2024年10月衆議院議員ランキング 29回戦
瀬戸隆一 vs 松原仁
勝: 瀬戸隆一
戦評
議員Aは国家公務員としての経験を活かし、行政の実務に精通していることが評価ポイントです。特に、財務大臣政務官という重要な役職に就任していることから、今後の経済政策において影響力を持つ可能性があります。しかし、ジェンダーやLGBTに関する保守的なスタンスが時代の流れに合わないと批判される可能性があります。 一方、議員Bは長期にわたる国会議員としてのキャリアと、国家公安委員会委員長などを歴任した実績が目立ちます。幅広い政策分野に関わり、議論を呼ぶ立場を明確にすることで注目を集めてきましたが、多くの党を渡り歩いてきたことから、政治スタンスの一貫性が問われることもあります。 両者を比較すると、Aは現在財政面での役職を担っているため、現在の日本に必要な経済政策の遂行において貢献できる可能性があります。Bは豊富な経験と明確な主張を持ちつつも、政策に一貫性が見られないことから、急な政策変更などが懸念されます。 このため、議員Aの行政経験と現役での経済政策への関与に価値を感じ、今後の政策実施能力を重視したいと考えます。
瀬戸 隆一(せと たかかず)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 59歳 (1965年08月02日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(麻生派) |
選挙区 | (比)四国 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
・1965年(昭和40年)香川県坂出市で生まれる。 ・坂出市立西部小学校、坂出市立坂出中学校を卒業。 ・1984年、香川県立丸亀高等学校を卒業。 ・1989年、大阪府立大学工学部経営工学科を卒業。 ・1991年3月、東京工業大学大学院理工学研究科を修了。 ・1991年4月、国家公務員採用Ⅰ種試験(経済)に合格し郵政省に入省。 ・1995年、郵政省大臣官房国際部国際機関課ITU係長に就任。 ・2003年、日本郵政公社郵便貯金事業本部統合リスク管理部グループリーダーを務める。 ・2006年、岩手県警察本部警務部長に転じる。 ・2011年、内閣府被災者生活支援チーム企画官を兼任。 ・2011年10月、総務省より出向し、インテル株式会社イノベーション事業本部事業開発部長を務める。
政治家としてのキャリア
・2012年8月、次期衆議院選挙立候補のため総務省を退職。 ・2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で比例四国ブロックより復活当選し初当選。 ・2013年8月、自民党の派閥である為公会(麻生派)に入会。 ・2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で比例四国ブロックより復活し2選。 ・2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で落選。 ・2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で連続で落選。 ・2023年1月17日、比例四国ブロックで繰り上げ当選し国政復帰。 ・2023年9月、財務大臣政務官に就任。
政治活動上の実績
・2012年、第46回衆議院議員総選挙で初当選、自民党から出馬するも民主党の玉木雄一郎に僅差で敗れ比例で復活。 ・2014年、第47回衆議院議員総選挙で比例四国ブロックより復活し2選したが、香川2区では再度民主党の玉木に敗北。 ・2023年1月、繰り上げ当選により国政に復帰し、その後財務大臣政務官に任命される。
政治的スタンス
・憲法改正に賛成、特に「自衛隊の保持を明記」「環境権に関する条項の新設」などを支持。 ・集団的自衛権の行使を支持。 ・選択的夫婦別姓制度には反対。 ・同性婚を可能とする法改正にどちらかといえば反対。 ・原発の必要性を支持し、アベノミクス政策を評価する。 ・特定秘密保護法を支持し、日本会議国会議員懇談会に所属。 ・河野談話の見直しには肯定的な立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
・長年にわたる国家公務員としてのキャリアを背景に、行政の実務に精通していること。 ・国政復帰後即座に財務大臣政務官として重要な役職に就任したことは、政党内外で一定の評価を受けていることを示している。 ・複数回にわたる選挙での落選経験から得られた教訓や反省を今後の政策や活動にいかに反映させるかが問われる。 ・ジェンダー問題やLGBTに対する立場が保守的であるため、時代の変化に対する柔軟性が求められる。 ・所属する議員連盟や会合から明らかであるように、特定の政策に強い支持を示す一方で、バランスのとれた議論を進められるかどうかも重要である。
松原 仁(まつばら じん)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 68歳 (1956年07月31日生) |
所属政党 | 無所属 (新自由クラブ→)(無所属→)(自由民主党→)(新生党→)(新進党→) (民主党(鳩山G→雄志会→民社協会)→)(民進党→)(希望の党→)(無所属→)(立憲民主党→)無所属(立憲民主党・無所属) |
選挙区 | 東京3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1956年、東京都板橋区に生まれる。 - 東京都立豊島高等学校を卒業。 - 早稲田大学商学部を卒業し、在学中は鳥羽欽一郎ゼミでアメリカの企業を研究。 - 松下政経塾に第2期生として入塾。 - 1985年、東京都議会議員選挙に新自由クラブから出馬するが落選。
政治家としてのキャリア
- 1989年、東京都議会議員に無所属で初当選。 - 1996年、第41回衆議院議員総選挙に出馬し、次点で落選。 - 2000年、第42回衆議院議員総選挙にて初当選。 - 国家公安委員会委員長や拉致問題担当大臣など、様々な役職を歴任。 - 都議会議員から衆議院議員へとステップアップし、現在は衆議院議員(8期)。
政治活動上の実績
- 2003年の第43回衆議院議員総選挙で再選を果たした。 - 2012年、国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)を務める。 - 2017年、小池百合子が設立した希望の党に参加し、東京3区で比例復活当選。 - 憲法改正論者であり、デフレ脱却のためのインフレターゲット論などを主張している。 - 民進党から立憲民主党など、様々な党を経て無所属として活動。
政治的スタンス
- 憲法改正論者。 - 日本のデフレ脱却のためにインフレターゲットを提案する経済政策を推進。 - 普天間飛行場の移設問題については沖縄県との対話を重視。 - 分煙推進派として、非喫煙者でありながら喫煙店の選択の自由を強調。 - 外国人参政権には反対するスタンスをとっており、右派の立場を示すことが多い。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 早稲田大学・松下政経塾といった確かな教育経験を持つ。 - 長期にわたり国会議員の経験を積んでおり、幅広い政策分野に関与。 - さまざまな政党を渡り歩いた経歴が多彩である一方、政治スタンスの一貫性に疑問が残る点もある。 - 喫煙問題や憲法問題など、分かりやすく明確な立場を持つが、議論を呼ぶ立場も多い。