2024年10月衆議院議員ランキング 6回戦
菅義偉 vs 若宮健嗣
勝: 菅義偉
戦評
議員Aは総理大臣や官房長官を務めた経験があり、長年にわたり行政の中心で様々な改革を推進してきた実績があります。特にデジタル庁の創設やワクチン接種推進など、行政改革や国民の生活に直接影響を与える政策を実現してきました。一方で、方針が強硬で柔軟性に欠けるとの批判もありますが、その政策遂行能力は評価されています。 議員Bは主に防衛関連での活動が目立ち、国防や国際的な連携に力を入れてきたことが特徴です。防衛副大臣として省人化や無人化など先進的な視点を持つ一方で、歴史的課題に対する明確なスタンスや多くの国際的な経験も積んでいますが、総合的な行政経験では議員Aに劣ります。 二人の比較において、より大きな行政範囲での経験と数々の具体的な実績に基づき、議員Aの方が次の選挙で選ばれるべき人物と判断されます。
菅 義偉(すが よしひで)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年12月06日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(小渕派→古賀派→無派閥→菅G) |
選挙区 | 神奈川2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1948年12月6日、秋田県雄勝郡秋ノ宮村に教員一家の長男として生まれる。 - 高校卒業後、段ボール工場で勤務したが2か月で退職。 - 1973年、法政大学法学部政治学科を卒業。大学在学中は空手道部に所属し、三段の段位を得る。 - 建電設備株式会社(現・株式会社ケーネス)に入社。 - 1975年、小此木彦三郎衆議院議員の秘書となる。
政治家としてのキャリア
- 1987年横浜市会議員に当選(神奈川区、2期)。 - 1996年、神奈川2区から衆議院議員に当選し、国会へ進出。 - 第1次小泉内閣で国土交通大臣政務官を務める。 - 第3次小泉内閣で経済産業大臣政務官、総務副大臣を歴任。 - 第1次安倍内閣で総務大臣(郵政民営化担当大臣兼務)に就任し、初入閣。 - 第2次安倍内閣以降で内閣官房長官を務め、官房長官歴代最長の在任記録を持つ。 - 2020年9月、第99代内閣総理大臣に就任。
政治活動上の実績
- 郵政民営化推進(第1次安倍内閣)。 - 年金記録問題に対応(2007年)。 - ふるさと納税制度を提唱・実現(総務大臣在任中)。 - 菅義偉内閣としてデジタル庁を新設(2021年)。 - 令和への改元を発表(2019年)。 - 新型コロナウイルス対策で高齢者へのワクチン接種の迅速化を推進。 - 携帯電話料金の引き下げを実現。
政治的スタンス
- 行政改革を推進し、縦割り行政の打破を目指す姿勢。 - 経済重視の自由貿易賛成派(TPP、RCEPへの賛成)。 - 2050年カーボンニュートラルへのコミットメント。 - 携帯電話料金の値下げを政策の一つとし、実現。 - 北朝鮮による日本人拉致問題にも強硬な姿勢を維持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたり多くの行政の中心で活動し、官僚機構に精通。 - 自助や自己責任を強調する政策姿勢が批判を招くことも。 - 自身の経験から世襲制政治家ではなく、叩き上げの政治家として知られる。 - 攻撃的な政策遂行能力はあるが、逆に批判を受けた際の柔軟性の欠如を指摘されることも。
若宮 健嗣(わかみや けんじ)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 63歳 (1961年09月02日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(茂木派) |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都千代田区で生まれる。 - 千代田区立永田町幼稚園、千代田区立永田町小学校(現:千代田区立麹町小学校)、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校を経て、慶應義塾大学商学部を卒業。 - 大学在学中は商業学・マーケティングの村田昭治研究会で代表を務めた。 - 大学卒業後、セゾングループの株式会社西洋環境開発に入社し、後に堤清二の秘書を務めた。 - 実業家としても活躍した。
政治家としてのキャリア
- 2005年9月、第44回衆議院議員総選挙に比例東京ブロックから自由民主党公認で出馬し、初当選。 - 2009年8月、第45回衆議院議員総選挙で比例東京ブロックから出馬するも落選。 - 2012年1月、自由民主党衆議院東京都第5選挙区支部長に就任。 - 2013年9月、防衛大臣政務官に就任。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で東京5区から出馬し3選。 - 2015年10月、防衛副大臣兼内閣府副大臣に就任。 - 2017年8月、自民党国防部会長に就任。 - 2018年10月、衆議院外務委員長に就任。 - 2019年9月、第4次安倍第2次改造内閣で外務副大臣に就任。 - 2020年10月、衆議院安全保障委員長に就任。 - 2021年10月4日、第1次岸田内閣で国際博覧会担当大臣兼内閣府特命担当大臣に就任。 - 2022年8月10日、内閣改造により大臣を退任。 - 2022年8月31日、自由民主党幹事長代理に就任。
政治活動上の実績
- 若年人口が減少する中で、防衛副大臣として自衛隊の省人化や無人化の重要性を説く。(2015年-2017年) - 2018年、防衛大綱と中期防衛力整備計画の策定に貢献し、クロスドメイン構想を打ち出した。 - 外務副大臣時代、新型コロナウイルス感染抑制策に関してドイツ大使と意見交換を行い、両国の対策について評価し合った。(2020年) - 第1次岸田内閣で万博担当大臣となり、大阪万博を「未来社会の実験場」にするというビジョンを掲げた。(2021年-2022年) - 2022年、消費者問題調査会で霊感商法等の被害救済を政府に提言した。
政治的スタンス
- 防衛大綱と中期防衛力整備計画の策定において、クロスドメイン防衛力を重要視。 - 日韓関係において徴用工問題については妥協せず、過去の合意を遵守することを重視。 - 憲法改正に賛成し、改正すべき項目として自衛隊・緊急事態条項の明記を挙げる。 - アベノミクスや消費増税の先送りを評価。 - 日本の核武装について国際情勢次第での検討を支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 自衛隊の省人化や無人化において先進的な技術導入を進める視野を持つ。 - 日韓問題など歴史的課題に対する明確な姿勢と、日本の国益を守る意識を有する。 - 複数の大臣職を歴任し、国際的な会議や交渉においても経験を積んでいる。 - 若年層の政治婚姻制度に関する改革など、社会問題への対応にも取り組む意欲がある。