2024年10月衆議院議員ランキング 3回戦
漆間譲司 vs 高橋千鶴子
勝: 高橋千鶴子
戦評
両議員ともに異なる地域と政策に根ざした強みを持つが、以下の観点を考慮しました。 議員Aは比較的新しい国会議員であり、地方政治での経験と経済的視点を持っていますが、外交・歴史問題に対するスタンスが曖昧であることが指摘されます。また、特定の問題では意見が分かれそうな立場を取っているものの、柔軟に異なるスタンスを示すこともあり、一貫性が時に欠けるように見えます。 一方、議員Bは長年にわたる国政での経験があり、多くの分野で積極的な姿勢を示しています。特に教育、農業政策、小規模地域での支持基盤を持ち、これらの分野での成果やリーダーシップの評価は高いと考えられます。外交や防衛政策に関しては一貫した反対姿勢を貫き、党幹部としての経験も豊富であるため、より広範囲の問題に対応できる能力があります。 総合的に評価した結果、経験に基づく安定した政策実行力と幅広い支持基盤を持ち、多様な社会問題に取り組む姿勢を持つ議員Bが次の選挙で選ばれるべきであると判断しました。
漆間 譲司(うるま じょうじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 50歳 (1974年09月14日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (大阪維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪8 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 大阪府門真市出身。 - 同志社香里高等学校を卒業。 - 慶應義塾大学商学部を卒業。 - 第一勧業銀行で1年間勤務。 - 家業である葬儀会社と運輸会社の役員を務める。
政治家としてのキャリア
- 2011年、大阪府議会議員選挙に豊中市選挙区から大阪維新の会公認で立候補し、初当選。 - 大阪府議会議員を3期務める。 - 2020年12月、日本維新の会から次期衆院選大阪8区への擁立が発表される。 - 2021年10月、衆議院議員選挙大阪8区で当選し、衆議院議員としてのキャリアをスタート。
政治活動上の実績
- 2011年から2021年まで大阪府議会議員を務め、地方政治に貢献。 - 2021年の衆議院選挙で初当選し、国政に進出。 - 憲法改正、緊急事態条項の導入、選択的夫婦別姓制度及び同性婚の導入に賛成という立場を表明(2021年)。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に憲法9条への自衛隊明記、緊急事態条項の制定に賛成。 - 外交・安全保障に関し、敵基地攻撃能力については明瞭な回答を避けるが、普天間基地の辺野古移設については政府に即中止を求めている。 - 歴史問題や日韓関係など、特定の質問には回答を避けるケースもある。 - ジェンダー問題では、選択的夫婦別姓と同性婚に対して一部賛成の姿勢を示しているが、クオータ制には反対。 - 経済政策として、消費税の引き下げや原子力発電への依存度低下を主張。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 商学部を卒業し、金融から家業の経営に携わった経歴があり、経済的視点を持つ。 - 大阪府議会議員としての経験を背景に、地方政治でのノウハウを持つ。 - 様々な政治的テーマに対して明確なスタンスを示す一方、一部の重要な外交・歴史問題について回答を避ける傾向も見られる。 - リーダーシップや誠実さについては直接の評価材料が少ないが、複数の業種を経験した多様な経歴からの視点は期待される。
高橋 千鶴子(たかはし ちづこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1959年09月16日生) |
所属政党 | 日本共産党 |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1959年、生まれた秋田県能代市で父が寿司職人を目指している中で育つ。 - 小坂町に移り住み、家族経営の唯一の寿司屋での生活を経験。 - 県立大館桂高校を卒業。 - 弘前大学人文学部文学科を卒業し、文学士の学位を取得。 - 私立高校の教諭として働く。 - 1983年、日本民主青年同盟に加盟し、同年11月に日本共産党に入党。
政治家としてのキャリア
- 1991年、参議院青森県選挙区補欠選挙に出馬するが落選、その後も6回にわたって国政選挙に挑戦するもいずれも落選。 - 1999年、青森県議会議員選挙にて初当選を果たす。 - 2003年、第43回衆議院議員総選挙で比例東北ブロックから初当選。 - 以降、2005年、2009年、2012年、2014年、2017年、2021年と連続して衆議院議員に当選し、通算7期の当選を果たす。 - 2010年、第25回党大会で常任幹部会委員に選出される。
政治活動上の実績
- 2006年、教育基本法をめぐる審議においてタウンミーティングの「やらせ」について告発。 - 2011年、韓国水曜デモ1000回アクション in Tokyoに参加し、日本軍『慰安婦』問題での行動に関与。 - 2012年、JAグループ青森から推薦を得て比例東北ブロックで当選。この推薦は、共産党国政候補として初めてのものとなる。 - 2014年、全国農政連からの推薦も初めて獲得し、農業政策においての期待を示す。
政治的スタンス
- 憲法改正や集団的自衛権の行使に反対。 - アベノミクスを評価せず、経済政策に批判的。 - 原発に対して反対の姿勢を示し、核の問題では非核三原則を堅持すべきと主張。 - ヘイトスピーチの法規制に賛成。 - 教育の無償化、格差是正、所得や資産への高額課税を推進。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成し、家族の多様性を訴える。 - 特定秘密保護法、共謀罪、安全保障関連法を否定的に評価。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長期に渡る議員経験と、7期の連続当選を達成した持続的な政治キャリア。 - 教育、福祉、農業政策において多様な団体からの推薦を受けることで幅広い支持基盤を持つ。 - 特に農業政策において、自民党農政への批判から新たな支持層を獲得した実績。 - 教育基本法改正問題や慰安婦問題など、過去の政府方針に対する積極的な批判とアクション。 - 党の高い役職での経験を通じた指導力発揮。