2024年10月衆議院議員ランキング 26回戦
空本誠喜 vs 石井拓
勝: 空本誠喜
戦評
議員Aおよび議員Bの両者には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。議員Aは、原子力分野の専門的な知識を持っており、特に福島第一原子力発電所事故への対応でその専門性を活かしてきたことが評価できます。しかし、政治資金の管理における問題や党規約違反などの不祥事があり、透明性と倫理観に対する懸念があります。一方、議員Bは経済産業分野での経験を有し、内閣府大臣政務官としての役割を担っていますが、旧統一教会との関係や政治資金の問題が報じられており、議員A同様に透明性と倫理性に課題があります。選択的夫婦別姓や同性婚に反対するなど、保守的な政策スタンスも顕著です。総合的に評価すると、議員Aは専門知識を政策に活かせる可能性がある一方で、議員Bの旧統一教会との関係や透明性問題は比較的大きな懸念材料となるため、議員Aを推奨します。
空本 誠喜(そらもと せいき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1964年03月11日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (自由党→)(民主党→)(無所属→)日本維新の会 |
選挙区 | (比)中国 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 広島県安芸郡音戸町藤脇(現:呉市)で育つ。 - 広島県立呉三津田高等学校を卒業。 - 早稲田大学理工学部を卒業。 - 東京大学大学院工学系研究科原子力工学専攻で修士課程修了(1989年)。 - 東京大学大学院工学系研究科原子力工学専攻で博士課程修了し、博士(工学)を取得(1992年)。 - 日本学術振興会の特別研究員を務める(1991年~1993年)。 - 東芝に入社し原子力事業部に所属(1993年~2001年)。 - 1994年、応用物理学会より放射線賞(奨励賞)を授与される。
政治家としてのキャリア
- 1998年、旧自由党の国会議員一般公募に合格。 - 2002年、原子力災害サポートオフィスを設立。 - 2003年、民主党公認で第43回衆議院議員総選挙に広島4区から初出馬するが、落選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙にて広島4区で初当選。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で落選し、その後、政治キャリアが低迷。 - 2017年、日本維新の会公認で第48回衆議院議員総選挙に参加するも落選。 - 2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で広島4区から出馬し、比例復活で当選。 - 2021年より、環境委員会委員として活動。
政治活動上の実績
- 2009年の衆議院議員初当選。 - 2011年、福島第一原子力発電所事故収束のための協力を依頼され、緊急助言チームを立ち上げる。 - 2012年、消費増税法案の採決で棄権し、党から厳重注意処分を受ける。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で落選。 - 2019年、比例区より参議院議員選挙に出馬するが落選。 - 2020年、政治資金収支報告書の提出遅延で問題となる。 - 2022年、日本維新の会代表選で投票の秘密を侵害したとして厳重注意を受ける。
政治的スタンス
- 原子力技術者として、原子力分野での専門的な見識を持つ。 - 選択的夫婦別姓導入に賛成。 - 消費増税に対しては個別に反対の立場を示すこともある。 - 原子力政策に関しては、福島第一原子力発電所事故後の対応などで関与を示す。 - 日本維新の会に属し、党の政策方針に従う側面を持つ。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 高い専門性を武器に、特に原子力に関する議題で貢献できる立場にある。 - 政治資金問題や党規約違反による厳重注意などの不祥事があることから、公正さや透明性について注意が必要。 - 具体的な政策についての議論の中で、自らの見識をどう活かしているかの十分な実績が見えにくい部分がある。 - 投票の秘密に関する懸念から、倫理観やルール遵守について再考が求められる。
石井 拓(いしい たく)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 59歳 (1965年04月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県碧南市に生まれる。 - 碧南市立鷲塚小学校、碧南市立東中学校を卒業。 - 愛知県立西尾高等学校を卒業。 - 立命館大学法学部を1988年に卒業。 - 1988年4月、名南経営センター(現・税理士法人名南経営)に勤務。 - 1999年9月、有限会社ベンチャー石井コンサルティングを設立し、社長を務める。
政治家としてのキャリア
- 2008年4月、碧南市議会議員選挙で無所属で立候補し初当選。以後、二期の市議を務める。 - 2015年2月に市議を辞職し、同年4月の愛知県議会議員選挙に碧南市選挙区から自民党公認で立候補して初当選。 - 2019年、愛知県議会議員に無投票で再選される。 - 2021年7月に県議を辞職。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙に愛知13区から自民党公認で立候補。比例復活で初当選し、衆議院議員となる。 - 2023年、内閣府大臣政務官兼経済産業大臣政務官に就任。
政治活動上の実績
- 2021年、第49回衆議院議員総選挙で比例復活により初当選。 - 2023年9月、内閣府大臣政務官兼経済産業大臣政務官に就任。 - 自民党たばこ議員連盟に所属。 - 旧統一教会との関連団体のイベントに複数回出席したことが報じられ、後にその関わりを認める。 - 2024年、2021年に自民党選挙区支部に寄付し所得税控除を受けたことを報道されるも、後に控除は取りやめたと説明。
政治的スタンス
- 憲法改正、特に自衛隊の存在の明記や緊急事態条項の新設に賛成。 - 敵基地攻撃能力については「どちらかといえば賛成」と慎重な立場。 - 選択的夫婦別姓制度や同性婚に反対。 - 原子力発電への依存度は現状維持を支持。 - 消費税率の一時的な引き下げには反対。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 経済産業の知識と経験を持つが、政治活動においては旧統一教会との関係が指摘されており、この点が倫理的観点からの評価に影響を及ぼす可能性がある。 - 自らの寄付による税控除問題についての説明責任が問われる場面もあり、公正さや透明性に課題があると言える。 - 政策については特定の保守的スタンスを明確にしており、これがアライアンスやリーダーシップに影響を与えている。