2024年10月衆議院議員ランキング 15回戦
福島伸享 vs 落合貴之
勝: 落合貴之
戦評
国会議員Aは、地域における与野党の勢力図を変える実績を持ち、様々な政党の変遷を経ながらも政治活動を続け、現在は無所属での当選を果たしている点で注目されます。しかし、政治的スタンスが曖昧になることや、特定の政策(消費増税反対など)に対する強い主張があり、党内での位置が不安定だったことも見受けられます。一方、国会議員Bは、銀行員としての経済的バックグラウンドを活かし、政党を乗り換えつつも一貫した政治信条を持ち続け、多分野での政策提言を行っています。また、政治活動が第三者から高く評価されていることも強みです。このため、広い視野を持ち、経済的知見に基づいた政策運営が期待できる議員Bが次の選挙で選ばれるべきであると考えます。
福島 伸享(ふくしま のぶゆき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 54歳 (1970年08月08日生) |
所属政党 | 無所属 (民主党→)(民進党(高木G・玄葉G)→)(希望の党→)無所属(有志の会) |
選挙区 | 茨城1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 茨城県日立市で生まれる - 茨城大学教育学部附属中学校卒業後、茨城県立水戸第一高等学校に入学するも、神奈川県立鎌倉高等学校に転校、卒業 - 1年浪人し、1990年に東京大学に入学 - 東京大学農学部農業経済学科を1995年に卒業 - 1995年、通商産業省に入省(2001年に経済産業省に改組) - 2003年に退官し、東京財団研究部ディレクター、筑波大学客員教授、学習院女子大学非常勤講師などを歴任
政治家としてのキャリア
- 2003年11月の第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で茨城1区から出馬するも落選 - 2005年9月の第44回衆議院議員総選挙に再び民主党公認で出馬するも落選 - 2009年8月、第45回衆議院議員総選挙で初当選(茨城1区) - 2012年12月の第46回衆議院議員総選挙で落選 - 2014年12月の第47回衆議院議員総選挙で比例復活により再選 - 2017年9月、希望の党に合流後、第48回衆議院議員総選挙で再度落選 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で無所属で当選、野党共闘の下、茨城1区で再度国政復帰
政治活動上の実績
- 2012年、消費増税法案に反対票を投じる(民主党から党員資格停止処分を受ける) - 2016年、民主党政策調査会副会長兼国会対策副委員長就任 - 2016年2月、TPP協定に関する国会質問で著作権に関する日本の損害賠償制度に疑問を呈した - 2017年、森友学園問題で安倍晋三に対する国会質問を行い問題の本質を探る役割
政治的スタンス
- 2012年、選択的夫婦別姓制度導入に賛成表明(2017年には「どちらともいえない」とスタンスを曖昧に) - 民主党の「若手有志の会」にて民主党の解党を提案 - 子どもへのワクチン接種に慎重な態度を示し、超党派議員連盟に所属している
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 第45回衆議院議員総選挙で茨城1区にて初めて非自民の議席を獲得した功績 - 森友・加計問題での精力的な追及により、政権に対する批判的な声を代表する存在 - 選挙における困難も経験しており、再挑戦を果たす努力と粘り強さを持つ - 様々な政党の変遷を経た政治活動から、現実的かつ柔軟な政治家としての適応力を持つ
落合 貴之(おちあい たかゆき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 45歳 (1979年08月17日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (みんなの党→)(無所属→)(結いの党→)(維新の党→)(民進党(江田G)→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(重徳派) |
選挙区 | 東京6 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都世田谷区生まれ。 - 世田谷区立駒沢小学校、世田谷区立駒沢中学校、國學院高等学校を卒業。 - 慶應義塾大学経済学部経済学科を卒業し、学士(経済学)を取得。 - 三井住友銀行に入行し、銀行員としてのキャリアを積む。 - 江田憲司衆議院議員、松田公太参議院議員の秘書を務め、政治の経験を積む。
政治家としてのキャリア
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙にみんなの党公認で東京6区から出馬するが、落選。 - 2013年、特定秘密保護法の賛成に反発してみんなの党を離党。 - 2014年、結いの党および維新の党の結党に参加。 - 第47回衆議院議員総選挙に維新の党公認で出馬し、比例代表で復活当選。 - 民主党・維新の党の合流により結党された民進党に参加。 - 2017年、立憲民主党結党に伴い無所属で出馬し、選挙区で初の当選を果たす。 - 2020年、新・立憲民主党に参加。党内で財務局長などの役職を歴任。
政治活動上の実績
- 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で初当選。 - 2017年10月の総選挙で自民党候補を僅差で破り、選挙区で初当選。 - 2016年、国会議員活動評価でNPO法人による「三ツ星」を取得。 - 2020年、著書『民政立国論』が尾崎行雄記念財団のブックオブザイヤー国政部門大賞に選出。
政治的スタンス
- 憲法改正に対し、過去の判断を見直しつつも最終的には反対。 - 集団的自衛権の行使に反対。 - 防衛力強化は「どちらかといえば賛成」。 - 非核三原則を堅持し、核武装の議論にも反対。 - 女性宮家の創設や選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。 - 原子力発電やカジノ解禁に反対。 - 教育の無償化に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 学生時代からシンクタンク設立やバックパッカーとしての経験を持ち、国際的な視野を有する。 - 非常に多様な政治経験があり、政党を乗り換えながらも一貫した政治信条を持ち続けた。 - 銀行員としての経済的バックグラウンドを持つため、経済政策に強みを持つ。 - 多数の議員連盟に所属し、多方面から政策提言。 - 政治活動が評価され、NPO法人の評価で最高位を獲得している。