2024年10月衆議院議員ランキング 26回戦
牧義夫 vs 石原宏高
勝: 石原宏高
戦評
両候補の評価において最も顕著なのは、両者がそれぞれ非常に異なる政治方針と実績を持っている点です。議員Aは厚生労働分野における長年の経験と政策的コミットメントが際立っており、特に消費増税に対する強い立場を示す一方で、過去に政党を転々とする不安定さや、一部スキャンダルが信頼性に影を落とす可能性があります。議員Bは特に国際的な場面での外交的働きや経済分野でのバックグラウンドが強みで、憲法改正や防衛力強化といった政策に積極的な姿勢ですが、過去に選挙違反疑惑が浮上しており、それが政治倫理の観点で問題視される可能性があります。最終的に、どちらを選ぶかは有権者がどの問題を重視するかに依然しますが、国際的な政策経験の豊富さと経済的な視点を持つ点でバランスが取れる議員Bを選定します。
牧 義夫(まき よしお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 67歳 (1958年01月14日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(国民の生活が第一→)(日本未来の党→)(生活の党→)(無所属→)(結いの党→)(維新の党→)(民進党(江田G・松野G→)(希望の党→)(国民民主党→)立憲民主党(階G・小沢G) |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1958年1月14日、愛知県名古屋市に生まれる。 - 名古屋市立陽明小学校、名古屋市立汐路中学校、愛知県立昭和高等学校卒業。 - 上智大学文学部哲学科に入学するが中退。 - 防衛庁広報紙の記者として勤務。 - 衆議院議員鳩山邦夫の秘書を務めた。
政治家としてのキャリア
- 2000年6月、第42回衆議院議員総選挙に民主党公認で愛知4区から立候補し初当選。 - 以降、43回、44回、45回衆議院議員総選挙で再選し計4期当選。 - 2009年、衆議院厚生労働委員長に就任。 - 2011年9月、野田内閣で厚生労働副大臣に就任し、野田第1次改造内閣でも留任。 - 2012年に消費増税法案に抗議して副大臣を辞任し、同年民主党を除籍。その後、日本未来の党、結いの党、維新の党、希望の党等様々な党を経て、立憲民主党に所属。 - 2021年10月の第49回衆議院議員総選挙で比例復活し7選。 - 2024年より立憲民主党ネクスト文部科学大臣を務める。
政治活動上の実績
- 2011年、副大臣在任中の厚生労働行政に関わり、野田内閣での消費増税法案をめぐって反対票を投じた(2012年)。 - 2012年、消費増税に抗議し厚生労働副大臣を辞任。 - 愛知県選挙区での選挙活動において、2012年の第46回衆議院議員総選挙で落選するものの、その後の選挙で比例復活により復帰。 - 「流通ビジネス推進議員連盟」での活動に関してマルチ商法に対する姿勢で批判を受ける(2006年)。 - 障害者郵便制度悪用事件に関する報道で名誉毀損を訴え、損害賠償を得る(2012年)。
政治的スタンス
- 非喫煙者や未成年者を受動喫煙から守る法律の制定に賛成。 - 憲法9条の改正に反対。 - 2030年代に原発ゼロを目指す。 - 選択的夫婦別姓制度の導入についてどちらとも言えないとの立場を示す。 - 歴史事実に関する議論では、一部の歴史認識に関して異論を持つ姿勢。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 複数政党での活動を経ており、異なる政策グループとの連携調整能力が求められる。 - 消費増税に反対し、内閣に対する抗議活動を行うなど、自身の政治信念を貫く姿勢を示している。 - マルチ商法関連の騒動や郵便不正事件に関する誤報など、過去のトラブルにより信頼性に対する課題が指摘されることもある。 - 長らく厚生労働分野を中心に活動しており、この分野における経験と知識が豊富。
石原 宏高(いしはら ひろたか)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1964年06月19日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(石原派→岸田派→無派閥) |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1964年、神奈川県逗子市に生まれる。 - 慶應義塾幼稚舎、慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校を卒業。 - 慶應義塾大学経済学部経済学科を1988年に卒業。大学では国際経済理論及び経済発展理論を専攻し、全ゼミナール委員長を務める。 - 1988年、日本興業銀行に入行。 - 銀行員としてキャリアを積む。同期入社の三木谷浩史との親交がある。
政治家としてのキャリア
- 2003年、第43回衆議院議員総選挙に初出馬(東京3区から)するも落選。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙で初当選。 - 2013年、外務大臣政務官に就任。 - 2016年、内閣府副大臣に就任(沖縄・北方対策など担当)。 - 2019年、環境副大臣兼内閣府副大臣。 - 2023年、内閣総理大臣補佐官(国家安全保障に関する重要政策及び核軍縮・不拡散問題担当)に就任。
政治活動上の実績
- 2005年、衆議院財務金融委員会委員に就任し、自由民主党青年局次長も務める。 - 2013年、台風26号の被害にあった伊豆大島を石破幹事長と共に訪問。 - 2014年、国連人権理事会の定例会合で北朝鮮の人権侵害に関する決議案を提出。 - 同年、米国大統領バラク・オバマの訪日を政府代表として出迎える。 - 2019年、環境副大臣兼内閣府副大臣。 - 2020年、衆議院環境委員長。 - 第46回衆議院議員総選挙では票数が僅差で当選したが、直前に選挙違反疑惑が浮上。
政治的スタンス
- 憲法改正と日本の防衛力強化に賛成。 - 永住外国人への地方選挙権付与に反対。 - 外国人労働者の受け入れには慎重。 - 国内産業の保護を優先し、公共事業による雇用確保に賛成。 - 女性宮家創設に反対。 - カジノ特区に積極的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 多くの閣僚ポストを経験し、国内外での政策実施に関わってきた。 - 日本興業銀行での経済分野の経験を生かし、政策決定に貢献。 - 派閥を超えた人間関係構築の柔軟さ。 - いくつかの選挙で敗北経験を持つが、政治家としての再起能力がある。 - 過去に選挙違反や公職選挙法違反疑惑が浮上しており、政治倫理についての健全性が問われる場面も。