2024年10月衆議院議員ランキング 26回戦
藤丸敏 vs 掘井健智
勝: 掘井健智
戦評
両議員は様々な側面で有権者に異なる選択肢を提供していますが、どちらが国政においてより影響力を持ち、国民の利益を守れるかを考察する必要があります。 議員Aは、長年にわたる秘書業務を通じて培われた政治経験が豊富であり、特に国政レベルでの政策策定に携わっています。しかし、防衛大臣政務官時代の失言や不倫報道といったスキャンダルがあり、発言の慎重さや倫理面での問題が指摘されています。政策スタンスについては親政的であり、改憲や消費税減税を支持するなど、極端な改革を防ぐ姿勢が感じられます。 一方、議員Bは地方レベルから国政に進出してきたというキャリアがあり、地方行政の視点から国政を考えることができる強みがあります。経済に関する知見も持ち合わせており、地域政治に根づいた実績がありますが、不確かな情報の取り扱いで党から厳重注意を受けたことが信頼性に影響を与える懸念があります。政策面で改革寄りの姿勢を見せており、特に憲法についての明確な立場を持ち、政治的主張に一貫性があります。 発言の不正確さは双方に問題点として指摘されますが、B議員の方が地方行政から国政へと経験を積み重ねたことや政策スタンスの一貫性が評価できます。また、日本の現実的な安全保障の状況において、B議員の憲法に関する明確な立場を考慮すると安定した政策運営が期待されます。
藤丸 敏(ふじまる さとし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1960年01月19日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | 福岡7 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 福岡県山門郡瀬高町上庄に生まれる。 - 瀬高町立上庄小学校、瀬高町立瀬高中学校、福岡県立山門高等学校を卒業後、1年間の浪人生活を経て、東京学芸大学教育学部に入学。 - 在学中の1980年から、古賀誠衆議院議員の下で書生秘書を務める。 - 1985年、東京学芸大学教育学部を卒業後、東京学芸大学大学院に進みつつ、立正大学付属立正中学校・高等学校で非常勤講師を務める。 - 1987年からは本郷中学校・高等学校で社会科の非常勤講師を歴任。 - 1988年、大学院を中退し、1996年より古賀誠の秘書として活動開始。 - 2010年には古賀誠の公設第一秘書に就任。
政治家としてのキャリア
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙で古賀誠から後継指名を受け、福岡7区から自由民主党公認で出馬し初当選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2015年、第3次安倍第1次改造内閣で内閣府大臣政務官および防衛大臣政務官に就任。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で3選。8月、自民党有志議員勉強会「日本の明日を創る会」の呼びかけ人を務める。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙にて4選。 - 2022年、第2次岸田第1次改造内閣で内閣府副大臣に任命。
政治活動上の実績
- 2015年、第3次安倍第1次改造内閣で内閣府大臣政務官および防衛大臣政務官を歴任。 - 2016年、佐賀市での講演での失言により批判を受け、防衛大臣政務官在任中の発言に関する謝罪を行う。 - 2017年、フリークッションのないタワーマンションへの不倫騒動が報じられた。 - 2022年、内閣府副大臣として、経済再生、新型コロナウイルス対策、日本学術会議、国際貿易協定国内対策などを担当。
政治的スタンス
- 日本国憲法の改正に賛成しているが、憲法9条改正には反対の姿勢を示す。 - 国連のみが将来的に軍隊を持つべきと発言しており、非核三原則の維持を支持。 - 緊急事態条項の創設に賛成。 - 原子力発電の必要性を支持。 - カジノの解禁に賛成。 - 女性宮家の創設を支持。 - 消費税0%に向けた制度改革に賛同。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたり政治家の秘書を務めており、政治的経験は豊富である。 - 防衛大臣政務官時代に公表してはいけない情報を講演で話してしまった失態があり、発言に対する慎重さが問われる。 - 2017年に不倫騒動を報じられ、家庭内問題が公私に影響しているとの指摘を受けている。 - 日本国憲法、特に9条に関する表現のぶれが目立ち、政策方針の一貫性に対する疑問が残る。 - 国民目線に立った政策提言(消費税0%など)に賛同する姿勢は持っている。
掘井 健智(ほりい けんじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1967年01月10日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (民主党→)(地域政党みらいの風→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)日本維新の会 |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1967年1月10日、兵庫県加古川市に生まれる。 - 育英高等学校を卒業。 - 大阪産業大学経営学部を卒業。 - 在学後、岡三証券に社員として勤務。 - インテリアホリイ木工を経営。
政治家としてのキャリア
- 2010年、加古川市議会議員選挙に民主党公認で立候補し、初当選。 - 2014年、市議会選挙では地域政党「みらいの風」を主宰し、出馬するも次点で敗れる。 - 2015年、兵庫県議会議員選挙に維新の党公認で立候補し、当選。 - 2019年、兵庫県議会議員に再選。 - 2021年、衆議院議員総選挙で兵庫10区から日本維新の会公認で立候補し、小選挙区で敗れるも比例近畿ブロックで復活当選し、衆議院議員となる。 - 2022年、兵庫維新の会の代表選挙に出馬するが敗北。
政治活動上の実績
- 2021年、衆議院議員総選挙で比例復活により初当選。 - 2024年9月、兵庫県庁内部告発文書問題に関連して不確かな情報を発言したとして、維新の党から厳重注意を受ける。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に自衛隊の保持を明記することに賛成。 - 憲法9条への自衛隊の明記、集団的自衛権の明記、教育の充実に向けた環境整備、地方公共団体の権限強化、憲法裁判所設置を主張。 - ジェンダー問題では、選択的夫婦別姓制度にどちらかといえば賛成し、同性婚の法改正にどちらかといえば反対。 - クオータ制の導入にはどちらかといえば反対。 - 原子力発電への依存度を下げるべきと考える。 - 敵基地攻撃をためらうべきではないとする立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 証券会社での勤務経験と経営経験があり、経済に対する知見がある。 - 市議会議員から県議会議員、そして国会議員へと徐々にキャリアを積み上げてきた政治家である。 - 過去に特定情報をめぐって不正確な発言をし、党から厳重注意を受けた経緯があるため、発言の信頼性には注意が必要となる。