2024年10月衆議院議員ランキング 7回戦
菅義偉 vs 青柳仁士
勝: 菅義偉
戦評
議員Aは長年の政治経験を持ち、特に行政の中心で活動してきた実績があります。その間に郵政民営化やふるさと納税の導入、デジタル庁の新設など、幅広い政策を実現してきたことは評価に値します。しかし、自助や自己責任を強調する姿勢は批判を受けることもあり、特に柔軟性に欠けるとの指摘があります。 議員Bは国際協力や国連での経験を持ち、国際問題に対する理解と交渉力に長けています。また、SDGsの普及に貢献し、日本の国際的な立場を強化しようとする姿勢が見られます。比較的新しい改革的政策を支持し、多様な問題解決アプローチを持っています。落選経験も多く、多様な選挙区の声を理解しようとしている姿勢が伺えます。 議員Aの経歴は非常に確かなもので、特に国内政治や経済政策において大きな影響力を持っています。一方、議員Bは国際的な視野を持ち、新しい時代の課題に対応する可能性が高いと言えるでしょうが、現時点での国内における実績は少ないです。 今回の選挙においては、国内での確実な政策遂行と実績を評価し、特に新型コロナウイルス対策など現時点で必要な政策を迅速に進められる人物を選ぶべきと考えます。したがって、議員Aがより適任と判断します。
菅 義偉(すが よしひで)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年12月06日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(小渕派→古賀派→無派閥→菅G) |
選挙区 | 神奈川2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1948年12月6日、秋田県雄勝郡秋ノ宮村に教員一家の長男として生まれる。 - 高校卒業後、段ボール工場で勤務したが2か月で退職。 - 1973年、法政大学法学部政治学科を卒業。大学在学中は空手道部に所属し、三段の段位を得る。 - 建電設備株式会社(現・株式会社ケーネス)に入社。 - 1975年、小此木彦三郎衆議院議員の秘書となる。
政治家としてのキャリア
- 1987年横浜市会議員に当選(神奈川区、2期)。 - 1996年、神奈川2区から衆議院議員に当選し、国会へ進出。 - 第1次小泉内閣で国土交通大臣政務官を務める。 - 第3次小泉内閣で経済産業大臣政務官、総務副大臣を歴任。 - 第1次安倍内閣で総務大臣(郵政民営化担当大臣兼務)に就任し、初入閣。 - 第2次安倍内閣以降で内閣官房長官を務め、官房長官歴代最長の在任記録を持つ。 - 2020年9月、第99代内閣総理大臣に就任。
政治活動上の実績
- 郵政民営化推進(第1次安倍内閣)。 - 年金記録問題に対応(2007年)。 - ふるさと納税制度を提唱・実現(総務大臣在任中)。 - 菅義偉内閣としてデジタル庁を新設(2021年)。 - 令和への改元を発表(2019年)。 - 新型コロナウイルス対策で高齢者へのワクチン接種の迅速化を推進。 - 携帯電話料金の引き下げを実現。
政治的スタンス
- 行政改革を推進し、縦割り行政の打破を目指す姿勢。 - 経済重視の自由貿易賛成派(TPP、RCEPへの賛成)。 - 2050年カーボンニュートラルへのコミットメント。 - 携帯電話料金の値下げを政策の一つとし、実現。 - 北朝鮮による日本人拉致問題にも強硬な姿勢を維持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたり多くの行政の中心で活動し、官僚機構に精通。 - 自助や自己責任を強調する政策姿勢が批判を招くことも。 - 自身の経験から世襲制政治家ではなく、叩き上げの政治家として知られる。 - 攻撃的な政策遂行能力はあるが、逆に批判を受けた際の柔軟性の欠如を指摘されることも。
青柳 仁士(あおやぎ ひとし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 46歳 (1978年11月07日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (旧日本維新の会→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪14 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 埼玉県所沢市出身。 - 早稲田大学政治経済学部を卒業(2001年)した後、デューク大学公共政策大学院を修了(2008年)。 - 2001年、国際協力機構(JICA)に入構し、アジア、中東、アフリカ地域で経済産業・エネルギー開発を担当。その後、アフガニスタンに赴任し、平和構築及び復興支援事業に従事。 - スーダンやニューヨークで国連職員として勤務。 - 2013年よりプライスウォーターハウスクーパース(PwC)でコンサルタントおよびマネージャーとして、民間企業の経営戦略や中央省庁の政策立案に関するコンサルティングを担当。 - 2016年には国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所の広報官として、SDGs普及に責任を持つ。
政治家としてのキャリア
- 2012年、日本維新の会の結党に参画し、第46回衆議院議員総選挙に埼玉4区から出馬するも、惜敗。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で埼玉9区から維新の党公認で出馬し落選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙に再び埼玉4区から出馬したが落選。 - 2018年、政界引退を表明。 - 2021年、大阪14区支部長に就任。第49回衆議院議員総選挙で初当選。 - 現在は衆議院予算委員会理事、日本維新の会国際局長、国会議員団政務調査会長代行などを兼任。
政治活動上の実績
- 2021年、第49回衆議院議員総選挙で大阪14区において、自民党の長尾敬を大差で破り初当選し、衆議院議員としてのキャリアをスタート。 - 2022年、世界178か国の立法府が参加するIPUにおいて、日本人初の国連委員会理事に選出。 - 日本維新の会役員(国際局長)として、国際的な議論に参加し、国際的な問題に貢献。
政治的スタンス
- 環境問題、特にSDGs(持続可能な開発目標)の普及に強い関心を持ち、普及活動を実施。 - 日本維新の会に所属し、比較的新しい改革的な政策を支持。 - 国際的な視点を持ち、日本の国際的立場や役割を強化しようとする姿勢。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 国際協力機構や国連での経験により、国際的な問題に対する理解と交渉力を備えている。 - 民間セクターや国際機関での経験を活かし、多方面からの問題解決アプローチを持っている。 - 複数回の選挙戦を経て、多様な選挙区での経験を持ち、多様な国民の声を理解する努力を重ねている。