2024年10月衆議院議員ランキング 3回戦
藤岡隆雄 vs 津島淳
勝: 津島淳
戦評
議員Aと議員Bのどちらを次の選挙で選ぶべきかを判断する上で、いくつかの重要な要素を考慮する必要があります。 まず、議員Aは、その政治的スタンスが非常に流動的であり、党派を何度も変え、政策に対する立場が変動している点が指摘されます。これは、柔軟性と取るかもしれませんが、一方で信念の不安定さとも受け取れるため、有権者にとっては信用が難しい要素となり得ます。ただ、何度も落選を経験しながらも比例区で当選する根性や忍耐力、また現在の憲法第9条へのスタンス変更などを見ると、時勢に合わせたアプローチが評価されるかもしれません。さらに、消費税の引き下げや同性婚に賛成の立場、外国人労働者受け入れ推進に対する賛同は、リベラル寄りの有権者には支持される可能性があります。 一方、議員Bは、一貫した党籍での活動と地域に根差した実績が特徴です。ただし、保守的な政策への支持が目立ちます。特に、消費税引き上げや女性宮家に反対する立場、靖国神社参拝支持、屋内禁煙反対などは、伝統主義あるいは経済保守と見られるかもしれません。このような政策が特定の有権者層に強く支持される一方で、世襲議員であることへの批判や独自性の欠如が課題です。 自身の信念に基づき、保守的で安定した政治を望む有権者、そして地域の発展に繋がる具体的な成果を重視する層にとって、議員Bの方が選好されると思われます。このため、現時点では政策の一貫性と実績から議員Bが選ばれるべきと考えます。
藤岡 隆雄(ふじおか たかお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 47歳 (1977年03月28日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (日本創新党→)(無所属→)(みんなの党→)(民主党→)(民進党(旧長島G)→)(希望の党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(重徳派) |
選挙区 | (比)北関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県に生まれる。 - 大阪大学基礎工学部を卒業。 - 大阪大学大学院在学中に国家公務員I種(経済職)試験合格。 - 2001年、金融庁入庁し、金融商品取引法担当課長補佐を務める。 - 渡辺喜美衆議院議員の政策担当秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 2010年、日本創新党から参議院東京都選挙区候補として発表されるが公認を撤回される。 - 同年、杉並区長選挙に無所属で立候補するも落選。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙ではみんなの党から栃木4区で立候補し落選。 - 2014年、みんなの党から民主党に転じ、再び栃木4区から立候補するも落選。 - 2017年、希望の党で栃木4区から立候補するも落選。 - 2018年、旧立憲民主党栃木4区支部長に就任。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で栃木4区から出馬し比例で初当選。
政治活動上の実績
- 2012年、郵政民営化見直し法案について小泉内閣前の官制郵政を批判。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で比例復活に成功。
政治的スタンス
- かつては憲法第9条改正に賛成したが、2021年時点で反対。 - 安全保障関連法案の成立は「どちらかと言えば評価する」と回答。 - 歳出削減より財政出動を優先すべきと一時回答していたが、現在は曖昧。 - 消費税の引き下げに賛成。 - 同性結婚と選択的夫婦別姓制度に賛成。 - 外国人労働者の受け入れを進めるべきと考えている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 党派を何度も変えており、そのたびに異なる主張をしている。 - JR総連からの組織推薦を受けているが、これは革マル派の影響下にあるとされる組織でもある。 - 各選挙区で落選を繰り返すも政治活動を続け、ついに比例復活で当選を果たした根性がある。
津島 淳(つしま じゅん)
議員データ
![画像](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f0/Jun_Tsushima_20140510.jpg/200px-Jun_Tsushima_20140510.jpg)
衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1966年10月18日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)自由民主党(茂木派) |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
1966年、フランスのパリで生まれる。父親が在フランス日本国大使館に出向していたため。 1967年に帰国し、その後、千代田区立番町小学校、千代田区立麹町中学校を経て学習院高等科に進学し、1991年に学習院大学文学部国文学科を卒業。 大学卒業後、株式会社関電工に入社し、14年間勤務する。 2005年、関電工を退職し、父の津島雄二(元厚生大臣)の秘書となる。 2008年、結婚する。
政治家としてのキャリア
2009年7月、第45回衆議院議員総選挙に青森1区から無所属で出馬するが、民主党の横山北斗に敗れる。 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で自民党公認を得て初当選。 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で再選。 2015年、国土交通大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任(第3次安倍第1次改造内閣)。 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で3選を果たす。 2021年10月、第1次岸田内閣で法務副大臣に就任し、同年の第49回衆議院議員総選挙で比例東北ブロックから出馬し当選、第2次岸田内閣で法務副大臣に再任。 2023年、衆議院財務金融委員長に就任。
政治活動上の実績
2009年、第45回衆議院議員総選挙に青森1区から無所属で出馬し、敗北。 2012年、第46回衆議院議員総選挙で初当選。神道政治連盟の後援を得て自民党公認を獲得し出馬。 2013年、特定秘密保護法案採決に賛成票を投じる。 2015年、国土交通大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任。 2021年、法務副大臣に就任、再任される。
政治的スタンス
消費税引き上げに関しては、将来的には必要だが、時期については慎重な姿勢を持つと回答。 女性宮家に反対の立場。 選択的夫婦別姓制度導入にはどちらかというと反対。 首相の靖国神社参拝を問題ないと考えている。 自民党たばこ議員連盟やもくもく会に所属し、屋内禁煙に反対の姿勢を見せている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
津島家という政治・文化界で著名な家系の出身で、父親や祖父に影響を受けた政治経済への理解が期待される。 世襲政治家としての批判を受けることもあるため、その点を克服するためには独自の政治理念や政策の推進が求められる。 喫煙者であり、自民党たばこ議員連盟など関連組織に所属していることがあり、そのような嗜好に基づく政策がどのような影響を及ぼすかが注目される。 同時に地元青森を長年支えてきたバックグラウンドを持ち、地域の代表としての力を発揮できるかどうかも問われている。