2024年10月衆議院議員ランキング 26回戦
笹川博義 vs 土井亨
勝: 土井亨
戦評
両議員の政治的経歴と活動を比較すると、議員Aは地方議会での経験を持ち、環境や農業分野の政治経験がありますが、公選法違反疑惑や国会での活動が少ないと指摘された過去があります。議員Bはより広範囲な国政での経験を持ち、国土交通や復興政策に関する役割を果たしていますが、統一教会関連イベントへの参加が問題視されています。議員Bの国際協力や防災政策の積極性は評価されるべきです。公選法違反の疑惑がかかった議員Aよりも政策推進の実績のある議員Bの方が、政治的公正さや透明性は問われるものの、選出されるべきです。
笹川 博義(ささがわ ひろよし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1966年08月29日生) |
所属政党 | 自由民主党 (新進党→)自由民主党(茂木派) |
選挙区 | 群馬3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都出身で、群馬県太田市小舞木町に居住。 - 明治大学付属中野高等学校を卒業。 - 明治大学政治経済学部を中退。 - 新進党に入党し、1996年の第41回衆議院議員総選挙に群馬3区から出馬して落選した。 - ヤマト発動機社長を務め、実業家としての経験を積んだ。
政治家としてのキャリア
- 2007年から群馬県議会議員を2期務めた(太田市選挙区)。 - 2012年の第46回衆議院議員総選挙で群馬3区から自民党で立候補し初当選し、衆議院議員となった。 - 2017年には第3次安倍第3次改造内閣で環境大臣政務官に就任し、その後第4次安倍内閣で再任された。 - 2020年には菅義偉内閣にて環境副大臣に就任。 - 2022年に衆議院農林水産委員長に就任。
政治活動上の実績
- 2012年の衆議院選挙で初当選し、群馬3区の支部長として党勢を確立した。 - 2020年10月、環境副大臣としてヒアリ対策の現場視察を行い、課題を指摘した。 - 同年11月、少年院での保護犬の訓練プログラムを視察し、関係者と意見交換を行った。 - 2021年3月に東日本大震災の被災地支援に関わり、新宿御苑での桜植樹に参加した。 - 2016年の国会で議事進行係に任命されるも、手違いで議事を進行し議長に制止される場面があった。 - 2014年の国会で活動が見られない議員として指摘された。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成の立場を取る。 - 集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈を見直すことに賛成。 - 日本の核武装については将来にわたって検討すべきでないとしている。 - 女性宮家の創設に反対。 - 財政出動による景気対策にどちらかと言えば賛成し、消費税率引き下げにもどちらかと言えば賛成。 - 原発の運転再開に関しても審査を通過すれば賛成の立場。 - 選択的夫婦別姓制度の導入についてはどちらとも言えない。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 祖父や父が衆議院議員を務める政治家家庭の出身であり、政治に多大な影響を受けてきた。 - 2012年の衆院選での公選法違反疑惑が報じられた(運動員による供応買収)。 - 2014年には国会で活動が目立たない『オールゼロ議員』として指摘された過去がある。 - 一方で、若手議員として議事進行係を務めるなど、党内での役割を果たしている側面もある。
土井 亨(どい とおる)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年08月12日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 宮城1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1958年8月12日、宮城県黒川郡富谷町(現:富谷市)に生まれる。 - 東北工業大学電子工業高等学校(現:仙台城南高等学校)を卒業。 - 1981年、東北学院大学法学部を卒業し、法学士の称号を取得。
政治家としてのキャリア
- 1993年、宮城県議会議員に初当選し、1995年と1999年にも再選され、計3期務める。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙で初当選、通称「小泉チルドレン」として政治キャリアをスタート。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で当選し、国政に復帰。 - 国土交通大臣政務官として第2次安倍内閣に就任(2013年9月)。 - 2014年、国土交通大臣政務官を退任し、自民党国対副委員長に就任。第47回衆議院議員総選挙で3選。 - 2015年、第3次安倍第1次改造内閣で国土交通副大臣に就任。 - 2016年、自民党財務金融部会長に就任。 - 2017年、第3次安倍第3次改造内閣で復興副大臣に就任。第48回衆議院議員総選挙で4選。 - 2019年、衆議院国土交通委員長に就任。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で5選。 - 2023年、自民党の安倍派に退会届を提出し、無派閥となる。
政治活動上の実績
- 国土交通副大臣として、インフラや防災対策において国際協力を推進するなどの役割を果たした(2015年)。 - 2014年、ミャンマーやベトナム、トルコなどで災害管理システムの協力を提案、インフラ事業に関する対外交流を行う。 - 復興副大臣として、復興政策を立案・実行する立場を経験(2017年)。 - 統一教会関連のイベントに参加し、関与を明らかにしたことで議論を呼ぶ。 - 過去には、森喜朗首相批判と受け取られるCM企画の中心人物として議論を喚起した(2001年)。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、自衛隊の保持や緊急事態条項の新設を支持。 - 外交・安全保障では、敵基地攻撃をためらうべきでないという考え方をどちらかといえば支持。 - 選択的夫婦別姓制度に反対の立場。 - アベノミクスについて、どちらかといえば評価すると回答。 - 日本のTPP参加に反対、特定秘密保護法の必要性は認めている。 - LGBTなど性的少数者の理解増進法案について、どちらかといえば賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 宗教団体・統一教会関連イベントへの関与が問題視され、政治家としての公正さについて議論がある。 - 自民党内での派閥離脱の動きからも、独自の政治姿勢を評価する向きもあるが、派閥政治の影響をどのようにコントロールしているのか問われている。 - 国際協力や防災に関する活動では積極性が見られるが、国内におけるジェンダーや人権関連の政策に対する姿勢については、評価が分かれる。 - 政策推進の過程において、地元や有権者の意見をどの程度反映させているかについて、指導力と透明性の向上が必要。