2024年10月衆議院議員ランキング 28回戦
緒方林太郎 vs 馬場雄基
勝: 緒方林太郎
戦評
議員Aは外交官としてのキャリアを持ち、国際問題に対する深い理解と高い語学力を有しています。また、無所属として地域住民の声を大事にする姿勢があり、政策活動費問題にも注目するなど、現行の政治体制への批判的視点を持つ点が評価できます。一方で議員Bは20代で国会に選ばれ、若さと新しい視点を持ち込むことができる人材として、特に福島の復興や地域社会の課題解決に積極的な姿勢を示しています。また、ジェンダー問題や憲法改正について独自の立場を持ち、多様性を尊重した政策を支援する可能性を感じさせます。最終的な選択には地域の具体的なニーズや国政で優先されるべき課題に対する個々の価値観が影響を与えるでしょう。しかし、国際的な視点と政治経験を重視するなら議員A、地域復興と若い視点による新しい風を重視するなら議員Bが適切かもしれません。
緒方 林太郎(おがた りんたろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 52歳 (1973年01月08日生) |
所属政党 | 無所属 (民主党→)(民進党→)(希望の党→)無所属(有志の会) |
選挙区 | 福岡9 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1973年、福岡県北九州市八幡西区に生まれる。 - 福岡県立東筑高等学校を卒業。 - 1991年、東京大学文科I類に入学し、3年次に法学部へ進学。 - 東京大学在学中に外交官試験に合格し、中退。 - 1994年、外務省に入省。 - フランス語研修を受け、在セネガル日本大使館2等書記官や外務省中東アフリカ局などで勤務。 - 国際法局条約課課長補佐を最後に退官。
政治家としてのキャリア
- 2009年、第45回衆議院議員総選挙に民主党公認で福岡9区から出馬し、初当選。 - 2012年の第46回衆議院議員総選挙で落選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で比例九州ブロックから復活当選し、国政に復帰。 - 2017年の第48回衆議院議員総選挙では希望の党から出馬するも落選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙では無所属で福岡9区から出馬し、当選。 - 衆院会派「有志の会」を他の無所属議員たちと結成。
政治活動上の実績
- 2009年、初当選時に民主党から出馬し、福岡9区で初当選を果たす。 - 2015年、民主党福岡県連の新代表に選出される。 - 2016年、民進党の結成に参加し、同党県連代表に就任。 - 2021年、衆院会派「有志の会」を結成し、無所属ながら政治活動を続ける。 - 衆議院予算委員会で政策活動費の問題を提起し、その後の国会での論点の一つとなった(2023年)。
政治的スタンス
- 政策活動費問題への関心を示し、衆議院予算委員会でこの点を追及。 - 無所属として、既存の政党から距離を置き「北九州市民党」を掲げる姿勢。 - 日本人拉致問題に対して首相の姿勢を問うなど、国政上の重要問題に対して積極的に質疑を展開。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 外交官としてのキャリアを活かし、国際問題に対する理解が深い。 - 国連英検特A級、フランス語検定1級を取得するなど、高い語学力を持つ。 - 国益を考慮した上での柔軟な政治活動を続ける姿勢が見られる。 - 各党の派閥に属さない無所属の立場から、多様な市民の声を反映しようとしている。 - 柔道三段の資格を持ち、文武両道を体現している。
馬場 雄基(ばば ゆうき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 32歳 (1992年10月15日生) |
所属政党 | 立憲民主党 |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 福島県郡山市生まれ、4歳で福島市に転居し、同市で育つ。 - 父は福島県警察本部事務官、母は保育士という家庭環境で育つ。 - 姉がいる。 - 福島大学附属小学校、福島大学附属中学校を経て、福島県立福島高等学校に進学。 - 慶應義塾大学法学部政治学科に2011年入学、2015年卒業。 - 在学中の2012年、国会議員秘書研修を2か月間受ける。 - 2015年4月に三井住友信託銀行に就職、神戸支店で勤務。 - ボランティア活動を通じて福島第一原子力発電所事故避難者との交流を持ち、復興に貢献したいという思いから、2017年に退社。 - 同年、松下政経塾に入塾し(38期)、それに伴い政治、経済の研修を重ねる。
政治家としてのキャリア
- 2017年、交流施設「アオウゼ」の事業統括コーディネーターを務め、地域活動を支援。 - ふくしま地域活動団体サポートセンターで連携・人材育成コーディネーターとして活動。 - 2021年6月、立憲民主党の福島2区からの衆議院選挙出馬を要請され、正式に表明。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で福島2区に出馬、比例代表で復活当選し、衆議院議員として初当選。立憲民主党内では唯一の20代当選者で、平成生まれとして初の選出議員となる。
政治活動上の実績
- 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙において、野党の選挙協力により福島2区での野党共闘を実現し、比例復活当選を果たす。 - 同選挙では、福島県選出の唯一の20代当選者として注目を集め、最年少国会議員としての活動を開始。 - 衆議院議員として、憲法改正について議論の必要性を訴え、またジェンダー関連問題、特に選択的夫婦別姓制度や同性婚の法改正について議会での議論に賛成姿勢を示す。
政治的スタンス
- 憲法改正については、議論には賛成の立場をとるが、自衛隊の憲法9条への明記については「どちらかといえば反対」としている。 - ジェンダー問題として、選択的夫婦別姓制度や同性婚に対しては「どちらかといえば賛成」と姿勢を示している。 - 原子力発電については「依存度を下げるべき」と考えている。 - 新型コロナウイルス対策として、消費税率の一時的引き下げを必要と回答し、経済対策に意欲。 - LGBT理解増進法案については「どちらとも言えない」と回答し、慎重姿勢も見せる一面がある。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 20代で国会議員として選出され、その若さと新しい視点を持ち込むことが期待される。 - 多様な経歴を持ち、銀行員や地域活動のコーディネーターとしての経験が、地域社会の理解にも役立っている。 - 家族や地域との深い結びつきから、福島の復興や地域課題に対する深い理解と積極的姿勢を示している。 - 松下政経塾で培った政治討論や政策研究の経験が、国政における論点への取り組みで生かされる。 - 政策について議論を重視し、広い視点での議論の場をつくることに力を入れており、リーダーシップの可能性を持つ。