2024年10月衆議院議員ランキング 19回戦
谷公一 vs 松木けんこう
勝: 松木けんこう
戦評
議員Aと議員Bのどちらを選ぶべきかを判断するにあたり、いくつかの要素を考慮しました。議員Aは長い政治経験と共に特に復興政策に主体的に取り組んできた実績があります。しかしながら、複数の問題発言や不祥事があり、責任感を問われる場面もありました。また、ほとんどの政治的位置が伝統的な保守立場に寄っていることが見て取れます。議員Bは、多くの政党の変遷を経験し、特に政治信念や政策に対する柔軟性を示しています。憲法改正や原発政策に対して進歩的な立場をとっており、政策提案力や革新性が評価されます。しかし、過去の団体との関わりに対する釈明が必要である点も無視できない要素です。それぞれの実績や政治姿勢を総合的に比較した結果、人々への政策の訴求力や信念を貫く姿勢、政策の柔軟性を評価し、議員Bを選ぶこととします。
谷 公一(たに こういち)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 73歳 (1952年01月28日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(二階派) |
選挙区 | 兵庫5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
兵庫県美方郡村岡町(現:香美町)出身。 兵庫県立八鹿高等学校を卒業。 明治大学政治経済学部政治学科を卒業。 国家公務員上級甲種試験と兵庫県職員試験の両方に合格。 1975年、兵庫県庁に入庁し、防災局長、政策室長を歴任。 父・谷洋一は衆議院議員で農林水産大臣などを歴任した政治家。
政治家としてのキャリア
2003年、第43回衆議院議員総選挙で兵庫5区から立候補し初当選。 2008年、衆議院議事進行係に就任。 2009年、第45回衆議院議員総選挙で当選圏内に入らなかったが、他党候補の失格で繰り上げ当選。 2012年、第2次安倍内閣で復興副大臣に就任。 2014年、復興大臣補佐官に就任。 2018年、衆議院国土交通委員長に就任。 2022年、国家公安委員会委員長に就任。
政治活動上の実績
2009年、第45回衆議院議員総選挙では小選挙区で敗北するも、比例代表で繰り上げ当選。 2012年、第2次安倍内閣で復興副大臣に就任し、復興政策に携わる。 2020年、地元の移動中に事故を起こし、新型コロナウイルス感染拡大防止の移動制限の中で批判を受ける。 2023年、国家公安委員長としての「うな丼」発言が世論の批判を呼び、資質を問われた。
政治的スタンス
憲法改正に賛成。 集団的自衛権の行使に賛成。 消費税の10%への増税に賛成だが、たばこ税の増税には反対。 軽減税率の導入に賛成し、アベノミクスを評価する。 原子力発電は日本に必要と考えている。 選択的夫婦別姓制度については「どちらとも言えない」としている。 村山談話・河野談話を見直すべきでない。 永住外国人への地方選挙権付与に慎重。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
国家公安委員長になった際、旧統一教会との関係はなく、政治的腐敗との無縁を示した。 復興大臣補佐官としての復興政策に努める姿勢。 世襲としての政治的背景が強く、父・谷洋一の政治影響を引き継ぎつつ独自のキャリアを築いた。 交通事故や失言への対応については、批判を受け冷静に釈明する姿勢を見せるが、責任感に欠けるとの批判も受けた。 たばこ議員連盟の幹事として、伝統的保守的な立場を堅持。
松木けんこう(まつき けんこう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1959年02月22日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (自由民主党→)(自由連合→)(自由党→)(民主党→)(無所属→)(新党大地・真民主→)(新党大地→)(無所属→)(維新の党→)(民進党(松野G)→)(希望の党→)(国民民主党→)立憲民主党(小沢G) |
選挙区 | 北海道2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1959年、北海道札幌市に生まれる。 - 札幌市立幌北小学校、札幌市立新琴似中学校、札幌光星高等学校を卒業。 - 青山学院大学経営学部を卒業。 - 藤波孝生衆議院議員の秘書を務め、1978年に大学入学と同時にこの職に就く。 - 1994年、国会議員政策担当秘書資格を取得。 - 1996年、北海道通信社の取締役副社長に就任。 - 父の松木慶喜は自民党の札幌市北区支部長を務めていた。
政治家としてのキャリア
- 1996年、自由連合から衆議院議員選挙に北海道2区で出馬(落選)。 - 2000年、無所属で再び北海道2区から出馬(落選)。 - 2003年、自由党に入党し、北海道第2総支部会長に就任。同年の民主党への参加で北海道12区から衆院選に出馬し比例復活で当選。 - 2005年、衆院選比例北海道ブロックで議席を獲得(比例復活当選)。 - 2009年、民主党から衆院選小選挙区で初当選(北海道12区)。 - 2010年、菅直人改造内閣の農林水産大臣政務官に就任。 - 2011年、不信任案に賛成し民主党を除籍され、新党大地・真民主に参加。 - 2012年、新党大地より出馬するも落選。 - 2013年、新党大地を離党し無所属となる。 - 2014年、維新の党の公認で出馬、比例復活で当選。 - 2016年、維新の党と民主党の合併で民進党に参加。 - 2017年、希望の党公認で出馬するも落選。 - 2020年、立憲民主党に参加。 - 2021年、北海道2区補欠選挙にて立憲民主党公認で当選。
政治活動上の実績
- 2009年、初の衆議院小選挙区当選(北海道12区)。 - 2010年、菅直人改造内閣で農林水産大臣政務官として就任。 - 2011年、不信任決議採決で賛成票を投じたため民主党を除籍され、政局の渦中に。 - 新党大地に参加し、新党大地・真民主の代表代行兼幹事長を務める(2012年)。 - 2021年、立憲民主党公認で北海道2区補欠選挙に勝利し、議席復帰を果たす。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で小選挙区での当選を果たす。
政治的スタンス
- 「しあわせの土台づくり」政策を提唱。 - 憲法改正と集団的自衛権の行使に反対。 - アベノミクスを評価しない立場。 - 原発の必要性を否定。 - 村山談話の見直しを行うべきでないと主張。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。 - 健康増進法における受動喫煙防止の義務規定化に反対。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 職務や政治への信念を貫く姿勢から、幾度かの党籍移動があり、また除籍の経験もある。 - 多様な党派に所属し、政治信念を貫こうとする柔軟性が見える。 - 不信任決議をめぐり自分の意思を貫く行動を示しており、政治的信条に対する忠誠心が強い。 - 過去に旧統一教会関係の団体と関わりがあったが、公表された後にその状況の釈明を行っている。 - 喫煙者であり、受動喫煙防止に対する義務化に反対する姿勢を明らかにしている。