2024年10月衆議院議員ランキング 18回戦
盛山正仁 vs 塩川鉄也
勝: 塩川鉄也
戦評
議員Aは長い行政経験を持ち、特に環境政策やバリアフリー推進などの分野で実績があります。一方で、旧統一教会との関係についての疑惑があり、国民の信頼を損なう可能性があります。政策面で、選択的夫婦別姓制度や同性婚に柔軟な姿勢を示していることは、進歩的な価値観を支持する有権者にとって好まれる要因です。また、原子力発電の依存度を下げる姿勢はエネルギー政策における安全性や持続可能性を考慮した立場です。 一方、議員Bは地方公務員出身で、地方の行政に密接に関わってきた経験があります。原発反対や特定秘密保護法への反対、企業団体献金の廃止を主張するなど庶民派の立場をとっています。また、長年にわたり継続して国会議員を務め、比例での当選が多い点からも、党組織内での地位を確立していることが伺えます。地方出身であることや、地方への愛着を示している点は地元有権者に強いアピールポイントとなり得ます。 両者を比較した際に、議員Aは広範な政策分野でのリーダーシップと改革志向を持ち合わせていることが強みですが、一部の疑惑がマイナス要因です。議員Bは、特に庶民派としての政策姿勢が支持を得ており、国民生活の改善に重点を置いている点が評価されます。 国民生活への具体的な影響を考慮すると、B議員のアプローチがより国民に寄り添った視点を持っていると判断されるため、次の選挙では議員Bが選ばれるべきです。
盛山 正仁(もりやま まさひと)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 71歳 (1953年12月14日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(古賀派→岸田派→無派閥) |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 兵庫県西宮市出身、父は新聞販売店を経営。 - 灘中学校・高等学校を経て、東京大学法学部第3類(政治コース)卒業。 - 1977年、運輸省入省。海運局総務課に配属。 - 国土交通省でバリアフリー推進、環境政策に従事した。 - 環境省で地球温暖化対策や外来種規制法の制定に携わった。 - 2004年から環境省地球環境局総務課長、2005年から国土交通省総合政策局情報管理部長を務める。
政治家としてのキャリア
- 2005年、第44回衆議院議員総選挙で初当選(兵庫1区)。 - 自民党総務会総務、国土交通委員会委員などを務める。 - 2009年、衆議院議員選挙で落選し、大学教員として活動。 - 2012年、衆議院議員に再選され、法務大臣政務官を務める。 - 法務副大臣として内閣府副大臣も兼任。 - 2019年、厚生労働委員長に就任。 - 2023年、文部科学大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2005年からバリアフリー新法、観光立国推進基本法、海洋基本法、エコツーリズム推進法を成立に尽力。 - 2012年から入国管理や観光立国を担当、法務大臣政務官として活動。 - 2023年10月、文部科学大臣として統一教会に対する解散命令を請求。 - 2024年、NASAとの協定で日本人宇宙飛行士2人の月面着陸計画を締結。
政治的スタンス
- 憲法改正、とくに9条への自衛隊明記に賛成。 - 敵基地攻撃能力の保有に賛成し、外交方針も政府を支持。 - 選択的夫婦別姓制度や同性婚、クオータ制については多少の賛成意見を持つ。 - 原子力発電の依存度を下げるべきだと考える。 - 消費税率10%は当面維持すべきとする考え。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 知識豊富で環境政策に精通しており、博士(法学)・(商学)を持つ。 - 統一教会との関係についての疑惑が報道されたが、関係を否定している議員としての一面が注目を集める。 - 政策立案能力があるが、旧統一教会との関係に関して批判を受けることもある。 - 政治キャリアを通じて学術界と政治界の橋渡し役を果たしてきたが、透明性に関する議論が続いている。
塩川 鉄也(しおかわ てつや)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 63歳 (1961年12月18日生) |
所属政党 | 日本共産党 |
選挙区 | (比)北関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 埼玉県入間郡日高町(現・日高市)で生まれる。 - 埼玉県立川越高等学校を卒業後、東京都立大学(1949-2011)人文学部に進学。 - 大学在学中に日本共産党と出会い、日本民主青年同盟に加入する。 - 学生自治会委員長を務め、埼玉西南地区委員長や日本共産党埼玉西南地区委員長も兼任。 - 大学卒業後、地方公務員として日高市役所に勤務。 - 市役所勤務を経て、日本共産党専従職員に転じる。
政治家としてのキャリア
- 1996年 第41回衆議院議員総選挙に共産党公認で埼玉9区から出馬するも落選。 - 2000年 第42回衆議院議員総選挙で埼玉8区に国替えしたが重複立候補していた比例北関東ブロックで復活当選。 - 2003年 第43回衆議院議員総選挙で埼玉8区から出馬し比例で2選。 - 2005年 第44回衆議院議員総選挙で埼玉8区から出馬し比例で3選。 - 2006年1月 第24回党大会で党中央委員に選出。 - 2009年 第45回衆議院議員総選挙で埼玉8区から出馬し比例で4選。 - 2012年 第46回衆議院議員総選挙に比例北関東ブロック単独で出馬し5選。 - 2014年 第47回衆議院議員総選挙に比例北関東ブロック単独で出馬し6選。 - 2017年 第48回衆議院議員総選挙に比例北関東ブロック単独で出馬し7選。 - 2020年 第28回党大会第1回中央委員会総会で幹部会委員に選出。 - 2021年 第49回衆議院議員総選挙に比例北関東ブロック単独で出馬し8選。
政治活動上の実績
- 2003年 静岡空港建設に反対し、国会議員署名活動で署名者に参加。 - 2005年 PSE問題において、中古家電の商業販売規制に関する追及活動を国会で行う。 - 憲法改正と集団的自衛権の行使に反対し、表明した。 - 原発の再稼働反対、および廃炉の立場を表明。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛同し、国民世論の重要性を強調。 - 永住外国人へ地方参政権付与に向けた活動に参加。 - アベノミクスを評価しないとし、批判。 - 特定秘密保護法に反対の立場を示す。 - 健康増進法改正案に賛成し、受動喫煙防止を目的にした飲食店等の禁煙を支持。
政治的スタンス
- 静岡空港建設に反対。 - 中古家電に対する規制であるPSE法に反対し、法制度の不備を追及。 - 選択的夫婦別姓制度に賛同。 - 憲法改正と集団的自衛権の行使に反対。 - 原発再稼働せず廃炉化を支持。 - TPP交渉参加に反対。 - 国会議員の定数削減は不要との見解。 - 企業団体献金の廃止を主張。 - アベノミクスを否定。 - 首相の靖国神社参拝に反対。 - 村山・河野談話の継承を支持。 - 特定秘密保護法に反対。 - 健康増進法改正による公共施設での禁煙を支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 埼玉県出身で、地方公務員の経験を持ち、地域の行政や政策に直接関与してきた。 - 日本共産党に長く所属し、党内で様々な役職を歴任した制度的なリーダーシップ経験を持つ。 - 人柄として、几帳面な性格が挙げられ、計画性や細やかさが政治活動にも現れている。 - 家庭や地域への愛着が強く、地方の文化や生活に対する理解が深い。 - 国民生活に寄り添った政策提案や社会改革に積極的な姿勢を見せている。