2024年10月衆議院議員ランキング 17回戦
稲田朋美 vs 堀内詔子
勝: 稲田朋美
戦評
国会議員Aは長年にわたるキャリアを持ち、防衛大臣などの経験が豊富で、法律的知識をもとに政策に取り組んできた。一方で、議員Bは幅広い教養と専門性を持ち、地元密着の草の根運動を展開し、特に難病支援で具体的成果を上げている。議員Aは財政規律を重視しつつもリベラルな姿勢を持ち、議員Bは保守的な政策を強調しつつ行動力を示す。
稲田 朋美(いなだ ともみ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1959年02月20日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 福井1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1959年、福井県越前市に生まれる。 - 1977年に京都府立乙訓高等学校を卒業。 - 1981年、早稲田大学法学部を卒業。 - 1982年、司法試験に合格し、翌年司法修習生となる。 - 1985年、大阪弁護士会に弁護士登録、2008年以降は福井弁護士会に所属。 - 1989年弁護士の稲田龍示と結婚。翌年、税理士登録。 - 2004年に弁護士法人光明会の代表に就任するが、代表を巡る情報の齟齬が後に問題となる。
政治家としてのキャリア
- 2005年、自由民主党から福井1区で出馬し初当選。 - 2009年、2012年、2014年、2017年、2021年の衆議院選挙で再選されている。 - 2012年、第2次安倍内閣で内閣府特命担当大臣(規制改革)などを務める。 - 2014年、国家公務員制度担当大臣に就任。 - 2014年、自民党政務調査会長に就任。 - 2016年、防衛大臣に任命される。 - 2018年、自民党総裁特別補佐に、2019年には自民党幹事長代行に就任。
政治活動上の実績
- 2014年、自民党政務調査会長として政策提言に関与する。 - 2016年、防衛大臣在任中に自衛隊の日報問題が発生し、辞任に追い込まれた。 - 靖国神社参拝を何度か行っているが、防衛省職務中は辞退することがあった。 - 政調会長時代に、プライマリーバランス黒字化を目指し、党内での財政政策を推進する役割を果たした。 - 2020年、LGBT法推進に関与し、保守派内部から批判される。
政治的スタンス
- 伝統的な家庭観に基づく政策が中心だったが、次第に多様な家族形態を受け入れる姿勢に変わる。 - LDPでは財政再建派として、財政規律を重視する。 - 靖国神社参拝に賛同し、最初の選挙でも功績として語られている。 - 日本の核武装については国際情勢に応じて議論すべきと主張。 - LGBTの権利支援に力を入れるなど、リベラルな政策も範囲に持ち始めている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 弁護士としての経歴に裏打ちされた法律知識が強み。 - 初選挙から近年まで一貫して確固とした支持基盤を持ち、6期当選を果たしている。 - 防衛大臣としての失脚は指導力の限界を露呈するものとなったが、リベラル派と保守派の間でバランスを取ろうとする姿勢は議論を呼ぶ。 - 女性議員として、ジェンダーやLGBTQ関連の課題に取り組む姿勢から、時には保守派から距離を取る覚悟も見える。
堀内 詔子(ほりうち のりこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 59歳 (1965年10月28日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | 山梨2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 山梨県笛吹市石和町出身。 - 学習院大学文学部卒業。 - 学習院大学大学院人文科学研究科博士前期課程修了、博士後期課程単位取得退学。 - 文学修士(学習院大学・1990年)。 - フジヤマミュージアムの館長を2006年から2016年まで務める。 - 父の小林喬はフコク生命第7代社長、母・小林絢子は東京家政大学文学部教授。 - 家族には、多数の政治家や貴族院議員の親族がいる。 - 学芸員資格、教員免許(高校2級、中学1級外国語)、宅地建物取引士、狩猟免許などを保有。
政治家としてのキャリア
- 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で比例南関東ブロックにて初当選。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙にて比例復活で再選。 - 2016年、第3次安倍第2次改造内閣で厚生労働大臣政務官に就任。 - 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で小選挙区初当選し3選。 - 2018年、予算委員会理事、自由民主党党総務に就任。 - 2020年、菅義偉内閣で環境副大臣兼内閣府副大臣に就任。 - 2021年、第1次および第2次岸田内閣で東京五輪・パラ担当大臣、ワクチン接種推進担当大臣として入閣。
政治活動上の実績
- 2014年、難病のシャルコー・マリー・トゥース病の難病指定実現のための署名活動を実施。 - 2017年、選挙において小選挙区で初当選。再び自民党の追加公認を受ける。 - 2021年、岸田内閣で東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣に就任し、10万9000票で小選挙区4選を達成。 - 質問時間を残し終了したことで野党から批判を受けた(2018年)。 - 政治資金収支報告書において私費で支払った香典代や靖国神社、宗教団体への支払いが問題視される場面もあった。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成、特に9条改正を支持。 - 緊急事態条項の憲法設置に賛成。 - 高度プロフェッショナル制度導入や消費税率引き上げに支持。 - アベノミクスを評価し支持。 - カジノ解禁に賛成。 - 女性宮家の創設に賛成する一方で、選択的夫婦別姓制度には反対。 - 米軍普天間飛行場の辺野古移設について、沖縄県が譲歩すべきとの立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 地元に密着した草の根運動を展開し、幅広い支持を得ている。 - 難病指定問題などにおいて行動の速さを示す。 - 政治家系譜の出身であり、広範な人脈を持ち、特定支持者を得た影響力がある。 - 多くの資格と学歴を持ち、幅広い教養と専門性を持っている。 - 自民党党員獲得数ランキングでは6年連続で上位、組織能力が窺える。 - 長年にわたり多くの公職を経験しており、政策における経験値が高い。