2024年10月衆議院議員ランキング 10回戦
石橋林太郎 vs 井上英孝
勝: 石橋林太郎
戦評
議員Aと議員Bの比較を行うと、どちらの議員もそれぞれに問題点がありますが、状況によって選ばれるべきかが異なります。議員Aは旧統一教会との関わりについて批判を受けたものの、一定の距離を置くと宣言したことはリスク管理としての一面を持っています。さらに国交省の政務官としての国政経験も評価される要素です。一方、議員Bは世襲議員でありながら独自の政治スタンスを明確にしようとしている姿勢は評価できますが、幾つかの倫理上の問題が未解決であること、社会問題への意識が不明瞭であることが懸念されます。選択できる立場が一概にどちらかに限定されない状況ですが、現時点では国際問題や組織運営の経験が豊富な議員Aが次の選挙で選ばれるべきであると考えます。
石橋 林太郎(いしばし りんたろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 46歳 (1978年05月02日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | (比)中国 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1978年、広島県広島市安佐南区で生まれる。 - 安田小学校、広島大学附属中学校・高等学校を卒業。 - 大阪外国語大学を中退後、スリランカで仏教を学ぶため留学。 - 父の石橋良三が広島県議会議員であり、その事務所職員として経験を積む。 - 広島北ホテルの取締役を務めるなど、民間企業での役職を経験。
政治家としてのキャリア
- 2015年、広島市安佐南区選挙区から無所属で広島県議会議員選挙に初当選。 - 2019年、自由民主党から広島県議会議員再選を果たす。 - 2021年11月5日、衆議院議員に初当選し、比例中国ブロックから立候補。 - 自由民主党の岸田派(現在は無派閥)に一時所属。
政治活動上の実績
- 2015年4月、初めて広島県議会議員に当選し、県政に参画。 - 2021年、衆院選で初当選し、国会議員として活動。 - 2023年、国土交通大臣政務官に就任し、国政での役割を担う。 - 河井事件後の広島3区の立候補者選定に関して自民党広島県連の支部長に内定。 - 過去に統一教会関連団体のイベントに共同実行委員長として参加し、のちに団体との距離を置くと声明。
政治的スタンス
- 伝統や文化の保護と継承の重要性を表明。 - 2021年の衆院選でのアンケートには回答せず、政策の詳細は不明な点が多い。 - 2023年8月、ロシアの脱植民地化を目指す東京宣言に署名し、国際的な問題への関心を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 所有資格は防災士、ソフトボール第三種審判員、英語能力も持つ。 - 旧統一教会と密接な関係を持つ団体との関わりが問題視され、距離を置くと述べた経緯があるが、関連団体への政務活動費の支出は批判を招く。 - 自民党内で多数の党員を獲得し、そのうち旧統一教会関係者が多く含まれていたことが指摘され透明性に疑問がある。
井上 英孝(いのうえ ひでたか)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 53歳 (1971年10月25日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (自由民主党→)(大阪維新の会→)(旧日本維新の会→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1971年10月25日、大阪府大阪市港区に生まれる。 - 大阪貿易学院高等学校(現開明高等学校)を卒業。 - 近畿大学商経学部を卒業し、経済学を専攻。 - 大学卒業後、アメリカへの留学を経験。 - 1998年より母・井上淑子が務める大阪市会議員の秘書を開始。
政治家としてのキャリア
- 2003年、大阪市会議員選挙に港区選挙区から自由民主党公認で立候補し初当選。以後、3期9年間務める。 - 2010年6月、自民党を離党し、大阪維新の会の結党に参加。 - 2012年11月、大阪市議会議員を辞職。同年の衆議院議員総選挙に大阪1区から日本維新の会公認で出馬し初当選。 - 2014年、日本維新の会分党にともない、橋下徹大阪市長による新党結成グループに参加し、維新の党結党へ加わる。 - 2017年の第48回衆議院議員総選挙にて、比例近畿ブロックで復活当選し3選。 - 2021年、衆議院議員総選挙で4選を果たす。 - 2022年9月、党常任役員・選対本部長代行に就任。
政治活動上の実績
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙にて大阪1区で初当選。 - 2014年、維新の党公認で衆議院議員再選を果たす。 - 2015年からの維新の再編において、新たに結党されたおおさか維新の会に参加。 - 衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員長などを歴任。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に9条の改正についても支持。 - 集団的自衛権の行使に賛成。 - 未だ実現していないが、緊急事態条項の設定を主張。 - 原子力発電を日本に必要ないと考え、アベノミクスについては賛否を示してきた。 - 同性婚の法律化には明確な意見を持たず、選択的夫婦別姓には「どちらかと言えば賛成」。 - クオータ制の導入には反対。 - 靖国神社参拝に関しては不明確な姿勢が続く。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 世襲議員として大阪市議を3期経験し、政治家の道を歩んできた。 - 政治資金管理に関して、不適切な処理を過去に行っており、反省を表明している。 - 地元での発言等が原因で侮辱罪や暴行罪での告訴を受けるなど、倫理面での課題が指摘されている。 - 自分の信条に関しては一定のスタンスを持って発言するが、社会問題に対する意識の明確さが乏しいとされる。 - 娯楽の喫煙を擁護する議員連盟に所属し、民主主義における公正さや健康思考との整合性に疑問が持たれる。