2024年10月衆議院議員ランキング 31回戦
篠原孝 vs 手塚仁雄
勝: 手塚仁雄
戦評
議員Aは農林水産分野において非常に専門的な知識と経験を有し、農業政策の立案や推進に大きく寄与してきた。一方で、自らの政治的信念に基づく行動が時に党方針と衝突し、政治的摩擦を生むこともある。議員Bは東京都議会議員としての経験に始まり、内閣総理大臣補佐官として政治運営に関与してきた履歴があり、広く政策に対応できる点が強みである。ただし、過去の倫理的問題が公正さに関して検討を要する。両者とも政治スタンスに確固たる信条を持つが、今後の課題への対応力で比較すると、議員Bの幅広い国政経験と俯瞰力が期待できる。したがって、多様な政策に柔軟に対処できる可能性が高いBを推薦したい。
篠原 孝(しのはら たかし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年07月17日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党(大畠グループ)→)(旧国民民主党 / 新政信州→)立憲民主党 |
選挙区 | (比)北陸信越 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 長野県中野市に生まれ、中野市立の小・中学校を経て長野県立長野高等学校を卒業。 - 京都大学法学部卒業後、1973年に農林省(現:農林水産省)に入省し、その後、農林水産技術会議事務局研究総務官、農業総合研究所所長、農林水産政策研究所所長を歴任。 - 経済協力開発機構 (OECD) 日本政府代表部参事官として国際的な業務も担当。 - 博士(農学)を取得し、研究や指導的地位での実務経験を有する。
政治家としてのキャリア
- 2003年、第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で出馬し、比例北陸信越ブロックで当選。 - 以降、長野1区を中心に選挙に出馬し、7回当選している。 - 菅直人内閣で農林水産副大臣としての経験を持つ。 - 民進党の選挙対策委員長や立憲民主党の幹事長代行を歴任。 - 厳しい選挙戦を戦い抜き、比例復活も含め、連続で衆議院議員に当選する実績を持つ。
政治活動上の実績
- 2006年、民主党のネクスト農林水産大臣として農家への戸別所得補償制度の立案に関与。 - 2010年から2011年にかけて、菅直人内閣で農林水産副大臣を務め、日本の農業政策の推進に寄与。 - 2012年、消費増税法案の採決で党に反して棄権し、民主党から厳重注意を受ける。 - 公開討論や街頭活動を通じてTPP参加に反対する意見を表明した。 - 名誉毀損訴訟で敗訴し、賠償金の支払いを命じられた。
政治的スタンス
- 永住外国人への地方選挙権付与に賛成。 - 集団的自衛権行使の内閣法制局解釈変更に反対。 - 女性宮家の創設と選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。 - 日本のTPP参加には反対の姿勢。 - 健康増進に関する法規制強化には反対。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 農林水産省で培った政策知識をもとに、農業政策の専門家としての見識を持つ。 - 自らの主張に対して果敢に発言し、与野党を問わず自らの信念に基づく政治活動を行ってきた。 - 政党を跨いだ移籍を経験しており、時に党の方針と対立する局面でも自己の主張を貫く一貫性が見られる。 - 専門性と一貫性のある政策提言が国民の信頼を得る可能性を持つ一方で、政治的に対立する局面での摩擦を避ける調整力が課題となる場合がある。
手塚 仁雄(てづか よしお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1966年09月14日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (日本新党→)(無所属→)(旧民主党→)(民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(野田グループ) |
選挙区 | 東京5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都目黒区出身。 - 目黒区立宮前小学校、世田谷区立八幡中学校を経て、早稲田大学本庄高等学院を卒業。 - 早稲田大学第一文学部に進学し、学生時代には雄弁会に加わり副幹事長を務めた。 - 大学在学中に中国の南京大学へ短期留学し、帰国後は政策集団「自由社会フォーラム」で政策立案研究に従事。 - 父は音楽評論家の磯野晃雄。 - 手塚姓は養子縁組によるものであり、母方の祖父による。
政治家としてのキャリア
- 1993年、日本新党に入党後、同年の東京都議会議員選挙で目黒区選挙区から最年少で初当選。 - 1996年まで東京都議会議員(1期)を務め、その後、旧民主党の結党に参加。 - 2000年から衆議院議員として初当選、当選回数は5回。 - 野田内閣では、内閣総理大臣補佐官(政治主導による政策運営及び国会対策担当)を務めた。 - 民進党、立憲民主党などを経て、現在は立憲民主党に所属。
政治活動上の実績
- 2000年、東京5区で初当選。 - 2003年、東京5区で再選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で4年ぶりに国政復帰。 - 2011年、民主党代表選挙で野田佳彦を支持し、内閣総理大臣補佐官に就任。 - 2017年、比例東京ブロックから復活当選し国政に復帰。 - 2021年、東京5区で自民党候補を破り再選。
政治的スタンス
- 憲法第9条の改正に反対。 - 日本の核武装に反対し、非核三原則の変更も反対。 - アベノミクスを評価しない。 - カジノ解禁に反対。 - 女性宮家創設に賛成。 - 受動喫煙防止のため原則禁煙法改正に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 内閣総理大臣補佐官として政治運営および国会対策を担当した経験を持つ。 - 多くの選挙での挑戦と当選を積み重ねた経験で得た政治手腕。 - 規制や環境問題に関するスタンスを持ち、特に受動喫煙について変遷しているが、一貫した政治的信念を持つことが求められる。 - 過去に政治献金や国会施設利用の問題が指摘されたことがあるため、倫理面での公正さについての評価が必要。