2024年10月衆議院議員ランキング 6回戦
田野瀬太道 vs 福田昭夫
勝: 福田昭夫
戦評
両議員ともに政治経験が豊富で、それぞれ異なるアプローチで地域に貢献してきました。しかし、議員Aは教育・スポーツ政策の積極的関与という重要な成果を持ちながら、不祥事のために国民からの信頼を損なう可能性があります。その点はリーダーシップや倫理観に疑問符がつきます。一方、議員Bは長期的な行政経験と、政治スタンスの一貫性、そして挑戦的な精神を持ち合わせています。地方選挙で実績を積み重ね、県知事としての経験を持つ議員Bは、特に現行の政策に対して革新志向を持ち、一部から評価されたその決断力が次期選挙での選択材料として有利になるでしょう。
田野瀬 太道(たのせ たいどう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 50歳 (1974年07月04日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党(石原派・谷垣G)→)(無所属→)自由民主党(森山派→無派閥) |
選挙区 | 奈良3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 奈良県五條市生まれで、地元の五條市立五條小学校、五條市立五條中学校を卒業。 - 西大和学園高等学校を経て、早稲田大学第二文学部を卒業し、学士(文学)を取得。 - 1997年10月から、衆議院議員であった父、田野瀬良太郎の秘書を務める。 - 2010年12月には、社会福祉法人愛誠会なかよし保育園の理事長に就任。 - 2012年には、社団法人橿原青年会議所の理事長も務める。
政治家としてのキャリア
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙で初当選し、奈良4区で自民党公認候補に選出。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2016年、文部科学大臣政務官、内閣府大臣政務官、復興大臣政務官に就任。 - 2017年の第48回衆議院議員総選挙では選挙区割りの変更に伴い奈良3区で3選。 - 2020年、文部科学副大臣兼内閣府副大臣に就任し教育、スポーツを担当。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙に無所属で立候補し再選。後に自民党に追加公認され復党。
政治活動上の実績
- 2012年、第46回衆院選で初当選し、4期に渡って衆議院議員として活動。 - 2020年、文部科学副大臣としての就任後、教育・スポーツ政策に関与した。 - 2021年、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言下での夜間外出が報道問題となり、文部科学副大臣を罷免される。 - 2019年、西大和学園入学式場での後援会勧誘問題が指摘され、学校での政治的中立性が問われる不祥事が発生。
政治的スタンス
- 奈良県産木材の活用を促進するため、上下流連動による木材利用促進コンソーシアムを設立。 - 首都機能移転による地方創生を主張し、これを「地方創生の起爆剤」として捉えている。 - 選択的夫婦別姓制度については導入に賛成。 - 日本のTPP参加に反対しており、農業分野の関税保護を強く主張している。 - 国家の核武装に関しては国際情勢によって検討の余地があるとする考え。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 秘書時代からの長い政治経験があり、政策提言や法案審議に一定の関与がある。 - 教育・福祉分野での活動経験があり、その領域に関する理解が深い。 - 銀座での夜間外出に関する不祥事などから判断される倫理観やリーダーシップの側面は国民の信頼を揺るがす要因となりうる。 - 地元資源活用の意欲を持っているが、政策実行において透明性と公正性が求められる。
福田 昭夫(ふくだ あきお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年04月17日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (無所属→)(民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(泉G) |
選挙区 | 栃木2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1948年4月17日、栃木県河内郡豊岡村(現:日光市)に生まれる。 - 栃木県立今市高等学校を卒業。 - 東北大学教育学部教育学科を卒業。在学中は学生運動に没頭していた。 - 両親が教員であったため教育職を志していたが叶わず、1971年に今市市役所に就職。 - 今市市役所では財政課長を務め、1991年に退職し今市市長選に出馬して当選した。
政治家としてのキャリア
- 1991年に無所属で今市市長に初当選し、以降3期9年務めた。 - 2000年、栃木県知事選挙に出馬し当選。民選第15代栃木県知事を務めた。 - 2005年、民主党公認で衆議院議員として初当選し、以降6期にわたり当選。 - 衆議院懲罰委員長、総務大臣政務官(野田内閣)などを歴任。 - 立憲民主党栃木県連代表を務める。
政治活動上の実績
- 今市市長時代には全国青年市長会会長を務めた(1997年)。 - 栃木県知事時代には「分度推譲立県」を掲げたが、広く県内に浸透しなかった(2000-2004年)。 - 衆議院議員としては民主党新人議員勉強会の初代会長を務めた(2005年以降)。 - 2012年、消費税法案に反対し、総務大臣政務官の辞表を提出し、党方針に反して採決を欠席(厳重注意処分を受ける)。 - 2017年、希望の党への合流を拒否して無所属で立候補し当選。自民党現職に勝利した。
政治的スタンス
- 永住外国人への地方選挙権付与に反対。 - 原子力発電を日本に必要ないとし、反対の立場を取る。 - 憲法第9条の改正には反対するが、憲法全体の改正には賛成。 - 憲法への緊急事態条項の創設に賛成。 - カジノ解禁に反対。 - 日本の核武装を将来にわたって検討すべきでないとし、非核三原則を支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 福田氏の知事時代の政策や行動に対しては、具体的見解の浸透が課題となっており、これが国民への議員としての信頼にどのように影響するかが問われる。 - 政党を渡り歩く行動や、国会議員として党方針に対立的な行動を取る一方で、政策に対する一貫性も一定程度保っているため、その点が支持層にどのように受け入れられるかは評価が分かれる所。 - 過去に総務大臣政務官時代の辞表提出や、無所属での選挙出馬決断など決断力と反骨精神を示すエピソードがあることに、一部から評価される。