国民民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | 埼玉6 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
埼玉県北本市に生まれる。 京華高等学校を卒業。 早稲田大学法学部を卒業し、ゼミは会社法を専攻。 大学卒業後、日本鋼管(現JFEスチール・JFEエンジニアリング)に入社し、14年間勤務した。この間、輸出営業を担当し、3年半ドイツに駐在する。 日本鋼管退職後、ソニー生命保険に入社し、5年間新規顧客の開拓を担当する。
政治家としてのキャリア
2000年、第42回衆議院議員総選挙に民主党公認で出馬し、埼玉6区から初当選。 初当選から8期、衆議院議員を務める。 鳩山由紀夫内閣では内閣府副大臣に就任。菅直人内閣でも再任。 野田改造内閣では総務副大臣を務める。 民進党時代には幹事長、希望の党では代表代行、旧国民民主党で選挙対策委員長を務めた。 2020年から立憲民主党の組織委員長を務める。
政治活動上の実績
2009年の衆議院選挙では、自民党候補を打ち破り、全国300小選挙区の中で第3位の得票数を獲得。 2017年、希望の党の第1次公認リストに名を連ねず、一時不安定な状態を余儀なくされるも、後に第2次公認され選挙に出馬。 2012年、野田内閣の総務副大臣として3度にわたり政権の一部を支えた。
政治的スタンス
憲法改正に賛成し、特に衆議院解散権の制約が必要と主張。 アベノミクスや安倍内閣の消費増税の先送り、北朝鮮問題への取り組みを評価しない。 安全保障関連法や森友学園問題、加計学園問題での安倍内閣の対応を批判。 憲法9条改正や集団的自衛権の行使に反対。 普天間基地の国外移設を支持し、カジノ解禁や道徳の授業での取り扱いにも反対。 選択的夫婦別姓制度の導入を求める請願を提出した経験あり。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
長年の議員歴の中で、複数の政党で役職を歴任しており、政治家としての経験は豊富。 政策において、安倍内閣の政策に対して一貫して批判的な立場をとるなど、政治的な理念が明確。 比例復活とはいえ、多数の選挙で当選を重ねてきたことから、その支持基盤は一定の強さがあると評価できる。 異なる党派を渡り歩いてきた経緯があるため、政治的な柔軟性や戦略的な視点を持つ反面、時に多党派渡り歩きを批判される面もある。