2024年10月衆議院議員ランキング 20回戦
越智隆雄 vs 伴野豊
勝: 越智隆雄
戦評
両議員ともに、異なる地域と背景に根付いた政治活動を行っていますが、選択肢Aの議員について評価すると、長期間にわたる政治経歴と、多様な政策分野における実績が際立っています。特に財務金融やデジタル政策において積極的な姿勢を示しており、これらは現代の政策課題において非常に重要です。また、選択的夫婦別姓制度を支持するなど、社会の変化に応じた柔軟な態度も評価できます。議員Bも、多様な役職に就いた経験を持ち、地元での活動に熱心ですが、政策面での直接的な実績という点でやや劣る印象があります。総合的に判断すると、現代の政策ニーズに適応できる議員Aのほうが、今後の政治課題に対してより積極的に貢献できる可能性が高いと考えられます。
越智 隆雄(おち たかお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1964年02月27日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1964年2月27日、東京都世田谷区で生まれる。 - 慶應義塾幼稚舎、普通部、慶應義塾高等学校を経て、1986年3月に慶應義塾大学経済学部を卒業。 - 1991年6月、フランス経済商科大学院大学を修了。 - 住友銀行(現・三井住友銀行)に1986年4月に入行し、1999年に退行。 - 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程を2005年に修了し、その後博士課程に進学したが2012年に中退。 - 父親は元経済企画庁長官の越智通雄、祖父は元内閣総理大臣の福田赳夫という政治家一家の出身。 - 住友銀行退行後、衆議院議員秘書および父・越智通雄の秘書官を務める。
政治家としてのキャリア
- 2003年、衆議院議員総選挙で東京6区から自民党公認で出馬するも落選。 - 2005年の衆議院選挙で小選挙区で初当選する。 - 2009年、民主党の台頭で落選。 - 2012年、衆議院選挙で復帰し、以降5回の当選を果たしている。 - 内閣府大臣政務官を第2次安倍改造内閣から務め、金融や行政改革、女性活躍などを担当。 - 内閣府副大臣として経済財政政策を担当し、TPPの閣僚会議にも参加。 - 自民党の財務金融部会長、法務部会長も歴任。
政治活動上の実績
- 2005年、東京6区で小泉旋風に乗り当選。 - 2014年、都市農業振興基本法を議員立法として主導。 - 2016年、内閣府副大臣としてTPPの再交渉に取り組んだ。 - 2018年、エストニアのデジタル化を視察し、デジタル政策に影響を与えた。 - 2020年、衆議院財務金融委員長に就任し、政策推進に寄与。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成。特に緊急事態条項と環境権の追加を求める。 - 集団的自衛権の行使のため、政府の憲法解釈を見直すことに賛成。 - アベノミクスを評価し、安全保障関連法についても評価。 - かつて否定的だった選択的夫婦別姓制度に対しては、賛成の立場に転じ、早期実現を目指す議員連盟に参加。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家としての遺伝子を持ち、政治族閥の影響力が強いが、独立性は不明である。 - 経済学、法学、外国での学歴を持ち、政策に対する知見は多岐にわたる。 - 財務金融やデジタル化にて積極的に政策を推進しており、実務能力が高い。 - 個人的信条としての座右の銘や尊敬人物が、政治におけるイデオロギーの形成に貢献している。
伴野 豊(ばんの ゆたか)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 64歳 (1961年01月01日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (新進党→)(民主党→)(民進党(細野G)→)(国民民主党→)立憲民主党(野田G) |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県東海市で生まれる。 - 父親は警察官で、地元の愛知県立瑞陵高等学校に通う。 - 名古屋工業大学工学部を卒業し、大学院修士課程を修了。工学修士の称号を取得。 - 1985年に日本国有鉄道に入社。1987年のJR民営化に伴い、東海旅客鉄道(JR東海)に移籍。1994年まで勤務。 - 同年、衆議院議員・河村たかしの政策担当秘書に転身。 - 新進党の愛知県連事務局次長を務めた経験も持つ。
政治家としてのキャリア
- 2000年、愛知8区から重複立候補し初当選。 - 2003年には大木を破り2回目の当選を果たす。 - 2005年、愛知8区で敗北するも、比例復活で3選。 - 2009年、愛知8区で4選し、民主党副幹事長に就任。 - 2010年、菅直人内閣の外務副大臣に任命され、2011年にも続投。 - 2011年、衆議院国土交通委員会委員長に就任し、2012年には国土交通副大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2010年には、衆議院予算委員会で発言し、報道と政府内答弁が食い違った事が指摘され話題となる。 - 民主党副幹事長、国際局長、外務副大臣、国土交通副大臣といった重要ポストを歴任。 - 2012年の総選挙で立候補するも敗北(比例復活ならず)。 - 2021年衆議院選挙では比例復活で6期目の当選を果たす。
政治的スタンス
- 憲法改正に反対。 - 集団的自衛権の行使に関する政府の憲法解釈の見直しに賛成。 - 日本の核武装には反対。 - 原発再稼働を支持。 - 女性宮家の創設を支持。 - 選択的夫婦別姓制度導入にどちらかといえば賛成。 - TPP参加に賛成。 - 永住外国人への地方選挙権付与にどちらかといえば賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 多様な経歴を持ち、地元愛知県で根強く活動している。 - 幅広い政治的任務を担当した経験があり、国際政策や国土交通政策に関する見識を持つ。 - 政権交代期においても政策的ブレがない堅実な政治家として評価される。 - 過去の選挙での挑戦から学び現職に返り咲いたことから、粘り強さと再挑戦する意志が強い。