2024年10月衆議院議員ランキング 22回戦
稲田朋美 vs 国定勇人
勝: 稲田朋美
戦評
議員Aは長年にわたり議員として活動し、法律知識と確固とした支持基盤を持っていますが、リーダーシップに疑問が残る部分もあります。一方で、リベラルな政策にも徐々に寛容になっていることがわかります。議員Bは市長時代に経験を積み、衆議院議員としても活動を始めていますが、法的問題の疑惑が過去にあり、政策姿勢に一貫性が欠けることがあります。それぞれの強みと弱みを考慮すると、議員Aの豊富な経験と法的知識が政治における判断力に寄与する可能性が高いため、より適切な選択となるでしょう。
稲田 朋美(いなだ ともみ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1959年02月20日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 福井1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1959年、福井県越前市に生まれる。 - 1977年に京都府立乙訓高等学校を卒業。 - 1981年、早稲田大学法学部を卒業。 - 1982年、司法試験に合格し、翌年司法修習生となる。 - 1985年、大阪弁護士会に弁護士登録、2008年以降は福井弁護士会に所属。 - 1989年弁護士の稲田龍示と結婚。翌年、税理士登録。 - 2004年に弁護士法人光明会の代表に就任するが、代表を巡る情報の齟齬が後に問題となる。
政治家としてのキャリア
- 2005年、自由民主党から福井1区で出馬し初当選。 - 2009年、2012年、2014年、2017年、2021年の衆議院選挙で再選されている。 - 2012年、第2次安倍内閣で内閣府特命担当大臣(規制改革)などを務める。 - 2014年、国家公務員制度担当大臣に就任。 - 2014年、自民党政務調査会長に就任。 - 2016年、防衛大臣に任命される。 - 2018年、自民党総裁特別補佐に、2019年には自民党幹事長代行に就任。
政治活動上の実績
- 2014年、自民党政務調査会長として政策提言に関与する。 - 2016年、防衛大臣在任中に自衛隊の日報問題が発生し、辞任に追い込まれた。 - 靖国神社参拝を何度か行っているが、防衛省職務中は辞退することがあった。 - 政調会長時代に、プライマリーバランス黒字化を目指し、党内での財政政策を推進する役割を果たした。 - 2020年、LGBT法推進に関与し、保守派内部から批判される。
政治的スタンス
- 伝統的な家庭観に基づく政策が中心だったが、次第に多様な家族形態を受け入れる姿勢に変わる。 - LDPでは財政再建派として、財政規律を重視する。 - 靖国神社参拝に賛同し、最初の選挙でも功績として語られている。 - 日本の核武装については国際情勢に応じて議論すべきと主張。 - LGBTの権利支援に力を入れるなど、リベラルな政策も範囲に持ち始めている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 弁護士としての経歴に裏打ちされた法律知識が強み。 - 初選挙から近年まで一貫して確固とした支持基盤を持ち、6期当選を果たしている。 - 防衛大臣としての失脚は指導力の限界を露呈するものとなったが、リベラル派と保守派の間でバランスを取ろうとする姿勢は議論を呼ぶ。 - 女性議員として、ジェンダーやLGBTQ関連の課題に取り組む姿勢から、時には保守派から距離を取る覚悟も見える。
国定 勇人(くにさだ いさと)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 52歳 (1972年08月30日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)自由民主党(二階派) |
選挙区 | (比)北陸信越 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1972年8月30日、東京都千代田区神田神保町で生まれる。 - 駒場東邦中学校・高等学校を卒業。 - 一橋大学商学部では、清水啓典ゼミに所属し、ラグビー同好会に参加。 - 大学4年次に1年留年し、中華人民共和国北京市に留学。 - 1997年、郵政省(現総務省)に入省。同期に倉田哲郎(箕面市長)がいる。 - 総務省内では情報通信政策局放送政策課政策係長、大臣官房総務課総括国会第三係長を歴任。 - 2003年から1年間、新潟県三条市へ出向し、総務部参事兼情報政策課長を務めた。その際の2004年豪雨では災害対策本部長を務めた。 - 2006年、総務省情報通信政策局地域通信振興課課長補佐に就任。 - 総務省を退官し、三条市長選に立候補するために総務省を去る。
政治家としてのキャリア
- 2006年11月に三条市長選挙で初当選し、全国最年少市長となる。 - 2010年に再選、無投票で2014年、2018年に三選、四選を果たす。 - 2011年、地方を守る会を設立し、代表世話人に就任。 - 2020年10月15日、次期衆院選の準備のため三条市長を辞職。 - 2021年11月、衆議院議員として初当選、比例北陸信越ブロックから選出。 - 現在、環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官を務める。
政治活動上の実績
- 三条市長時代には2011年に約175億円の被害が生じた平成23年7月豪雨の災害復旧を指揮。 - 2020年6月、新型コロナウイルス対策の財源として自身の給与を減額。 - 2016年、新潟県知事選で公職選挙法違反の疑いで書類送検されるも不起訴処分となる。 - 2021年衆議院選で立憲民主党候補に僅差で敗れるも比例復活で当選。
政治的スタンス
- 憲法改正については「どちらかといえば賛成」とし、自衛隊の保持明記、地方公共団体の権限強化を主張。 - 救済措置(緊急事態条項導入)について賛成の姿勢を示す。 - 安全保障においては、敵基地攻撃や北朝鮮への圧力に関し慎重な立場を取る。 - LGB規定、選択的夫婦別姓制度に対し「どちらとも言えない」と表明。 - 森友学園問題の再調査には消極的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 総務省出身で自治体行政に精通しており、災害対応の経験を有する。 - 比較的若い時期に市長として長期間務め、行政の第一線でのリーダーシップを発揮。 - 炎上した選挙法違反事案では法的に問題ないとされたものの、説明責任を問われる可能性がある。 - 現在の政策姿勢では慎重なスタンスを取ることが多く、支持基盤を広げるにはさらなる適応が求められる。