2024年10月衆議院議員ランキング 8回戦
田中英之 vs 金田勝年
勝: 金田勝年
戦評
議員Bは長年にわたる政治経験を持ち、法務大臣や外務副大臣としての役割から幅広い行政経験を持っています。また、法改正などで成果を上げています。一方で、公職選挙法違反や失言などの問題が彼の政治キャリアに影を落としています。ただし、集団的自衛権や原発再稼働への支持、死刑制度存続の立場など、彼の政策スタンスは一貫性があり、特定の支持層には大きな影響力を持っていると思われます。議員Aの方は、政治の透明性に関する問題、特に統一教会との関与が取り沙汰されていることが国民の懸念を引き起こす要因となっています。政策面では選択的夫婦別姓や女性宮家創設に反対するなど、保守的なスタンスが強調されます。博識ではありますが、彼のニュースとして報道された居眠りは、一般国民との距離感を広げる可能性がある行動です。したがって、問題点が多いですが、議員Bの方が政策実行力と経験の点で選ばれる可能性があると判断されます。
田中 英之(たなか ひでゆき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 54歳 (1970年07月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(谷垣G→無派閥→菅義偉G) |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 京都府京都市で生まれる。 - 幼少期から京都市内の西京極幼稚園、西京極小学校、西京極中学校に通学。 - 京都成章高等学校を経て、京都外国語大学を卒業。 - 大学卒業後、京都外国語大学の職員として勤務する。 - 父親が京都市会議長の任期中に急死、政治の道に進むきっかけとなる。
政治家としてのキャリア
- 1999年4月、京都市会議員選挙に出馬し初当選。その後、4期にわたり市会議員として活動。 - 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で自由民主党から出馬し、初当選。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で三選。 - 2018年、第4次安倍第1次改造内閣で国土交通大臣政務官に就任。 - 2021年、第1次岸田内閣で文部科学副大臣に就任。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で重複立候補していた比例近畿ブロックで再び当選。
政治活動上の実績
- 文部科学副大臣や国土交通大臣政務官として、政策立案や行政運営の経験を持つ(2018年、2021年)。 - 嵐山の鵜飼文化を守るための嵐山鵜飼観光文化振興協会設立に貢献(2018年)。 - 2021年には統一教会系イベントに関連して名前が上がり、関与が報道される。 - 衆院本会議中に居眠りをしていたとの報道が流れる(2022年)。
政治的スタンス
- 選択的夫婦別姓制度の導入にはどちらかといえば反対。 - 女性宮家の創設に反対。 - 原発ゼロ政策に反対し、原発継続を支持。 - 過去に日本会議国会議員懇談会や神道政治連盟国会議員懇談会、日本の印章制度・文化を守る議員連盟(幹事)に所属。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家一家の背景を持ちながらも、独自のキャリアを形成している。 - 文部科学副大臣や国土交通大臣政務官として行政経験が豊富。 - 伝統文化保護に積極的な姿勢を見せる一方で、タバコ業界での関係も持ち続けている。 - 統一教会との関与が取り沙汰されたことで、政治家としての透明性や信頼性が問われる場面もあった。
金田 勝年(かねだ かつとし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 75歳 (1949年10月04日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(竹下派→二階派) |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1949年10月4日、秋田県南秋田郡昭和町(現・潟上市)生まれ。 - 父親の勤務で昭和町、雄勝町、増田町と移り住む。 - 増田中学校、秋田高校卒業。 - 1968年、秋田県立秋田高等学校卒業。 - 東京大学受験予定であったが東大紛争で入試が中止、一橋大学経済学部に入学。 - 大川政三教授や荒憲治郎教授のゼミに参加。 - 1973年、一橋大学経済学部を卒業後、大蔵省に入省。 - 大蔵省では主計局総務課、東京国税局山梨税務署長などを歴任。 - プリンストン大学客員研究員として日米関係を研究。 - 1991年、証券局証券取引審査室長に就任。 - 1995年、主計局給与課長を最後に大蔵省を退官。
政治家としてのキャリア
- 1995年、第17回参議院議員通常選挙で秋田県選挙区から初当選。自民党に所属。 - 1999年、小渕第2次改造内閣で農林水産政務次官に就任。 - 2001年、第19回参議院議員通常選挙で再選。 - 2005年、第3次小泉改造内閣で外務副大臣に就任。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で衆議院議員に初当選。 - 2016年8月、第3次安倍第2次改造内閣で法務大臣として初入閣。 - 2020年、衆議院予算委員長に就任。 - 2023年、自由民主党総務会長代行に就任。
政治活動上の実績
- 2005年、外務副大臣として活躍。 - 2016年10月、法務大臣時代、死刑制度の廃止に否定的見解を示す。 - 2017年2月、テロ等準備罪に関する失言で野党から批判を受ける。 - 2017年5月、第193回国会で120年ぶりの民法の大規模改正を成立させた。 - 森友学園問題や財務省公文書書き換え調査プロジェクトに参加し、財務省幹部からの聴取を行う(2018年)。 - 選挙で公職選挙法違反の疑いに関わる問題が発生(2012年、2014年)。
政治的スタンス
- 憲法改正および集団的自衛権の行使禁止の憲法解釈見直しに賛同。 - 日本国憲法第9条の改正と集団的自衛権行使の解禁に賛成。 - 原子力発電所の再稼働を支持。 - TPPに関する日本参加には反対の意向を示す。 - 死刑制度の存続に肯定的立場。 - 特定秘密保護法への支持を表明。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年の政治経験と省庁での勤務を背景に、行政改革や法改正を進めた実績を持つ。 - 失言や法案に関する混乱が指摘されることがあるため、説明責任やリーダーシップにおいて課題が見られる点がある。 - 死刑制度に対する強硬な立場は、死刑廃止を求めるグループからの批判の的となることがある。 - 選挙関連の不祥事が公職選挙法違反となった事例があり、クリーンな政治という観点での懸念を生じている。 - 長年にわたり日本会議国会議員懇談会や神道政治連盟国会議員懇談会に参加しており、民族主義的な立場を支持する背景がある。