2024年10月衆議院議員ランキング 12回戦
空本誠喜 vs 馬場伸幸
勝: 馬場伸幸
戦評
議員Aは原子力工学の専門知識を活かし、議会活動に貢献してきた一方、政治資金問題や党内でのトラブルがあり、倫理面での疑念がある。また、明確な政策成果が見えにくいという点も課題である。議員Bは長年の市議経験と国会議員としてのキャリアを持ち、党の代表としてリーダーシップを発揮している。議会活動における柔軟性と防衛政策などの具体的なスタンスが評価できる点で、堅実な国会運営が期待できる。理論的知識より政治経験と実行力を重視するならば、Bがより適任である。
空本 誠喜(そらもと せいき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1964年03月11日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (自由党→)(民主党→)(無所属→)日本維新の会 |
選挙区 | (比)中国 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 広島県安芸郡音戸町藤脇(現:呉市)で育つ。 - 広島県立呉三津田高等学校を卒業。 - 早稲田大学理工学部を卒業。 - 東京大学大学院工学系研究科原子力工学専攻で修士課程修了(1989年)。 - 東京大学大学院工学系研究科原子力工学専攻で博士課程修了し、博士(工学)を取得(1992年)。 - 日本学術振興会の特別研究員を務める(1991年~1993年)。 - 東芝に入社し原子力事業部に所属(1993年~2001年)。 - 1994年、応用物理学会より放射線賞(奨励賞)を授与される。
政治家としてのキャリア
- 1998年、旧自由党の国会議員一般公募に合格。 - 2002年、原子力災害サポートオフィスを設立。 - 2003年、民主党公認で第43回衆議院議員総選挙に広島4区から初出馬するが、落選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙にて広島4区で初当選。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で落選し、その後、政治キャリアが低迷。 - 2017年、日本維新の会公認で第48回衆議院議員総選挙に参加するも落選。 - 2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で広島4区から出馬し、比例復活で当選。 - 2021年より、環境委員会委員として活動。
政治活動上の実績
- 2009年の衆議院議員初当選。 - 2011年、福島第一原子力発電所事故収束のための協力を依頼され、緊急助言チームを立ち上げる。 - 2012年、消費増税法案の採決で棄権し、党から厳重注意処分を受ける。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で落選。 - 2019年、比例区より参議院議員選挙に出馬するが落選。 - 2020年、政治資金収支報告書の提出遅延で問題となる。 - 2022年、日本維新の会代表選で投票の秘密を侵害したとして厳重注意を受ける。
政治的スタンス
- 原子力技術者として、原子力分野での専門的な見識を持つ。 - 選択的夫婦別姓導入に賛成。 - 消費増税に対しては個別に反対の立場を示すこともある。 - 原子力政策に関しては、福島第一原子力発電所事故後の対応などで関与を示す。 - 日本維新の会に属し、党の政策方針に従う側面を持つ。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 高い専門性を武器に、特に原子力に関する議題で貢献できる立場にある。 - 政治資金問題や党規約違反による厳重注意などの不祥事があることから、公正さや透明性について注意が必要。 - 具体的な政策についての議論の中で、自らの見識をどう活かしているかの十分な実績が見えにくい部分がある。 - 投票の秘密に関する懸念から、倫理観やルール遵守について再考が求められる。
馬場 伸幸(ばば のぶゆき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1965年01月27日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (自由民主党→)(大阪維新の会→)(旧日本維新の会→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪17 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1965年、大阪府堺市鳳西町に生まれる。 - 大阪府立鳳高等学校を卒業後、飲食店の経営を志し、ロイヤルホストを運営していた「オージーロイヤル」に調理師として就職。 - 1986年2月より、中山太郎参議院議員の公設秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 1993年、堺市議会議員補欠選挙に初当選。その後6期19年務め、副議長(2006-2007年)及び議長(2011-2012年)も歴任。 - 自由民主党所属から2010年に離党し、大阪維新の会の創設に参加。 - 2012年、堺市議を辞職し、第46回衆議院議員総選挙で当選。その後、衆議院議員を4期務めている。 - 2014年、日本維新の会の分党および維新の党結党に参加。 - 2015年に維新の党分裂後、大阪維新の会を名乗り続ける。 - 2022年8月に日本維新の会代表となる。
政治活動上の実績
- 2013年、憲法を天皇主体のものとする発言を衆議院憲法審査会で行う。 - 2003年、堺市議時代にカジノ誘致を提案。 - 2014年、日本維新の会分党時に事態収拾を試み、円満解散に関与。 - 2015年、おおさか維新の会幹事長就任。 - 2022年、日本維新の会代表選において圧倒的得票率で代表に選出。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に9条改憲について議論を求める姿勢を持つ。 - 外交・安全保障政策では、防衛力強化を支持し、敵基地攻撃能力の保持についても賛同。 - 選択的夫婦別姓や同性婚には賛否を示しつつ、公的に反対する姿勢も見せる。 - 北朝鮮に対しては圧力を優先し、安全保障関連法を評価。 - 普天間基地の辺野古移設に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 調理師としての職務から政治秘書という異色の経歴を持ち、政治への転身は「天命」と表現。 - 自由民主党から維新の会への移行において柔軟な姿勢を示している。 - 不祥事として、暴力団関係企業からの献金や迂回献金の告発があるが、不起訴処分となっている。 - 日本会議国会議員懇談会などに所属し、一貫した保守的な立場を維持。 - 国会での様々な発言が物議を醸し、内外から批判を受けることもありながら一定の支持基盤を築いている。