2024年10月衆議院議員ランキング 29回戦
神田潤一 vs 渡辺創
勝: 神田潤一
戦評
議員Aは金融分野での豊富な専門知識を持ち、内閣府大臣政務官として政府の一員としての実績を積んでいます。経済学のバックグラウンドと金融界での経験は、経済政策におけるリアルな視点を提供することができ、地方と中央の架け橋となる役割を担う意図があるため、金融安定性やフィンテックに関して高度な政策立案が期待できます。 一方、議員Bは、ジャーナリストとしての経歴を活かして広い国民との対話を目指しています。地方政治での経験を生かし、多様性を重んじ環境問題に対してはっきりとした立場を持っており、現代の社会課題に対する鋭い視点を提供します。憲法の改正についても慎重で、慎重な政策調整に長けている可能性が高いです。 選択の基準としてどの分野に力点を置くかによります。経済・金融政策の専門性と具体的な施策の実効性を重視するなら議員A、社会政策や多様性への対応や環境政策を重視するなら議員Bが適しています。
神田 潤一(かんだ じゅんいち)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 54歳 (1970年09月27日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | 青森2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 青森県八戸市に生まれる。曽祖父は八戸市長を務めた神田重雄、父は八戸市議会議員の神田洋一。 - 青森県立八戸高等学校卒業。 - 東京大学経済学部を卒業後、1994年に日本銀行に入行。 - 2000年に米イェール大学で修士号を取得。 - 日本銀行金融機構局にて主要行や外国金融機関等のモニタリング・考査を担当(2004年以降)。 - 2011年から2012年まで日本生命に出向し、運用リスク管理を担当。 - 2014年に日本銀行の考査グループ長として活躍。 - 2015年から2017年まで金融庁に出向、決済制度・フィンテックの調査・政策企画を行う。 - 2017年、マネーフォワードに入社し執行役員に、子会社の代表取締役社長にも就任。2021年まで務めた。
政治家としてのキャリア
- 2021年8月に自由民主党の青森2区総支部長に就任。 - 2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で初当選し、青森2区から衆議院議員として活動開始。 - 2022年2月、宏池会(岸田派)に入会。 - 内閣府大臣政務官として2023年に任命され、政府の一員としての責務を担う。
政治活動上の実績
- 2021年の第49回衆議院議員総選挙において、青森2区で12万6137票を獲得し、得票率61.53%で当選。 - 自由民主党たばこ特別委員会の幹事として、健康政策や関連法制についても関与。
政治的スタンス
- 自由民主党における政策推進に傾注し、たばこ特別委員会に関与。 - 金融安定性およびフィンテックに関する政策企画に強い関心と知見を有する。 - 大島理森氏の後継として、地方政治と中央政治の橋渡し役を目指す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 経済学のバックグラウンドと豊富な金融分野での経験は、政策決定における現実的かつ専門的なアプローチを可能にしている。 - 日本銀行や金融庁出身のエキスパートとしての視点は、経済関連の法案審議に資する。 - 実家の政治的背景(祖父、父の政治活動歴)と、自身の市民へのサービス志向が、地域の声を国政に届ける使命感に貢献。 - 政治と金融界の両方でリーダーシップを発揮する能力と、国際的な学術経験を有する。
渡辺 創(わたなべ そう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 47歳 (1977年10月03日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | 宮崎1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 宮崎県宮崎市出身。 - 宮崎市立東大宮小学校、宮崎市立東大宮中学校卒業。 - 宮崎県立宮崎北高等学校に進学するも、腰の手術・入院のため中退。 - 宮崎県立宮崎東高等学校(単位制)を卒業。 - 2001年3月、新潟大学法学部を卒業。 - 毎日新聞社に入社し、横浜支局や東京本社政治部に勤務。
政治家としてのキャリア
- 2009年末、政治家への転身を決意し、毎日新聞社を退社。 - 2010年7月、第22回参議院議員通常選挙で民主党公認として立候補するも次点で落選。 - 2011年4月、宮崎県議会議員選挙に宮崎市選挙区から民主党公認で立候補し初当選。 - 2015年4月、宮崎県議会議員選挙で再選。 - 2018年、立憲民主党宮崎県総支部連合会設立時の初代代表に就任。 - 2019年4月、宮崎県議会議員選挙で3期目の当選。 - 2021年9月、宮崎県議会議員を辞職。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で立候補し、宮崎1区で初当選。
政治活動上の実績
- 2021年、衆議院議員総選挙にて宮崎1区で初当選し、現在も衆議院議員として活動中。 - 2024年の立憲民主党代表選挙で枝野幸男の推薦人となり、出馬会見では進行役を務めた。
政治的スタンス
- 憲法改正について、「どちらかと言えば必要はない」と2021年のアンケートで回答。 - 憲法9条への自衛隊の明記に反対。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成し、同性婚の法制化も支持。 - LGBTなど性的少数者をめぐる理解増進法案の早期成立を支持。 - クオータ制の導入に賛成の意向。 - 原子力発電依存度のゼロを目指す姿勢を示し、新型コロナウイルス対策として消費税率の一時的引き下げを支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたる新聞記者の経験を基に、国民と政治の橋渡しとしての役割をめざす。 - 複数の選挙に参戦し、敗北を重ねつつも挑戦を続けた点から、粘り強さや決断力が感じられる。 - 様々な社会問題への関心が高く、多様性の擁護や環境問題に対する明確なビジョンを持っている。 - 地元宮崎を含む地方政治の経験があり、政策の現場への理解が深い。 - 他国問題よりも国内政治、とりわけ地方の視点から政治を考える姿勢がある。