2024年10月衆議院議員ランキング 27回戦
稲田朋美 vs 大河原まさこ
勝: 大河原まさこ
戦評
国会議員AとBの比較を通して、議員Bを選ぶべき理由を以下に述べます。 議員Aは、長い政治キャリアと一定の実績を持ち、特に内閣府特命担当大臣や防衛大臣を経験したことは大きな強みです。しかし、防衛大臣在任中の日報問題による辞任は指導力に疑問を呈すポイントです。また、政策スタンスが保守とリベラルの間で揺れ動いているため、一貫性に欠ける印象があります。リベラル政策としてのLGBT法推進は評価されるものの、党内からの批判を受けています。 一方、議員Bは、草の根活動から政治キャリアを開始し、生活者の視点を重視しています。また、日本国憲法第9条改正反対や原発反対、非核三原則への忠実さなど、一貫した方針を持つことが特徴です。議員Bの政治スタンスは、現下の国際社会や国内におけるさまざまな課題においても、その持続可能性と平和の維持に寄与する可能性が高いです。また、バリアフリー社会の実現と障がい者支援への取り組みも重要なポイントです。 政治的成績の一貫性や市民に寄りそった政策、そして社会における多様性と平等性の促進という観点から、次の選挙で国会議員Bを選ぶのが有益であると判断しました。
稲田 朋美(いなだ ともみ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1959年02月20日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 福井1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1959年、福井県越前市に生まれる。 - 1977年に京都府立乙訓高等学校を卒業。 - 1981年、早稲田大学法学部を卒業。 - 1982年、司法試験に合格し、翌年司法修習生となる。 - 1985年、大阪弁護士会に弁護士登録、2008年以降は福井弁護士会に所属。 - 1989年弁護士の稲田龍示と結婚。翌年、税理士登録。 - 2004年に弁護士法人光明会の代表に就任するが、代表を巡る情報の齟齬が後に問題となる。
政治家としてのキャリア
- 2005年、自由民主党から福井1区で出馬し初当選。 - 2009年、2012年、2014年、2017年、2021年の衆議院選挙で再選されている。 - 2012年、第2次安倍内閣で内閣府特命担当大臣(規制改革)などを務める。 - 2014年、国家公務員制度担当大臣に就任。 - 2014年、自民党政務調査会長に就任。 - 2016年、防衛大臣に任命される。 - 2018年、自民党総裁特別補佐に、2019年には自民党幹事長代行に就任。
政治活動上の実績
- 2014年、自民党政務調査会長として政策提言に関与する。 - 2016年、防衛大臣在任中に自衛隊の日報問題が発生し、辞任に追い込まれた。 - 靖国神社参拝を何度か行っているが、防衛省職務中は辞退することがあった。 - 政調会長時代に、プライマリーバランス黒字化を目指し、党内での財政政策を推進する役割を果たした。 - 2020年、LGBT法推進に関与し、保守派内部から批判される。
政治的スタンス
- 伝統的な家庭観に基づく政策が中心だったが、次第に多様な家族形態を受け入れる姿勢に変わる。 - LDPでは財政再建派として、財政規律を重視する。 - 靖国神社参拝に賛同し、最初の選挙でも功績として語られている。 - 日本の核武装については国際情勢に応じて議論すべきと主張。 - LGBTの権利支援に力を入れるなど、リベラルな政策も範囲に持ち始めている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 弁護士としての経歴に裏打ちされた法律知識が強み。 - 初選挙から近年まで一貫して確固とした支持基盤を持ち、6期当選を果たしている。 - 防衛大臣としての失脚は指導力の限界を露呈するものとなったが、リベラル派と保守派の間でバランスを取ろうとする姿勢は議論を呼ぶ。 - 女性議員として、ジェンダーやLGBTQ関連の課題に取り組む姿勢から、時には保守派から距離を取る覚悟も見える。
大河原まさこ(おおかわら まさこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 71歳 (1953年04月08日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (東京・生活者ネットワーク→)(民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(菅直人G) |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 神奈川県横浜市に生まれ、横浜市立城郷小学校を卒業。 - フェリス女学院中学校・高等学校を経て、国際基督教大学教養学部社会科学科を卒業。 - 映画・舞台製作会社「アトリエ41」に入社し、映画・舞台製作に関わる。 - 生活協同組合に加入し、食品安全条例の制定を求める直接請求運動に参加するなど、環境問題等の活動に従事。
政治家としてのキャリア
- 1993年、東京都議会議員選挙に世田谷区選挙区から東京・生活者ネットワーク公認で出馬し、初当選。 - 1999年、東京都議会議員補欠選挙で再選を果たす。 - 2001年の東京都議会議員選挙で3選。 - 2007年、第21回参議院議員通常選挙で東京都選挙区から民主党公認で初当選。 - 2013年、民主党の公認を受けられず無所属で参議院選挙に挑む、落選。 - 2016年、民進党公認で比例区から参議院選挙に出馬するも落選。 - 2017年、立憲民主党の比例北関東ブロックから衆議院議員初当選。 - 2021年、衆院選で比例東京ブロックから再選。
政治活動上の実績
- 2007年、参議院議員選挙においてトップ当選を果たし、国のかたち研究会に所属。 - 2011年、参議院本会議における憲法審査会規程の採決で党方針に反して棄権する。 - 2013年、参院選で公認候補の一本化方針に逆らい無所属で出馬、落選。 - 2019年、衆議院内閣委員会で杉田水脈議員の発言を批判し、慰安婦問題での立場を明確に表明。
政治的スタンス
- 日本国憲法第9条を含む憲法改正に反対。 - 憲法への緊急事態条項の創設に反対。 - 原子力発電は不要と考え、反原発を主張。 - カジノ法案には反対の立場。 - 日本の核武装に反対し、非核三原則を支持。 - 女性宮家の創設に賛成。 - アベノミクスを評価せず、経済政策に批判的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 国連や他国との歴史問題、特に慰安婦問題に対する積極的な関与と発言により、人権問題を重視する姿勢を示す。 - 左半身麻痺の後遺症を抱えながらも現職を続け、障がい者支援と共生社会の理念を強く支持している。 - 地域での条例制定を求める草の根活動から政治キャリアを開始し、生活者目線の政治を志向している。