2024年10月衆議院議員ランキング 1回戦
酒井なつみ vs 鷲尾英一郎
勝: 酒井なつみ
戦評
2人の国会議員の比較を総合的に行うと、それぞれの政治的な経験とバックグラウンドは際立って異なるものの、最終的に選ぶべき議員として議員Aを選出します。その理由として、以下の点が挙げられます。 議員Aは医療職としてのバックグラウンドを持ち、自身の助産師としての経験を活かし、医療および福祉関連の政策に対する強い関心と理解を示しています。彼女の個人的な健康問題や子育てを通じた経験は、多くの有権者が抱える現実の課題に直接結びつくものであり、より親身に有権者の問題を理解し、実際の施策に反映できると期待されます。また、彼女が区議会で住民の声に耳を傾ける姿勢を示していることも、現場感覚を重視する政治家としての強みと言えます。 議員Bは長い政治経験や外務副大臣などの高い役職を歴任しており、経済知識に裏付けられた政策能力や財政に対する見解を有しています。しかし、彼の政治的変遷や特定の場面での判断ミス(統一教会に関連した事例など)は、政治家としての一貫性や信頼性に疑念を抱かせる要因となり得ます。 総合的に判断すると、議員Aは彼女の一貫した政治信念と医療福祉政策に対する献身的な姿勢により、より有権者に近い立場で実効的な成果をもたらすことが期待できると考えられます。
酒井 なつみ(さかい なつみ)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 38歳 (1986年07月24日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (旧立憲民主党→)(立憲民主党→)(無所属→)立憲民主党 |
選挙区 | 東京15 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 福岡県北九州市出身。 - 自由ケ丘高等学校看護専攻科を卒業。 - 単身上京し、東京都西東京市の佐々総合病院で産婦人科の看護師として勤務。 - 2011年、助産師免許を取得。 - 2013年、昭和大学江東豊洲病院の周産期センターオープニングスタッフとして勤務。 - 2014年、28歳で子宮頸癌に罹患し、休職しながらも治療を受けながら勤務を継続。 - 2015年、政治家を志すきっかけとなる出来事を経験。 - 体外受精と顕微授精による不妊治療を経て、2017年に長女を出産。 - 2018年に職場復帰。
政治家としてのキャリア
- 2019年4月21日、江東区議会議員選挙に立憲民主党の公認で立候補し、初当選。 - 2023年4月、江東区議会議員選挙で再選を果たし、第3位の得票順位を記録。 - 2023年11月14日、立憲民主党を離党し、江東区長選挙に無所属で立候補することを表明。 - 2023年12月の江東区長選挙に立候補したが、自由民主党・公明党・国民民主党・都民ファーストの会の推薦候補に敗れる。 - 2024年4月、東京15区の衆議院補欠選挙に立憲民主党の公認を受けて立候補し、初当選。
政治活動上の実績
- 2019年、初めて江東区議会議員に当選し、区民の声を政治に反映。 - 2023年11月、江東区長選挙への挑戦は、広範な支持を得たものの次点で落選。この挑戦は彼女の政治的信念を示すものであった。 - 彼女の当選により、東京15区で立憲民主党に議席を復活させることに成功した。
政治的スタンス
- シングルマザーや保育士への支援の重要性を認識し、そのための政策を推進。 - 自身の体験をもとに、医療や子育て支援の充実を訴えかけている。 - 無所属ながらも左派政党の推薦を受け、進歩的な政策に理解を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 助産師という専門的な職業経験を活かし、医療政策や福祉政策に造詣が深い。 - 自らの闘病や子育ての経験をもとに、多様な視点から政策立案に取り組む能力がある。 - 挫折を経験しながらも政治に対する強い使命感と正義感を持ち続けている。
鷲尾 英一郎(わしお えいいちろう)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 48歳 (1977年01月03日生) |
所属政党 | 自由民主党 (民主党(鳩山G)→)(民進党(民社協会・国軸の会)→)(無所属→)自由民主党(二階派) |
選挙区 | (比)北陸信越 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 新潟県新潟市生まれ。実家は魚屋で、祖父は珠算塾を経営していた。 - 新潟市立坂井東小学校、新潟市立坂井輪中学校、新潟県立新潟高等学校を経て、東京大学経済学部を卒業。 - 2001年、新日本監査法人に入社。 - 2005年、新日本監査法人を退社し、鷲尾英一郎公認会計士・税理士・行政書士事務所を開業。
政治家としてのキャリア
- 2005年、第44回衆議院議員総選挙に民主党公認で新潟2区から出馬し、比例復活で初当選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で新潟2区から出馬し、当選。 - 2012年、野田第3次改造内閣で農林水産大臣政務官に就任。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で無所属で新潟2区から出馬し当選。 - 2019年、自民党に入党し、同年には二階派に入会。 - 2020年、外務副大臣に就任。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で比例北陸信越ブロックから出馬し6選。
政治活動上の実績
- 2009年、第45回衆議院議員総選挙で新潟2区で当選。 - 2010年、石川知裕衆議院議員の逮捕を考える会に参加。 - 2012年、比例復活により3選を果たし、農林水産大臣政務官を歴任。 - 2017年、無所属で新潟2区で当選し、野党共闘が他の選挙区では成立していた中で結果を出す。 - 2019年、立場を変え自民党に入党。 - 駐日イラン大使館の式典において、日本の外務副大臣としてメッセージを寄せたことがある。 - 新潟市長選挙において保守系候補を支援。
政治的スタンス
- 財政健全化について、現状の政府の取り組みに疑問を示している。 - 永住外国人への地方選挙権付与、人権侵害救済法案、朝鮮学校の授業料無償化について慎重な立場。 - 集団的自衛権の行使を禁じた内閣法制局の憲法解釈の見直しに賛成。 - 日本国憲法第九条の改正、憲法緊急事態条項の創設に賛成。 - 原子力規制委員会の新基準を満たした原発の再稼働に賛成しつつ、将来的には廃止すべきとの姿勢を示す。 - TPPへの参加には反対の立場を取っている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 資格を持つ公認会計士、税理士、行政書士として、経済の専門知識を有している。 - 国会対策副委員長として、党内および社会と幅広く連携を図る能力を持つ。 - 二階派に所属し、自由民主党内の政策形成において影響力を持つ。 - 過去には民主党、民進党、無所属と複数の党を渡り歩いた経歴があり、変動する政治的立場がある。 - 統一教会との接点については一時的に認識を誤って回答したことがあったが、その後訂正を行っている。