2024年10月衆議院議員ランキング 30回戦
稲津久 vs 河野太郎
勝: 河野太郎
戦評
議員Aは地方議員経験が豊富で、地域密着型の政治活動を長年続けており、特に北海道における政策実行において信頼を築いてきました。農林水産や厚生労働分野では実務経験があり、地域社会や家族政策に関するバランスの取れたスタンスが評価されます。また、LGBTQ+権利の擁護や夫婦別姓問題への理解を示し、リベラル側面を含む政策を推進しています。一方で、国際関係においてもロシアからの入国制限を受けるなど、注目を集めている点があります。 議員Bは全国規模での政治経験が豊富で、外務、防衛、デジタル改革といった広範な分野での大臣職を歴任し、特に中東外交やデジタル社会の施策において功績があります。彼の政治スタンスは政府の効率化とエネルギー政策に明確な方向性を持っており、原油依存を減らすための再生エネルギーの導入を強く推進しています。また、消費者関連の改革や行政効率化における手腕も認識されていますが、これらの改革に対しては批判と支持が交錯しています。 議員Aは地域密着型で地方と都市のバランスを意識した政策が得意であり、特に地元を重視する地盤を持っています。議員Bはグローバルな視点で日本の役割を考え、デジタルや国際関係での革新を重視する姿勢を示しています。 どちらも優れた部分がありますが、国の多様なニーズに応答できる広範な視野と革新の志向を持つ議員Bが、多くの人々の期待に応えられる可能性があります。
稲津 久(いなつ ひさし)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 67歳 (1958年02月09日生) |
所属政党 | 公明党 |
選挙区 | 北海道10 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 北海道芦別市に生まれる。 - 北海道芦別高等学校卒業。 - 専修大学商学部を卒業。商学士の称号を得る。 - 特別養護老人ホームに勤務し、その後、医療法人仁恵会中野記念病院で事務長を務める。
政治家としてのキャリア
- 1999年、北海道議会議員選挙に空知支庁管区地域から立候補し初当選、3期にわたり北海道議会議員を務める(1999年-2009年)。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙において公明党公認で比例北海道ブロックから立候補し初当選。 - 2012年、北海道10区より公明党公認・自由民主党推薦で立候補し、民主党現職閣僚を破り再選。第2次安倍内閣にて農林水産大臣政務官に任命。 - 2019年9月、第4次安倍第2次改造内閣で厚生労働副大臣(労働、年金、子育て担当)に就任。 - 公明党の幹事長代理や北海道本部代表など党内外での要職を歴任。
政治活動上の実績
- 北海道議会議員として3期にわたり地区の地方政治に貢献(1999年-2009年)。 - 第2次安倍内閣で農林水産大臣政務官に就任し、農業政策に関わる(2012年-2013年)。 - 厚生労働副大臣として労働、年金、子育て施策に参画(2019年-2020年)。 - 2022年、ロシアのウクライナ侵攻に対する日本の政策支援に関連し、ロシアからの入国禁止措置を受ける。
政治的スタンス
- 憲法改正に関して、一般にどちらかといえば賛成の立場を取っている。 - 憲法9条については改正反対の立場であり、自衛隊明記についてもどちらかといえば反対。 - 改正すべき憲法項目として、環境権やプライバシー権の新設を提唱。 - 選択的夫婦別姓や同性婚の法改正についてはどちらかといえば賛成。 - LGBT理解増進法案の早期成立を支持。 - アベノミクス政策を評価する立場。 - 特定秘密保護法案には賛成の投票をした。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年の北海道議会および衆議院での立法経験を有する。 - 農林水産、厚生労働分野での副大臣及び政務官など、実務に携わり政策実行能力があることを示している。 - 憲法やジェンダー問題に関してバランスの取れたスタンスを持ち、社会的寛容性を示唆。 - ロシアからの入国制限を受けるなど、国際的関係においても役割を果たしている。 - 政治家としての誠実さと情熱は評価される点であり、特に地元地域の代表としての感覚を磨いている。
河野 太郎(こうの たろう)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1963年01月10日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(宮澤派→麻生派) |
選挙区 | 神奈川15 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1963年、神奈川県平塚市に生まれる。 - 慶應義塾中等部と高等学校を卒業。高校では競走部で主将を務めた。 - 1981年、慶應義塾大学経済学部に入学後、すぐに退学し、渡米してサマースクールやボーディングスクールを経て、ジョージタウン大学に入学。 - 1985年、ジョージタウン大学国際学部比較政治学科を卒業。在学中、アラン・クランストン上院議員の選対本部で働く。 - 日本に帰国後、富士ゼロックスに入社し、調査統計部などで勤務。 - 1993年、日本端子に転職し、自動車や電気機器の部品メーカーの開発生産や海外輸出を担当。
政治家としてのキャリア
- 1996年、第41回衆議院議員総選挙で神奈川15区から自民党公認で立候補し当選。以降9回当選。 - 自民党では無派閥としてスタートし、後に麻生派に所属。 - 2009年、自民党総裁選挙へ出馬するも、谷垣禎一に敗北。 - 2015年、初入閣し、国家公安委員長、行政改革担当大臣などを歴任。 - 2017年、外務大臣に就任。 - 2019年、防衛大臣に就任。 - 2020年、菅内閣で行政改革担当大臣。 - 2022年、デジタル大臣に就任。 - 2021年、自民党総裁選に出馬し、2回目の挑戦。
政治活動上の実績
- 1996年から衆議院議員として神奈川15区で活動中(2021年時点で9期連続当選)。 - 外務大臣として100か国を超える訪問を行い、特に中東外交を推進した。 - 防衛大臣時にイージス・アショア配備断念を発表。 - デジタル改革を推進し、行政改革としての「縦割り110番」も設置。 - 消費者庁の徳島移転を進めようとするも断念。
政治的スタンス
- 「小さな政府と大きな年金」を掲げ、基礎年金制度を消費税で支えることを提案。 - 原油や天然ガスへの依存を減らすべく再生可能エネルギーの導入を推進。 - TPP参加や外国人労働者の受け入れに賛成。 - 川口順子元外務大臣を「説明責任を果たしていない」と批判したことがある。 - 原発反対派からは批判されることもあるが、再稼働に関しては支持も表明。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政策実行力と改革推進への高い志向性がある。 - 父親から引き継いだ人脈や知名度がある点で国際的な視野を持つ。 - 厳しい評価もあるが、自身のスタイルを貫く姿勢が特徴。 - 事務処理能力とリーダーシップを発揮し、各省省庁間での連携を推進。 - デジタルや行政改革、外交といった広範な分野で積極的に活動している。