2024年10月衆議院議員ランキング 27回戦
田所嘉徳 vs 坂本祐之輔
勝: 田所嘉徳
戦評
議員Aと議員Bの比較を行うと、二人の議員はそれぞれ異なる強みを持っています。議員Aは長期間にわたる政治キャリアを持ち、地方から国政まで幅広い分野で活躍してきました。彼の得意とする分野には法務と地方行政があり、特にデジタル化や産業の国内回帰を推進する姿勢が見られます。また、消費税増税を支持するなど、経済面での現実的な方針を持っています。一方、議員Bは市長としての経験を活かし、福祉の増進や住民生活向上に注力してきました。特にノーマライゼーションのまちづくりを目指し、弱者支援に重きを置いてきた実績があります。原発反対や選択的夫婦別姓制度導入に賛成するなど、人権や多様性を重視する立場を示しています。ただし、政党を変わることが多く、一貫性に欠けるという指摘もあります。 最終的に、選ぶべき議員として議員Aを選択します。この判断の理由は、彼の長年にわたる政治経験からくる安定感と、多岐にわたる政策における具体的なプロジェクトの遂行能力です。特に、デジタル化と地方分散型社会の提唱は現代において非常に重要なテーマであり、国にとって持続的な利益をもたらす可能性があると考えられます。
田所 嘉徳(たどころ よしのり)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 71歳 (1954年01月19日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(石破G) |
選挙区 | (比)北関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 茨城県下館市(現、筑西市)生まれ。 - 栃木県立真岡農業高等学校卒業。 - 白鷗大学法学部卒業後、法科大学院修了。 - 1975年に建設会社を創業し、経営者として活動。 - 下館青年会議所理事長、日本青年会議所特別委員長を歴任。 - 1995年に下館市議会議員に初当選。
政治家としてのキャリア
- 1998年に茨城県議会議員に初当選し、4期連続で務める。 - 2012年、茨城1区から出馬して衆議院議員に初当選。 - その後、2014年、2017年、2021年の総選挙で再選(比例復活を含む)。 - 法務大臣政務官兼内閣府大臣政務官、法務副大臣を歴任。 - 自由民主党副幹事長、総務部会長などを務める。
政治活動上の実績
- 2015年10月から2016年8月までの第3次安倍改造内閣に法務大臣政務官兼内閣府大臣政務官を務める。 - 2021年、地方行政から情報通信、消防、マイナンバー制度などを担当する自民党総務部会長に就任。 - 農林水産業の国内回帰やデジタル推進に関する政策を提唱。 - 消費税増税に関して、2014年と2017年のアンケートで税率引き上げを支持。 - 受動喫煙防止法案に反対し、現代技術を活用すべきと主張。
政治的スタンス
- 農林水産業の国内生産強化と食料自給率の向上を主張。 - デジタル化の推進とマイナンバー制度の活用を推奨。 - コロナワクチンの早期承認や医療体制強化を重視。 - 地方分散型の国づくりを提案。 - 消費税増税に一貫して賛成。 - 河野談話の見直しや選択的夫婦別姓制度導入に反対。 - 自民党たばこ議員連盟、日本会議国会議員懇談会に所属。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長期にわたり議員を務め、法務や地方行財政に精通している。 - 現実的な経済政策への賛同と、危機管理に対する認識が強い。 - 家族や個人の権利について保守的な立場を取る。 - 長い政治キャリアの中で、地元および国政での幅広い問題に取り組んできた。 - 一部政策においては積極的かつ具体的な提案を行いつつ、多様な団体活動にも関わっている。
坂本 祐之輔(さかもと ゆうのすけ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 70歳 (1955年01月30日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (無所属→)(日本維新の会→)(維新の党→)(民進党(松野グループ)→)(希望の党→)(無所属→)(旧立憲民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | (比)北関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1955年1月30日、埼玉県東松山市生まれ。 - 東松山市立松山第一小学校、東松山市立松山中学校、埼玉県立松山高等学校を卒業。 - 1980年3月、日本大学文理学部体育学科を卒業。 - 大学卒業後、東京都墨田区向島の料亭「櫻茶ヤ」、愛媛県砥部町の日本料理店「真砂家」で修行。 - 29歳で家業の「料亭 坂本屋」を継ぎ、同社代表取締役に就任した。 - 1990年1月、社団法人 東松山青年会議所理事長に就任。
政治家としてのキャリア
- 1987年、東松山市議会議員に初当選。 - 1991年、再選を果たし、市議を2期務めた。 - 1994年、東松山市長に初当選し、4期16年にわたり市長を務めた。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で日本維新の会から出馬し比例復活で初当選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で再び比例復活で当選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で落選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で比例復活当選し、現在も衆議院議員として在職中。
政治活動上の実績
- 埼玉県東松山市長在任中、「生活重視・福祉優先」を掲げ、「ノーマライゼーションのまちづくり」を進めた。 - 2007年、障害児の就学支援制度を見直し、就学相談調整会議を創設し、希望する学校へ全員が入学できるようにした。 - 2008年、リーマン・ショックで市の社債購入問題が発生。自身は関与を否定したが、市長給与の50%カットを行う。 - 2014年、維新の党結党時に埼玉県総支部代表に就任。 - 民進党結成時に旧維新の党代表として大会の進行役議長を務め、副代表に就任。
政治的スタンス
- アベノミクスに対して評価をしない。 - 原発は不要と考えている。 - 村山談話・河野談話の見直しを提案。 - ヘイトスピーチを法律で規制することを支持。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。 - 憲法9条に自衛隊の根拠規定を追加することを支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- ノーマライゼーションのまちづくりなど、福祉の向上に向けた実績を挙げている。 - 立場を超えて改革を求める姿勢が見られる。 - 過去の不祥事に対して適切な対応をしようとする誠実さも見られる。 - 政治的な転身を繰り返す一方で、議員として多数の当選経験を有し、地域代表としての信頼を得ている。 - 多様な党への所属経歴は、柔軟な対応力を示す一方で一貫性の欠如と見ることもできる。