2024年10月衆議院議員ランキング 17回戦
船田元 vs 山田美樹
勝: 山田美樹
戦評
議員Aは、長年の政治家としての経験を持ち、政策形成や国政運営に精通している点で評価されるが、不祥事や政治的一貫性の欠如が懸念される。一方、議員Bは高学歴で国際経験が豊富であり経済・外交に強い影響力を持つが、旧統一教会関連の懸念や党内での地位の不安定さが問題視される。総合的に見ると、政治的不祥事が直接的に影響を及ぼす可能性が低く、特に経済外交分野で実績を挙げている議員Bの国際的視野が次の選挙においてより重要な要素であると考えられる。
船田 元(ふなだ はじめ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 71歳 (1953年11月22日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党(旧船田派→田中派→竹下派)→)(新生党→)(新進党→)(無所属→)自由民主党(山崎派→茂木派→無派閥) |
選挙区 | 栃木1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1953年11月22日に栃木県宇都宮市で生まれる。 - 祖父は元衆議院議長で父は元参議院議員、栃木県知事という政治一家に育つ。 - 栃木県立宇都宮高等学校を卒業。 - 慶應義塾大学経済学部を卒業し、1976年に同大学を卒業後、1979年に慶應義塾大学大学院社会学研究科教育学専攻修士課程を修了し、教育学修士を取得。 - 作新学院の副院長や総務部長を務め、生家の教育機関を管理する立場を経験。
政治家としてのキャリア
- 1979年に第35回衆議院議員総選挙で旧栃木1区から出馬し、史上最年少の25歳で初当選。 - 宮澤内閣で1992年に経済企画庁長官として初入閣(当時最年少)。 - 自民党で青年局長、文部政務次官、外交部会長などを歴任。 - 新進党結党に参加、無所属を経て1997年に自由民主党に復党、2003年には国政復帰。 - 自民党憲法改正推進本部長や衆議院憲法審査会筆頭幹事を務める。
政治活動上の実績
- 1992年、宮澤内閣で経済企画庁長官を務め、戦後最年少の閣僚として注目される。 - 1993年、宮澤内閣不信任決議に賛成し、自民党を離党、新生党の結党に参加。 - 2015年に自民党憲法改正推進本部長在任中、平和安全法制を巡る憲法審査会での意見が問題視され、職務を更迭。 - 2023年、障害児施設での補助金不正受給の不祥事で管理者としての責任を問われた。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に憲法9条の改正を支持。 - 自衛隊の明記を進めたいが、『国防軍』という表現には否定的。 - 新保守主義を掲げるが、自民党の右旋回には批判的で、靖国参拝には否定的。 - 選択的夫婦別姓、同性婚などの個人の選択の自由を支持し、核兵器禁止条約にはオブザーバー参加を賛成。 - 受動喫煙防止対策においては国際基準への合わせを主張する。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 経験豊富であり、内閣閣僚経験や13期の議員在職が示す通り、政策形成や国政運営に精通している。 - 祖父や父を含む政治一家に育ち、長年にわたる政界でのキャリアを持つ。 - 様々な政策について独自の立場を持っているが、一貫性を欠く行動や派閥の移動が見受けられ、信頼性の観点からは批判も。 - 自身が運営する教育機関での不祥事が信頼性に影響を及ぼす可能性がある。 - 特定のイデオロギーに過度に偏ることなく、幅広い視点から政策形成に貢献している。
山田 美樹(やまだ みき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 50歳 (1974年03月15日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 東京1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都品川区にて生まれる。父はエンジニア、母はピアノ講師。 - 桜蔭中学校・高等学校を卒業。 - 東京大学法学部を卒業(1996年)。 - 通商産業省(現:経済産業省)に入省し、世界貿易機関 (WTO) 交渉や特許庁の組織改革に携わる。 - アメリカ合衆国コロンビア大学大学院で経営学修士号を取得(30歳)。 - 内閣官房に出向後、経済産業省を退官。 - ボストン・コンサルティング・グループを経て、エルメス・ジャポンに入社。
政治家としてのキャリア
- 2011年11月、自由民主党東京都連の候補者公募に合格し、東京1区での公認を受ける。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で初当選。民主党の海江田万里を破る。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で再選。民主党代表の海江田を比例復活なしで破る。 - 2015年、第3次安倍改造内閣で外務大臣政務官に就任。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で比例復活により3選。 - 2021年第49回衆議院議員総選挙で東京1区で再び当選、4選を果たす。 - 2022年から第2次岸田第1次改造内閣で環境副大臣を務める。
政治活動上の実績
- 2012年、民主党の海江田万里を破り、初当選。経済政策や外交関連の政策推進に関与。 - 2014年、再選し、外務大臣政務官として外交政策や各種国際協力プロジェクトに参画。 - 2021年、比例代表復活を経て4選を果たし、引き続き政務に従事。 - 組織犯罪処罰法の改正、いわゆる共謀罪法などについても「評価する」との立場を示す。 - 2022年、環境副大臣として環境政策の推進に携わる。特に再生可能エネルギーや循環型社会に関与。 - 選択的夫婦別姓やLGBT権利に関するアンケートでは曖昧な回答を続けてきた一方、自民党内における安倍政権支持の姿勢を明確にした。
政治的スタンス
- 憲法改正には明確な姿勢を持たず、年によって中庸な立場を取る。2021年には自衛隊を明記する改憲を支持。 - 貿易に関しては、日本のTPP参加に賛成。 - 環境政策においては、原子力発電所の再稼働を容認。 - 外交面では、北朝鮮への圧力を重視し、日韓関係の歴史問題に強い態度を示す。 - 国内の喫煙規制にネガティブな姿勢を取り、消費税増税といった経済政策での柔軟姿勢も見られる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 高学歴且つ国際的な経験を持ち、経済・外交に強い影響力を持つ。 - 山田氏は、旧統一教会関連団体との親和性についての懸念があり、議員としての透明性が問われる。 - 自民党内のワースト10に名を連ねたことが指摘されており、党内での活動評価にもばらつきがある。 - 様々な政策における柔軟性を見せるが、自由民主党の主要な政策については支持していることが多い。 - 政治活動中の運動員による事故に際しての最善の対応が不足しているとの批判があり、危機管理能力が問われている。