2024年10月衆議院議員ランキング 11回戦
稲津久 vs 土屋品子
勝: 稲津久
戦評
両議員は豊富な経験と実績を持ち、それぞれの分野で活動しています。議員Aは北海道議会議員として長年地元に貢献し、農林水産や厚生労働分野での具体的な実務経験を持つ一方、議員Bは広報や女性活躍推進、復興など幅広い分野での役職を歴任しています。 議員Aは憲法や社会政策に対して安定したバランスを持っており、特に農林水産と厚生労働分野での政策実行能力を示しています。また、ロシアからの入国禁止など国際的な影響を受けるという国際的な感覚も備えています。 一方、議員Bは文化交流や受動喫煙防止策、選択的夫婦別姓制度を推進するなど、少数派への配慮と国民全体の健康に対する積極的な政策を打ち出しており、ここ数年で外交・復興政策でも忘れてはいけない役割を果たしています。 総合的に判断すると、バランスのとれた政策スタンス、長年の地元政治への貢献、農林水産および厚生労働での政策実行能力、国際的状況への対応などから議員Aが次の選挙で再選されるべきと考えます。
稲津 久(いなつ ひさし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年02月09日生) |
所属政党 | 公明党 |
選挙区 | 北海道10 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 北海道芦別市に生まれる。 - 北海道芦別高等学校卒業。 - 専修大学商学部を卒業。商学士の称号を得る。 - 特別養護老人ホームに勤務し、その後、医療法人仁恵会中野記念病院で事務長を務める。
政治家としてのキャリア
- 1999年、北海道議会議員選挙に空知支庁管区地域から立候補し初当選、3期にわたり北海道議会議員を務める(1999年-2009年)。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙において公明党公認で比例北海道ブロックから立候補し初当選。 - 2012年、北海道10区より公明党公認・自由民主党推薦で立候補し、民主党現職閣僚を破り再選。第2次安倍内閣にて農林水産大臣政務官に任命。 - 2019年9月、第4次安倍第2次改造内閣で厚生労働副大臣(労働、年金、子育て担当)に就任。 - 公明党の幹事長代理や北海道本部代表など党内外での要職を歴任。
政治活動上の実績
- 北海道議会議員として3期にわたり地区の地方政治に貢献(1999年-2009年)。 - 第2次安倍内閣で農林水産大臣政務官に就任し、農業政策に関わる(2012年-2013年)。 - 厚生労働副大臣として労働、年金、子育て施策に参画(2019年-2020年)。 - 2022年、ロシアのウクライナ侵攻に対する日本の政策支援に関連し、ロシアからの入国禁止措置を受ける。
政治的スタンス
- 憲法改正に関して、一般にどちらかといえば賛成の立場を取っている。 - 憲法9条については改正反対の立場であり、自衛隊明記についてもどちらかといえば反対。 - 改正すべき憲法項目として、環境権やプライバシー権の新設を提唱。 - 選択的夫婦別姓や同性婚の法改正についてはどちらかといえば賛成。 - LGBT理解増進法案の早期成立を支持。 - アベノミクス政策を評価する立場。 - 特定秘密保護法案には賛成の投票をした。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年の北海道議会および衆議院での立法経験を有する。 - 農林水産、厚生労働分野での副大臣及び政務官など、実務に携わり政策実行能力があることを示している。 - 憲法やジェンダー問題に関してバランスの取れたスタンスを持ち、社会的寛容性を示唆。 - ロシアからの入国制限を受けるなど、国際的関係においても役割を果たしている。 - 政治家としての誠実さと情熱は評価される点であり、特に地元地域の代表としての感覚を磨いている。
土屋 品子(つちや しなこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 72歳 (1952年02月09日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)(無所属の会→)自由民主党(無派閥) |
選挙区 | 埼玉13 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都港区で生まれる。 - 浦和市立岸中学校を卒業。 - 共立女子高等学校を卒業。 - 聖心女子大学文学部歴史社会学科を卒業。 - 香川栄養専門学校を卒業。 - 栄養士、調理師、製菓衛生師の資格を取得。 - 父・土屋義彦の影響を受け、テレビ埼玉の料理番組に出演し、料理研究家としての活動を展開し、知名度を上げる。
政治家としてのキャリア
- 1996年の第41回衆議院議員総選挙で埼玉13区から無所属で立候補し、初当選。 - 2000年、無所属の会に所属し第42回衆議院議員総選挙で再選。 - 2001年、自由民主党に入党。 - 2002年、外務大臣政務官に就任(第1次小泉改造内閣)。 - 2006年、環境副大臣に就任(第1次安倍内閣)。 - 2013年、厚生労働副大臣に就任(第2次安倍内閣)。 - 2014年、衆議院外務委員長に就任。 - 自由民主党の広報本部や女性活躍推進本部で役職を歴任。 - 2023年、復興大臣として初入閣(第2次岸田第2次改造内閣)。
政治活動上の実績
- 2003年、政治資金規正法違反で姉が逮捕され、一時的に家族が政治の中心から離れることを余儀なくされたが、第43回衆議院議員総選挙で再選。 - 2009年、民主党新人に敗北し、衆議院議員ギを失うが、2012年には再び当選し政界復帰。 - 厚生労働副大臣在任中に健康増進法改正に賛成し、受動喫煙防止策を支持。 - 2021年、選択的夫婦別姓制度を推進する議員連盟の会長代行として活動。 - 2023年、復興大臣として福島原発事故の再生に関与。
政治的スタンス
- 選択的夫婦別姓制度導入を推進し、少数の人々の権利を擁護する発言を行う。 - 受動喫煙防止対策を支持し、飲食店の建物内禁煙を求める健康増進法改正に賛成。 - 日韓友好関係に積極的に取り組み、文化交流を促進する姿勢を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 各種資格を有し、多方面にわたって知識を持つ。 - 女性政治家として、ポジションの向上や活躍促進に貢献。 - 大叔父や父が政治に関与していたため、政治的背景や支持基盤に支えられた政治活動歴。 - 複数の副大臣経験から大臣としての資質を評価。 - 資産公開で女性トップとしての経済基盤が確認され、公私の透明性は高いと見られる。