2024年10月衆議院議員ランキング 9回戦
盛山正仁 vs 海江田万里
勝: 盛山正仁
戦評
議員Aは環境政策や法務に深い実績を持ち、特にバリアフリー法やエコツーリズム法の制定など、政策形成において具体的な成果を持っています。また、最新では統一教会に対する解散命令請求やNASAとの協定を締結するなど、国際的な問題にも積極的に対処しており、内外の問題への対応力があるとみられます。議員Bはかつて経済評論家としての経験を持ち、経済政策分野での専門性を持つ一方で、経済産業大臣時の原発事故対応の遅延をし、批判を受けたり、党代表としての責任を取って辞任した過去があります。両名とも一部批判を受けた経験がありますが、A議員の方がより現職の文部科学大臣として国際的協定や教育政策に関与していることが、将来的な課題に向けた政策実行力として評価できるため、A議員を選ぶべきと考えます。
盛山 正仁(もりやま まさひと)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 71歳 (1953年12月14日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(古賀派→岸田派→無派閥) |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 兵庫県西宮市出身、父は新聞販売店を経営。 - 灘中学校・高等学校を経て、東京大学法学部第3類(政治コース)卒業。 - 1977年、運輸省入省。海運局総務課に配属。 - 国土交通省でバリアフリー推進、環境政策に従事した。 - 環境省で地球温暖化対策や外来種規制法の制定に携わった。 - 2004年から環境省地球環境局総務課長、2005年から国土交通省総合政策局情報管理部長を務める。
政治家としてのキャリア
- 2005年、第44回衆議院議員総選挙で初当選(兵庫1区)。 - 自民党総務会総務、国土交通委員会委員などを務める。 - 2009年、衆議院議員選挙で落選し、大学教員として活動。 - 2012年、衆議院議員に再選され、法務大臣政務官を務める。 - 法務副大臣として内閣府副大臣も兼任。 - 2019年、厚生労働委員長に就任。 - 2023年、文部科学大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2005年からバリアフリー新法、観光立国推進基本法、海洋基本法、エコツーリズム推進法を成立に尽力。 - 2012年から入国管理や観光立国を担当、法務大臣政務官として活動。 - 2023年10月、文部科学大臣として統一教会に対する解散命令を請求。 - 2024年、NASAとの協定で日本人宇宙飛行士2人の月面着陸計画を締結。
政治的スタンス
- 憲法改正、とくに9条への自衛隊明記に賛成。 - 敵基地攻撃能力の保有に賛成し、外交方針も政府を支持。 - 選択的夫婦別姓制度や同性婚、クオータ制については多少の賛成意見を持つ。 - 原子力発電の依存度を下げるべきだと考える。 - 消費税率10%は当面維持すべきとする考え。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 知識豊富で環境政策に精通しており、博士(法学)・(商学)を持つ。 - 統一教会との関係についての疑惑が報道されたが、関係を否定している議員としての一面が注目を集める。 - 政策立案能力があるが、旧統一教会との関係に関して批判を受けることもある。 - 政治キャリアを通じて学術界と政治界の橋渡し役を果たしてきたが、透明性に関する議論が続いている。
海江田 万里(かいえだ ばんり)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 75歳 (1949年02月26日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (税金党→)(日本新党→)(市民リーグ→)(旧民主党→)(民主党(鳩山G→)→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(近藤G) |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
• 東京都立鷺宮高等学校を卒業し、慶應義塾大学法学部政治学科に進学。大学では松本三郎教授に師事。 • 卒業後、タレント政治家の野末陳平参議院議員の秘書を務め、その後はタレント、経済評論家として独立。 • バブル経済が盛んだった1980年代には財テク指南書を多く執筆し、人気の経済解説者として活動。 • テレビやラジオで活躍する一方、テレビ東京「TXNニュース THIS EVENING」のキャスターや朝日放送テレビ「海江田万里のパワフルサタデー」の司会を務めた。
政治家としてのキャリア
• 1986年、第14回参議院議員選挙に税金党公認で出馬し落選。 • 1993年、第40回衆議院議員総選挙に日本新党から出馬し初当選。その後、民主新党クラブ、旧民主党などを経て立憲民主党に所属。 • 内閣府特命担当大臣(経済財政政策、科学技術政策)、宇宙開発担当大臣、経済産業大臣、原子力経済被害担当大臣を歴任。 • 民主党政策調査会長や民主党代表など党の要職を務める。 • 衆議院副議長(第68代)として選出され、各種委員会の委員長も担当。
政治活動上の実績
• 2010年、内閣府特命担当大臣として初入閣し、2011年には経済産業大臣として福島第一原子力発電所事故の対応に尽力。 • 経済産業大臣として福島第一原発事故関連の遮水壁建設の判断遅延が批判の的となり、後に辞任を表明。 • 民主党代表として党勢の回復に取り組むが、2014年衆院選で党首として落選、代表を辞任。 • 安愚楽牧場破綻問題では、過去の投資推奨を理由に訴訟を起こされるも、最終的に賠償責任は問われなかった。
政治的スタンス
• 安全保障関連法や憲法改正には反対の立場を取っている。 • 選択的夫婦別姓制度や同性婚への法改正に賛成。ジェンダー平等を重視する姿勢。 • 原子力発電の必要性を否定し、再生可能エネルギーの推進を支持。 • 森友・加計学園問題などで政府の対応を厳しく批判。政府の不正や不透明性に対する強い警戒感を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
• 長年の議員経験に基づく政治的洞察と知識を持ち、特に経済分野での専門性は高い。 • かつての落選と復活当選、党の代表辞任など挫折を経験し、その後の再挑戦に見る忍耐と柔軟性。 • 一部では中国との関係を重視する姿勢を持ち、国際問題においても積極的な関与が見られる。 • 政治献金問題や安愚楽牧場問題に関しては批判される立場もあり、透明性や説明責任に関する意識向上が必要とされる。