2024年10月衆議院議員ランキング 5回戦
田村貴昭 vs 野間健
勝: 田村貴昭
戦評
議員Aは地域政治に密着したキャリアを持ち、一貫したスタンスを保っている点が評価できる。長期にわたる政策提案活動と市民との対話を重視しているが、大きな政策実行の実績は少ない。また、党派を超えた支持の限界が指摘されている。 一方、議員Bは商社や政策秘書としての幅広い経験を有し、松下政経塾で培った政策立案能力が期待されるが、政治資金管理の問題やスタンスの変遷が信頼性に影響を及ぼす可能性がある。いくつかの重要な法案に対する姿勢の一貫性が問われることもある。 この評価に基づくと、不祥事やスタンス変更に伴う信頼問題がある議員Bよりも、長期的に一貫した政治スタンスを維持し、地域に根差した活動を行っている議員Aの方が安定した選択と考えられる。
田村 貴昭(たむら たかあき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 63歳 (1961年04月30日生) |
所属政党 | 日本共産党 |
選挙区 | (比)九州 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1961年、大阪府枚方市に生まれる。 - 北九州市立大学法学部政治学科を卒業。 - 卒業後、日本共産党の職員として活動。 - 北九州市議会議員として小倉北区選挙区から出馬し、2期(1997年〜2005年)を務める。
政治家としてのキャリア
- 北九州市議会議員を2期務めた後、衆議院議員選挙に挑戦。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙に比例九州ブロックから出馬するも落選。 - 2009年、再び比例九州ブロックから出馬し落選。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙に出馬するも落選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙にて比例九州ブロックで初当選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で福岡10区から出馬、落選するも比例復活で2期目の当選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙では比例九州ブロックで3選。
政治活動上の実績
- 2014年:衆議院議員に初当選。選挙後、共産党が比例九州ブロックで躍進したことが報じられる。 - 2017年:福岡10区で敗北するが、比例復活を果たし2期目を続ける。 - 2021年:比例九州ブロックから出馬し、3選を果たす。 - 地域に対する政策提案や市民との対話集会を積極的に実施しているが、大規模な政策実行に関する記録はない。
政治的スタンス
- 憲法9条の改正に反対の立場を取る。 - 集団的自衛権の行使容認にも反対。 - アベノミクスを評価しない姿勢を明確にしている。 - 原子力発電所は日本に必要ないと主張。 - 村山談話、河野談話を見直すべきではないと考えている。 - ヘイトスピーチを法律で規制することに賛成。 - 選択的夫婦別姓制度導入に賛成。自由に選択できる社会を支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長期にわたる政治活動を通じて、一貫して日本共産党の理念に基づいた政策を推進している。 - 共産党職員としての経験が政治活動に活かされているが、党派を超えた支持の広がりには限界があると考えられる。 - 地域に根ざした議会経験から、地方政治の理解においての強みがある。 - 高い倫理観を求められる中で、特に不祥事の報告はされていないが、今後の政策実行力を見極める必要がある。
野間 健(のま たけし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年10月08日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (無所属→)(民主党→)(国民新党→)(無所属(長島G)→)(希望の党→)(旧国民民主党→)立憲民主党(小沢G・重徳派) |
選挙区 | 鹿児島3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1958年10月8日、東京都世田谷区に生まれる。 - 鹿児島県日置市で育ち、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。 - 大学在学中、弁論部幹事長を務める。 - 大学卒業後、総合商社兼松江商に入社。 - 1991年、松下政経塾に入塾。 - 1993年、松下政経塾を卒業、同年無所属で衆議院議員総選挙に出馬するが落選。 - 財団法人日本友愛協会事務局長を務め、参議院議員秘書を経て、1998年よりケイアンドケイプレス取締役、月刊日本編集委員を務める。
政治家としてのキャリア
- 2005年、民主党公認で鹿児島3区から衆議院議員総選挙に出馬するが落選。 - 松下忠洋の秘書を務め、その後金融担当大臣秘書官、国民新党政務調査会長、国会対策委員長を歴任。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で下鹿児島3区から国民新党公認で初当選。 - 2013年、国民新党を離党し無所属に。 - 2014年の第47回総選挙で無所属で当選。 - 2017年、希望の党に参加し、第48回総選挙で落選。その後、立憲民主党に所属。 - 2021年、第49回総選挙で立憲民主党公認で当選。
政治活動上の実績
- 2009年、松下忠洋の秘書として、経済産業副大臣秘書、金融担当大臣秘書官を歴任。 - 2012年、国民新党政務調査会長及び国会対策委員長に就任。 - 2021年、衆議院議員総選挙で自民党候補を破り3回目の当選を果たす。 - 特定秘密保護法案では採決で賛成票を投じたが、後に反対を表明。 - 政治団体の収支報告書の記載漏れが判明し、訂正を行うも事務ミスと説明。
政治的スタンス
- 郵政株売却、水道民営化に反対。 - 農林・畜産業、自給率7割を目指す政策を掲げる。 - 消費税率5%の引き下げを主張。 - 医療、介護、保育職員の準公務員化を提案。 - 日本国憲法の改正に賛成。 - 集団的自衛権の行使について過去には見解が変遷。 - TPP参加に反対。 - 選択的夫婦別姓制度や女性宮家の創設に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治団体の収支報告書に関する不祥事があり、政治資金管理において問題が指摘されている。 - 経歴には商社勤務や政策秘書としての経験が多く、政界での幅広い人脈と政策立案の経験がある。 - 政治スタンスが時期によって変更されている点があり、信念について問われる場面も。 - 松下政経塾での学びにより、政策立案能力が期待される一方、法案への対処がブレることも。