2024年10月衆議院議員ランキング 19回戦
西村明宏 vs 大石あきこ
勝: 大石あきこ
戦評
議員Aと議員Bのどちらを選ぶべきかを評価するために、いくつかの要素を考慮します。まず、議員Aは長い政治家としてのキャリアを持ち、多くの政府役職を歴任しており、政治的経験が豊富です。また、政策の実現力があるとされていますが、その反面、旧統一教会との関係が問題視されています。 一方、議員Bは地方公務員としてのバックグラウンドを基に地元主義の強い視点を持っており、環境や福祉についての積極的な政策提案が特徴的です。特にジェンダー平等や環境保護に関する政策で新しい視点を提供していますが、時折物議を醸す行動が見受けられます。 議員Aは、経験豊富で多くの役職を持ち信頼感がある一方で、古い政治慣行と距離を置くことに課題がありそうです。議員Bは、斬新で大胆な政策提唱をする能力があるが、政治的手法が議会での合意形成に向かないことがあるかもしれません。 現在の政治状況や課題において、新しい視点と変革が必要とされている場合、議員Bはより適していると判断します。特にジェンダー問題や福祉政策の推進が急務であり、社会全体の多様性の理解を深められる候補者であるためです。
西村 明宏(にしむら あきひろ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 64歳 (1960年07月16日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 宮城3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1960年7月16日、福岡県北九州市で生まれる。 - 福岡県立小倉高等学校を卒業。 - 早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業。 - 早稲田大学大学院政治学研究科を修了し、政治学修士の称号を取得。 - 衆議院議員三塚博の政策秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 2003年:衆議院議員総選挙に自民党公認で宮城3区から出馬し初当選。 - 2007年:第1次安倍内閣で内閣府大臣政務官に任命される。 - 2014年:第2次安倍改造内閣で国土交通副大臣兼内閣府副大臣兼復興副大臣に就任。 - 2019年:第4次安倍第2次改造内閣にて内閣官房副長官に就任。 - 2022年:第2次岸田第1次改造内閣で環境大臣に就任。 - 自民党宮城県連会長、自民党経済産業部会長などの役職を歴任。
政治活動上の実績
- 2009年:第45回衆議院議員総選挙で落選。比例復活もできず。 - 2012年:第46回衆議院議員総選挙で国政に復帰。 - 2021年:第49回衆議院議員総選挙で6選。 - 2013年:特定秘密保護法案の採決で賛成票を投じる。 - 旧統一教会関連のイベントで世話人を務めたことが問題視され、関係を否定。 - 多数の議連に所属し、積極的な政策提言をするも、旧統一教会との関係を巡る疑念が存在。
政治的スタンス
- 憲法改正に関しては賛成の立場をとっており、特に緊急事態条項の設置を支持している。 - 外交・安全保障では、北朝鮮に対しては圧力を優先すべきとの立場を示し、安全保障関連法の成立を評価。 - 消費税の引き上げに関しては過去に必要性を認めた発言がある。 - 選択的夫婦別姓制度には反対の立場を取っている。 - 森友・加計学園問題については、安倍内閣の対応を概ね評価すると答えている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政策秘書経験から議会運営に精通していると評価される。 - 長年の政治活動で多くの役職を歴任し、政策推進力を発揮。 - 旧統一教会との関係が指摘されるも、今後関係を持たないと表明。 - 経済政策や外交安全保障においては、保守的かつ現実的な視点を持つが、ジェンダー問題では保守的。 - 自民党安倍派に属しながらも、自らの意思で無派閥を選び一線を画す姿勢。
大石 あきこ(おおいし あきこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 47歳 (1977年05月27日生) |
所属政党 | れいわ新選組 (無所属→)れいわ新選組 |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 大阪府大阪市出身。 - 大阪市立塩草小学校、大阪府立北野高等学校を卒業。 - 大阪大学工学部を卒業。 - 大阪大学大学院工学研究科環境工学専攻修士課程を修了し、修士論文として「地域の循環形成を促進する循環型産業開発事業の計画に関する調査研究」を執筆。 - 2002年に大阪府庁に入庁し、地方公務員として勤務。 - 2008年には、大阪府知事であった橋下徹の施策に抗議したことで注目を集めた。 - 2018年に大阪府庁を退職。退職理由として、府知事の政務優先姿勢への不満を述べた。 - 2019年に大阪府議会議員選挙に立候補したが落選。
政治家としてのキャリア
- 2021年、れいわ新選組公認で衆議院議員総選挙に立候補し、大阪5区で比例近畿ブロックより初当選。 - 衆議院予算委員会に所属。 - 2022年にれいわ新選組の代表選に櫛渕万里と共同で立候補したが、山本太郎に敗れる。しかし、山本により党共同代表に指名される。 - 2023年、駐日パレスチナ常駐総代表部大使の表敬訪問を受ける。
政治活動上の実績
- 2022年、衆議院予算委員会で岸田首相に対し批判的な発言を行い、予算委員長から言葉遣いの注意を受ける。 - 2023年、衆議院本会議での予算案採決時に『牛歩戦術』を展開、議長から注意を受けた。 - 2024年、首相指名選挙において物議を醸す行動があったため強制降壇させられたことが報じられる。 - 訴訟関連では、名誉毀損を巡る橋下徹との訴訟で勝訴し、2024年に大阪高裁で控訴棄却。 - 山口敬之との名誉毀損訴訟では、2023年に一審で敗訴するも、2024年に東京高裁で逆転勝訴。
政治的スタンス
- 憲法改正に「反対」、特に憲法9条の改正に反対する。 - 敵基地攻撃能力の保有や北朝鮮への圧力より対話を重視する。 - 普天間基地の辺野古移設に反対。 - 日韓問題に対して柔軟な態度を提唱。 - ジェンダー問題として選択的夫婦別姓制度の導入や同性婚を支持。 - 消費税の廃止とガソリン税ゼロを主張。 - 社会保険料負担軽減や公共事業の拡大を重視。 - 原発廃止や水道民営化に反対。 - 介護・保育従事者の月給引き上げと教育の無償化を目指す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 地方公務員として長年勤務した経歴から、行政の内側からの視点を持つ。 - 環境工学修士として学問的な裏付けがあり、政策論においても一定の知識基盤を有する。 - 訴訟関連では、意見と論評を巡る複雑な問題に関して、司法の場で自身の立場を守る結果を残している。 - 政策提案として、若者や労働者の視点を重視し、ジェンダー平等や福祉政策を積極的に推進。 - 中核派との過去の関連を問われることもあるが、政治活動においては市民運動との連携を重視し続けている。